【ライブレポ&回想】スピッツ テアトロン公演 30THIRTY50FIFTYツアー | 衝動的にスピッツを語るブログ

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暑い日が続くと蘇ってくる、スピッツの30THIRTY50FIFTYツアーのテアトロン公演の記憶。


今まで行ったライブの中でも特に思い出に残っている公演です。


気がつけばもう6年前。

まだ脳裏に浮かぶうちに、言葉として残しておきたいと思います。


ちゃんとMCのレポを残していないので、記憶にあるお話だけ。




2017年8月11日。


お盆シーズンで新幹線の指定席が取れず、朝から並ぶも自由席にも座れず。

初めて途中まで立って新幹線に乗りました。


関東×2とテアトロンでスピモ先行を申し込んだら、まさかのテアトロンが当たって震えたあの日。


夢だけど、遠すぎるし暑そうだし…とスルーしかけいたけれど、なんだか最後に記念申込みみたいな気持ちでスピモで入れてみたのでした。


改めて調べてびっくり、飛行機だと高松空港から遠いらしく新幹線→岡山で特急マリンライナーに乗り継いで高松駅から行くのがおすすめとのこと。


そしてさらに、高松駅からテアトロンまでも1時間以上バスに揺られるとのことで、

事前にバスのチケットも買えるかわからないみたいな状況。


そんな状況なので、スピッツ側がテアトロン行きのバスとホテル付きのツアーを商品として出してくれていて、それを申し込みました。




このバスに乗るにはホテルを1時半に出発…ということは…

と逆算していくと、本当に朝早く出なきゃいけなくて。

それなのに新幹線も特急も遅れてて…

といった感じで、めちゃめちゃ焦りました。


1本遅れてたらアウト!っていうくらいギリギリでなんとか間に合って、荷物を預けてすぐにバスに乗り込み、15時過ぎに遂に辿り着いたテアトロン。



会場に入れる時間になるまで、日陰がまったくない芝生の上でひたすら待機しました。


とんぼがたっくさん飛んでいたなぁ。


風すらもほとんどなくて、家から4本凍らせた飲み物たちを小脇に挟みつつ、瀬戸内海を眺めつつ、友達とお話しつつなんとか乗り切りました。


朝からバタバタで、無事にたどり着けただけで一安心っていう感じで、この時間は本当にスピッツに会える実感が沸かない時間でした。



開場時間になって、入場列が動き出し、ひたすら坂を下ります。


会場の前でグッズを売っていたりもしてたような気がするな。



そしてとうとう、会場へ。


石段の、あの「恋のうた」の映像で見た、コロッセオみたいな、そのまんまの会場。


舞台上には半円形の舞台と、キラキラの看板と、黄金色のドラム。


そして背景には瀬戸内海。大きな空。


そしてその辺を飛び回るとんぼと虫の声。


こんな自然豊かな場所で、本当にライブが行われるんだ、ってやっと実感できました。


あのテントの中にスピッツがいるのかな?

楽屋どんな感じになっているんだろうな?

なんて話していたら、ライブが始まる時間になりました。



 セットリスト


01.醒めない

02.8823

03.涙がキラリ☆

04.ヒバリのこころ

05.ヘビーメロウ

06.スカーレット

07.君が思い出になる前に

08.チェリー

09.スターゲイザー

10.惑星のかけら

11.メモリーズ・カスタム

12.エスカルゴ

13.ロビンソン

14.猫になりたい

15.楓

16.夜を駆ける

17.日なたの窓に憧れて

18.正夢

19.運命の人

20.恋する凡人

21.けもの道

22.俺のすべて

23.1987→

En01.恋のうた

En02.君は太陽



 ライブレポ


すっごくすごく暑かったのに、スピッツが入ってきて醒めないのイントロが奏でられた瞬間にふわっと涼しい風が吹いたんだ。


あぁ本当に、現実で、自然に囲まれたなかでスピッツのライブを聴けているんだなぁと実感。


涙がキラリ☆の

「二度と戻らないこの時を焼き付ける」

という歌詞が、なんかもう凄く、いつも以上に泣けてしまって、しっかりと焼き付けました。



最初の方のMCで、

「昔"瀬戸内夕焼け兄弟"というライブでテアトロンで演奏してから、またいつか演りたいと思いつつ、なかなか機会がなくて。」


「照明やスクリーンは他の会場より少ないけれど、空の色の移り変わりが良い背景になってライブを盛り立ててくれると思います」

という趣旨のMCがありました。


そのMCのとおり、

観客が飛行機雲を見つけて、会場の方を見つつマサムネさんも空を見ながら


「どこどこ?」


って目の上に手を当てながら探していた時、

1つのものをスピッツと会場が一体になって探す感覚が凄く新鮮だったこと、



夕陽が落ちてきて綺麗な夕焼けの中、芝生エリアの人たちがくっきりとした逆光になって空に映っていて、


「凄いね〜」

「人文字やって!YMCA!」


っていうようにスピッツ側と会場側でコミュニケーションがあったこと、


本当にこの会場ならではの特別な空間があって、それを思い出すだけでなんだか泣きそうになってしまいます。



この会場で猫になりたいを聴いてから、

私にとっての「目を閉じて浮かべた密やかな逃げ場所」はテアトロンで見た瀬戸内海の夕焼けに近づいてきた空模様の景色だし、


少し涼しくなってきた頃に聴いた楓は宝物のようでした。



夜に近づいてくるに連れ、会場の照明も機能し始めて。

恋する凡人あたりではすっかり真っ暗になって、

黒い空に向かって真っ直ぐ伸びる照明も凄く綺麗でした。



そしてアンコール…「恋のうた」。


この会場に集まった観客は、テアトロンで恋のうたを聴くために来た!という方も多かったはず。


マサムネさんが歌い出した瞬間、会場内がとんでもないボルテージになりました。


みんなあまりにも待ち焦がれていた…


あそこまでのボルテージは後にも先にもなく、初めて味わった感覚でした。


そのまま君は太陽でワイパーをして、スピッツが会場をあとにしたあとも鳴り止まない拍手。


これ、ダブルアンコールでもないと収まらないのでは…と思ったときに!



夜空に大きな花火が上がったのでした。



なんかもう予想外過ぎて、野外の会場での特別感が半端なくて。

本当に忘れられない公演になりました。


そして、最後に会場に向かうために下った坂を、帰りは必死に登ったのも良い思い出。


最後に見た星空も綺麗だったなぁ。



これからも毎年記憶を辿りながら、いつになってもこの日のことを鮮明に思い出していけたら良いなと思います。




当時のツイート①

 

 


当時のツイート②

 

 


当時のツイート③