劇団四季
ミュージカル
キャッツ
【公演日】
2021年5月15日(土)
【開演時間】
13時30分
【劇場】
キャッツ・シアター
(東京都品川区)
1幕 70分
休憩 20分
2幕 70分
【チケット】
1階 下手
3,300円
【観劇回数】
作品 100回目
劇場 32回目
【評価】
SS
【スタオベ】
【いちばん良かったキャスト】
押田柊さん
ミストフェリーズ
【いちばん良かったナンバー】
ミストフェリーズ マジック猫
【メモ】
規制退場あり
涙腺崩壊
・夏を予感させる暑さの日インドア派にはなかなか辛い季節に
開演したら冷房入って快適に
休憩中に止まったのか外からの外気で室温上がったのかで、2幕前半が暑くて2回意識が飛びそうに
集中力との闘い
・今日の公演は難しいいちばん良かったレベルのキャストが何人もいて超悩んだ
・押田柊さん、海賊猫のナンバーで海賊船で部分的にキャラ出してきてる(変えてきた)と思ってたら、自ナンバーが凄い個人スキルでプラスアルファの超アレンジ加えて、マジック猫のキャラクターを出せていた
しかも後半の回転スピード感が相対的に上がってピークの状態で決まる副産物
拍手もあちこちからかなり強めの拍手が飛んでいた
サイドから観て凄かったので、センターから観たらもっと凄く感じるはずだが、大井町での公演はあと1ヶ月で、次は福岡公演になってしまう
まさに観逃し厳禁級のパフォーマンス、あと何回観れるだろうか
これに続くミストフェリーズを讃える上川一哉さんの歌詞の説得力が超抜群だった
・野田彩恵子さん、動きに表情にいい余裕が出ている脚、腕、手の動き(キレ)だけでなく上半身の安定感も凄い
喜怒恐楽の「喜」の部分が全開で、カンパニー全体がいい雰囲気に包まれていた
・長谷川彩乃さん、森田一輝さんペア。この役で長谷川さんは2回目、森田さんは1回目だが、自ナンバーが超凄い歌って踊るというより、演技して踊っているかのように歌詞に動きに演技を乗せていて、しかも上手い
戦利品の投げ方も大胆で、遠くに飛んでしまった袋を抱くようにキャッチしにいったところとか、咄嗟の演技力にも巧さが出ていた
他の作品で出せていたセンスがキャッツでも出せている
従前の決められた見本(型)を忠実に再現しようとすると、どうしてもカバーになってしまうので、キャストの力(個性)を活かした方が、パフォーマンスが上振れする可能性が高い証明になっている
(例えると、プロ野球のバッターがみんなイチロー選手のフォームを真似しているのかというお話。)
・織笠里佳子さん、序盤の違う猫さんの時のかわゆさが良いそして、場面(役)変わってグリザベラcになったら、姿勢と動きの両方で悲壮感マックス
歌がない場面も歌っている時も、キャラクターを出すのが上手い
今日は1幕も2幕も歌い方を変えてきて、佇んで歌っている感が超アップしていた
ただ、緊急事態宣言化でも久々にお客がいっぱい入っていた(80%以上)せいか、マイク音量を大きくしすぎていたような気が。サビは大きめ(強め)じゃない方が絶望感が出て客席の涙腺崩壊率がアップするような気も。サビが大きいと歌唱力(歌詞力)よりも、演出的な意図が出てしまう。
・吉村菜奈子さん、動きもルックスもレベルが違う軽さが凄くて、持ち上げられた時も同時に持ち上げられた他の猫よりも滞空時間が長くて、しかも脚技もプラスしている
バレエだと身長が低いとなかなか上の役が回ってこないと思われ、ミュージカル(劇団四季)だとスタイルにあった役が(実力あれば)回ってくるので、劇団四季に入ったのは大正解かもしれない
ところで、いいバレエダンサーが増えているので、劇団四季でもバレエ公演ができるかもしれない
・上川一哉さん、安定感のある落ち着き感で、どちらかというとヒールではないタガー台詞力(歌詞力)が高いので、マンカストラップ役にも合いそうな
個人的には奥平光紀さんとで『ユタと不思議な仲間たち』を観たいが再演は厳しいだろうか。コロナの影響でユタと同じ境遇の子がたくさんいると思われるが、とにかくコロナが落ち着くのを願うしかない。
・引木愛さん、映画でのビクトリアcみたいで、ヒロイン感というかお嬢様感が出ているスピンのスピードが上がったような
ソロの時の指の動きが良かった
・藤原加奈子さん、表情変わって一気に良くなった声に子猫感が出せている
2幕、倒れたグリザベラcへの姿勢がほんのちょっと前に傾いていて、このほんのちょっとが絶妙のベクトルを出していた
・キャッツではお久しぶりの原田千弘さん、小林唯さん以前観て良かった時のパフォーマンスレベル
舞台上で一緒にいるので実感あると思うが、この1年とかの間にカンパニーが一気に変わっているので、これまでのパフォーマンスではなく、さらに上に変えられるかどうかが勝負
・1幕でコリコパットの表情が良くて、最近観た記憶がなくて、休憩中にキャストチェックしたら、一色龍次郎さんだった新しいミストフェリーズにも期待
・『オペラ座の怪人』夜公演のチケット押さえていたけど、明日の『アナと雪の女王』チケット先行発売に備えるために観劇キャンセル(QR出品)今日発売だった『歌の架け橋』全国公演でチケ取りシミュレーションしたけど、「待つ」「耐える」をどれだけできるかが鍵