【公演日時】
2023年10月22日（日）13時
【劇場】
新国立劇場 オペラパレス
（東京都渋谷区本町1-1-1）
京王新線「初台」駅 徒歩約2分
【上演時間】
1幕 45分
休憩 25分
2幕 45分
休憩 20分
3幕 30分
※開演 約3分遅れ
※終演 15時56分
【チケット】
2階 下手
11,385円
【観劇回数】
作品 10回目
劇場 86回目
新国立劇場バレエ団 86回目
【評価】
SSS
年間ベスト公演候補
【スタオベ】
級
【いちばん良かったキャスト】
池田理沙子さん
キトリ（ドゥルシネア）
【メモ・感想】
リーフレット無料配布
空調
涙腺崩壊
・池田理沙子さん、登場シーンから力みが全くなく、自信に満ち溢れている表情でのパフォーマンス
動きに表情にプラスアルファのストーリーアレンジ表現まで、他の方はこのレベルまで出せていなくて、圧倒的なパフォーマンス
今年の春先の『コッペリア』スワニルダcもそうだったけど、安定感抜群だし実力が上がっていて、現在はプリンシパルではないけど、プリンシパルどころかそれ以上に飛び超えているような福岡雄大さんともコンビネーション抜群で、1幕の最初のシーンで振りが揃っているレベルではなく、その上のフォームまで揃っているレベルで、いわゆる大きな魅せ場まで進行してないその最初の段階から高いパフォーマンスを披露し、最後まで演じきった結果的に判断ミスか、主演2公演分のチケット押さえるべきだったかもしれない。あと、福岡さんが飯野さんと仲良くお喋りしてるところの怒り方が秀逸
ガチで怒っているのが表情で出せていて、そしてそれもまたカワユス
天性のヒロインスキル
・福岡雄大さん、最初から雰囲気（空気感）が良く池田さんとコンビネーション抜群で、池田さんを輝かせつつ、自身のソロもキレが凄すぎて、いつも以上に見えたリスクのある動きも完璧に演じきっていた1ヶ所だけ、池田さんがバランス崩しかけたときも、脳で判断するよりも先に身体が動いて押さえる感じのフォローで、技術が身体に入っているレベルの高さも出していたペアのレベルの高さが、高いところで噛み合っていた
・廣川みくりさん、表情も演技も細かくて、こんなに上手かったのかと驚くパフォーマンス実力が凄い伸びているのが一目瞭然
こうなってくると、クララc観逃すと後悔するパターンなので、チケット押さえてしまった他のバレエ団さんの公演は諦めて、『くるみ割り人形』に予定変更にするか悩む
どちらかしか観れないから、これはキツい
・飯野萌子さん、元々表情も使った演技力はある方だったけど、昨シーズンの『くるみ割り人形』でもペア組んでた廣川さんが伸びたので、2人揃って非常に高いパフォーマンスができている振りの部分は固さがないどころか、乗りに乗っている雰囲気のパフォーマンス振りだけでなく、脚本（ストーリー）の狙いをしっかり客席に出すことに成功している
・五月女遥さん、前回と比べて表情が一気に良くなったもともとダンススキルがあるので振りメインのパフォーマンスだったところに、表情での表現が加わって、持っていた技術まで相乗効果でさらに輝いている
高速なのに足音が全くしなく、かつバランス感も良いので、天使が浮いて（飛んで）移動しているようなスピード感が凄い
アイテムの矢を使うところは、かわゆさも乗っていて、ジュニアキャストが出演しているシーンならではの雰囲気を出せていた
・木下嘉人さん、器用なのかセンスなのか努力なのか、自身の魅せ方だけでなくアイテムの魅せ方が素晴らしい登場シーンの帽子投げ飛ばしだけでも絵になっている
とにかくマント捌きが素晴らしく、マントの軌跡も自身のフォームの両面で非常に高いパフォーマンスになっているマントを踊り子cに投げるところの目標値が高いようで、ほんのちょっとでも綺麗な半円になっていないと若干残念そうな表情になっている公演もあったけど、今日は向きも面も完璧に決まって、その勢いでさらに流れに乗っていた一般的にはバレエは踊りというイメージがあるけど、アイテムに対する考え方がパフォーマンス全体にも現れて、どんなポジション（役）でも仕上げ方がプロすぎる
・渡辺与布さん、エスパーダに狙いを定めて近づいていく表情とオーラが凄い
キャラがしっかりしてるんだけど、今日の座席位置からはかわゆさ満点の表情も組み合わせて落としにいくのまで見えて、どっちのキャラも出せる幅の拡さが凄いキレ満点の振りで、ブリッジの角度も凄く、スタイルの良さがより輝いていた
・益田裕子さん、従前よりもさらにかわゆさを乗せて、YouTubeでの知名度を活かした役作りそれでいてベースの動きは振りの綺麗さを魅せるスタイルで技術の高さとバレエの美しさを魅せているアイテム（扇子）の魅せ方まで考えていて、完成度の高いパフォーマンスで輝いていた
・奥田花純さん、観る度に無駄な力が抜けて表情にも余裕が乗って、難なく移動しているように魅せる技術が凄いS字に移動している時の身体のフォームも考えているのか、非常に映えている
・吉田朱里さん、役名の女王感は若いからまだ出せないけど、森の精霊みたいな雰囲気で、動きが凄い優しいを通り越した無重力感溢れる振りで、この世のものではないような浮いているような感覚にさせるたぶん吉田さんオリジナルの演じ方初日と違って表情から不安感が消えていたので、動きの良さが浮き出てきた若いからまだまだ伸びるちなみにこのシーン、足元にスモーク（ドライアイス）出せれば、吉田さんの振りがさらに映えるはず
・全体的に最初の町の広場のシーンから雰囲気ができあがっていて、キャストの実力がフルに出せていたと思われる日によって差があるのは当たり前で、収録作品（テレビ・映画など）とは違う生の舞台の醍醐味なので、多少上手くいかなかったりミスったりしたとしても、切り替えて次の公演に繋げれば、今日のような超大当たりの完成度の日も出てくる
・収録公演でなかったのがもったいない気もするけど、収録公演だと余計な力が入ったかもしれないので、今日は今日で超良かった
笹塚 まんぷく食堂さん
ねぎとろ月見丼＋鮪バターしょうゆ 1,490円
良い舞台観た後の食事は格別
いつも以上に美味しく感じる