1クール目が終わり、副作用も思ったほどではなく、徐々に

食欲も上がり調子になってきた。

糖質制限を解禁したお陰なのか、たまたまなのかは

わかりませんが、お鍋が大好きな旦那が野菜見るのも嫌だ!

と言って、鍋料理を拒否していましたが、解除してからお鍋の

リクエストが!そうだ!鍋があるじゃん!

鍋ならお肉も野菜もバランスよく摂る事ができる。

体も温まるし、がんにも体にもいい。まさに一石二鳥。

がんと診断されてから初のお鍋は十分な栄養と家族みんなに

おいしい笑顔をもたらしてくれました。

 

仕事も末梢神経の痺れとの闘いでしたが、自分なりに工夫を

しながら寒い中、頑張っていました。こういう時の頑張りは

ほんと私には真似ができない。毎日心配でしたが、心の中では

「頑張れ!」と応援しながら朝、送り出していました。

 

休薬期間をはさみ、1月31日2クール目の抗がん剤治療の日を

迎えました。前回は初回投与ということもあり、副作用の出方などを

見る為に入院しての投与でしたが、今回から血液検査の結果が

何もなければ通院治療での投与になっています。

 

投与当日。私は一緒に治療に行く為、仕事は休みを貰い、

旦那は始めは朝、いつもよりも早く仕事に行って、治療に間に合う

時間帯に家に帰って来てから病院へ行く・・・と考えていたようでした。

が、体にそこまで負担をかける必要があるのか・・・と私が旦那に

問いかけたところ、生活していかなきゃならないし、動けるうちは

仕事に行きたい!と言い出したので、今は大事な時期だと思うので

仕事は残ってる有給を使って休みを貰って、治療の日くらいは

専念しようよ・・・と言って、仕事は休みを取ってもらう事にした。

 

朝、いつものように支度をして私の運転で病院まで行き、

受付を済ませ、採血をする為化学療法室へ向かいました。

朝まだ早いというのに病院の待合はすでに人手一杯で、待ち時間を

覚悟していましたが、思っているよりも流れがよく、そんなに待たずに

採血する事ができました。消化器科に戻り、受付番号が表示されるまでに1時間半位時間があるので、院内にあるドトールで朝食がてら

コーヒーを飲む事にしました。

コーヒーを飲みながら、今日の体調の話やこれからの話をして

時間をつぶして消化器科に戻ると、ほどなく番号が表示され

診察室の中へ・・・。

 

主治医と軽く挨拶をして、今日の血液検査の結果の話をしました。

この頃は治療も始めたばかりだったので、ビリルビン値や

アルブミン値は正常値でしたが、問題の肝臓の数値は前回の

入院治療時と横ばいで効果的にはっきりと表れているとは言い難い

数値で、主治医からはまだ始めたばかりなので、もう何回か

投与して様子を見てみましょう・・・と言われました。

この時の数値(1月31日)は・・・

 

ALP・・・・・1370    CRP・・・・・1.97

AST・・・・・91      フェリチン・・496.1

ALT・・・・・38      白血球数・・10.8

LD・・・・・・421     D-Dダイマー・・・・6.0

γーGT・・2292

 

肝臓の機能の低下が一目瞭然でわかる数値。12月に初めて

検査をして、がんの診断を受けた頃よりも数値は倍になっていて、

炎症反応だけが若干下がった感じでした。

少しでも正常値に近くなっていたらいいな・・・と望んだ1回目の

抗がん剤治療でしたが、診断時よりも倍、前回の入院時と横ばい

喜べる材料がないまま、検査の結果は治療には問題ないとの

事で、オキサリプラチンの投与とゼローダの服用は継続という事に

なりました。

 

旦那も期待して2回目に望んでいましたが、結果があまり期待した

数値ではなかった事にがっかりした様子でした。

2人で凹んでいちゃいけない・・・そう思い旦那に主治医から

言われたように、まだ1回目の治療でそんなに早く結果はついて

くるもんじゃないから、諦めないで頑張ろう!・・・とせめてもの

前向きな声掛けで旦那を励ましました。

ここの通院治療は化学療法室で概ねベッドでの点滴治療に

なります。もちろん起きてイスでの治療もできるように何台かは

設置されています。そして、寝ながら見られるようにテレビも

配置されているので、長い点滴時間も寝ながら、テレビを見ながら

する事ができるようになっています。初めての通院治療で

投与時間も予め分かっていますが、今回は側で見守りながらの

投与となりました。点滴を受けている間、やはり普段からある

眠気に襲われ、ほぼ眠って点滴を受け、私は側に置いてあった

「がんと言われたら読む本」をずっと読んでいました。

2時間半の投与も点滴の終わりを知らせるブザーで目を覚ました

旦那。何事もなく2クール目のオキサリプラチンは無事に

終了しました。

 

2クール目に入り、吐き気や脱毛といった副作用はみられなかった

ので、会社にはまだがんになった事は伏せて仕事へ行っていました。

が、ある日自宅でくつろいで入る時にそれは私の目に留まりました。

ソファに座って並んで座り、テレビを見ている時でした。

何気に旦那の手に目をやるとなんか違う・・・

(あれっ?こんな色だった?違う、違う、なんでこんな色?)

 

「ねえ、手の色がなんか変だよ!紫みたいな黒っぽい感じに

なってるよ!」

「えっ?そっか?・・・・・こんなもんじゃないの?」

「いやいや、違うってば!こんな色じゃなかったもん!」

「足はどうなってる?」

 

で、足も確認すると同じ黒っぽい紫色に変色していました。

手は指先と掌がはっきりとわかる位の変色で、足は指先だけが

変色していました。

私は慌ててパソコンに向かい、症状を調べてみると抗がん剤による

副作用の一つのようでした。

壊死したような感じの色ではなく、血色不良などで起こる色に

近く、これもやはり末梢神経障害の1つのようでした。

しかし、色が悪いというだけで痛みなどはなく、本人も

気付かない位でしたが、私の指摘後はそれが気になってしまった

ようで、よく掌を広げて見つめている事が増えていました。

そして、人前で手を出す事を避けるようになっていました。

 

1月31日の診察時に主治医に近場の札幌方面に1泊で遊びに

行こうと考えている事を伝え、投与後3日後の出発だったので

副作用の心配をしている事を話すと、主治医は行くのは全く

問題ないし、副作用も出てくるとしたら1週間後とかの方が

出やすいので、気にしなくても大丈夫ですよ・・・と。

仮になんかあったとしても、札幌だし帰って来るにしてもすぐに

戻ってこれる距離なので心配はいらないでしょう・・・

そう回答を頂いたので、2月3、4日の1泊2日で家族で遊びに

行く計画を立てました。

 

と言っても、急に思い立った計画で、冬の北海道は時期的に

観光客でどこもホテルは満室・・・予約が取れるかどうか

心配していましたが、なんとか目当てのホテルを押さえる事が

できました。

後は当日、旦那の体調がいい事を願うばかりです。

 

 

 

このブログは過去に遡って書いています。

旦那の闘病を忘れない。私自身の格闘も忘れない。

今、がんと闘っているたくさんの方々の力になれることが

あるかもしれない。

そんな思いで書いています。

リアルタイムではなくなり、ブログも前後してしまい

若干読みにくいところもあるかと思いますが、

どうぞ宜しくお願いします。