明日に襲われる | 春待ちの桜の夢の尾となりて

春待ちの桜の夢の尾となりて

いつか来るはずの春を夢見て、明日を信じて。。。進んでいこう。
大丈夫。。。明けない夜はないのだから。
たとえ今は、明日の光すら探せなくても。。。
まずは一歩、踏み出そう。みんな一緒だ。そして、みんな。。。勇者だ。

今日、旦那様が退院してきた

体調はとても悪そう

抗がん剤の副作用もあるし

息切れしてるし

おなか壊してるし

物も食べられない

再就職先もダメそう

こんな状況ではしかたない

 

本人はめげている

また、もう化学療法はやらないと言い始めた

 

苦しそうな旦那様を見ていると

いったいこの人が何をしたっていうんだ!!!

と叫びたくなる

一生懸命働いて

自分の店を持って

それを守って

ずっと頑張ってきただけじゃないか?

 

それにたいして

神様はひどい仕打ちをするもんだと

つくづく思う

 

大切なものから奪っていく

 

私も奪われなきゃならないの?

冗談じゃない

それは許せない

何が何でも嫌だ

 

明日も暑そうだ

明日なんかこなきゃいいのに・・・

 

明日世界が終わればいいのに。。。

 

あぁ、それを言ったらだめだよね

わかってはいるけれど

未来が黒く染まった今

もう、世界なんてどうにでもなれと

思わずにはいられない

 

早く眠りたい

その間だけ忘れていられる

束の間。。。

そしてまた、最悪の朝がやってくる

現実が襲い掛かる

受け入れられないほど残酷な

こんなはずではなかったはずの明日に襲われる