FIFAワールドカップ2026アジア最終予選がいよいよ始まった。

 

埼玉スタジアム2002で行われた「日本代表vs中国代表」戦で嬉しかったのは観客数だ。

 

3年前の2021年9月2日、市立吹田サッカースタジアム(公式戦ではパナソニックというネーミングライツパートナーの名前は出せない)で行われたアジア最終予選初戦「日本代表vsオマーン代表」戦は、コロナ禍だったためチケットが完売したにも関わらず

 

観客数は4853人で、感染対策が徹底されたスタジアムは空席のほうが目立った。

 

これでは選手も気合が入らない。

そもそも「サッカーをやっている場合か」という状況だった上に、しかも当日は雨模様だったから、試合前のウォーミングアップからして「今日は本当に公式戦当日なのか?」と思える緩さだったのは、今から思うと仕方のないことだったのだろう。

対するオマーンは「ここがチャンス」とばかりにヨーロッパで数週間の合宿を行い、体力面も戦術面もかなり整った状態で試合に臨んだ。

 

その差がモロに出て日本はオマーンの組織的な守備を崩すことができず、「このまま引き分けか」と思えた後半、カウンター一発に沈み0-1の手痛い敗戦を喫してしまった。

 

その経験が間違いなく活かされていたのが木曜日の埼玉スタジアム2002。

 

コロナ禍はもうすっかり過去のものになり、超満員とまではいかなかったがスタンド席は5万2398人の観客で埋まり

 

試合前にはドローンショー(僕はバックスタンドだったのでビジョンでしか見ることができなかったが)も行い、国際試合の雰囲気を大いに盛り上げていた。

 

僕は、アウエーゴール裏に対戦相手のサポーターが詰めかけることが、ホームの選手も奮起させると思っている。

その意味では、中国側のゴール裏にもかなりの観客が詰めかけていたのもよかった。

 

「見とけよ。アイツら黙らせてやるから」

といった感じで、前半12分、久保建英のCKからどフリーの遠藤航が見事なヘディングシュートを決めて、さっそく中国側のゴール裏を沈黙させると、試合を通して中国側のサポーターが沸くシーンは数えるほどしかなかった。

 

中国の監督は3年前、オマーンを率いて見事な番狂わせを演じたブランコ・イバンコビッチだったが、さすがの策士も「成す術なし」という感じ。

むしろ日本のほうが「今回も徹底した日本対策を施してくるだろう」と予測して、その上をいくイバンコビッチ対策を施していたように見えた。

 

具体的には三笘薫だ。

3年前の吹田のオマーン戦ではまだ代表入りしていなかったドリブルモンスターが、日本のキープレーヤーであることはイバンコビッチも分析済み。

実際、三笘が左サイドに侵入すると中国のDFは2人がかりで止めにきた。

 

日本のストロングポイントを消しにきたわけだが、日本は「4バック」ではなく「3バック」で対応。

守備のときには三笘が自陣に戻り、まるで「5バック」のようになるカタールワールドカップのドイツ戦で後半に見せた布陣だ。

 

2023年にドイツと再戦したときにも、前半は「4-2-3-1」で戦い、後半は「5-2-2-1」で戦ったが、この形が三笘を活かすには最もいい布陣だと、森保一監督をはじめとする日本のスタッフ陣には確信があるのだと思う。

ワールドカップでも三笘対策は施されるだろうから、中国戦はよきシミュレーションの機会になった。

 

左前方に雄大なスペースがあるのがいい。

どこをどうドリブルで切り裂くか、三笘が自由にデザインできる。

しかも三笘のマークに2人が付いてくるから、どうしても逆サイド、日本の右サイドのマークが甘くなる。

 

中国戦でもそうだった。

久保と堂安律が右サイドで躍動、面白いようにチャンスを作ってくるから中国のDF陣は右往左往して、結果、左シャドーの南野拓実へのマークもゆるゆるになっていった。

 

中国にしたら「どうしたらいいのか分からない」というパニック状態。

そりゃそうだ。

日本は1年前、2023年9月10日のアウエーでの親善試合で「前半4バックで2-1とリードしながら、なぜ後半5バックにする必要があったのだ」と一部に批判もされながらも、ドイツを相手に「守備的にみえて実は攻撃的な」この3バックを磨いてきたのだ。

アジアレベルでは、そう簡単に対処はできないだろう。

 

三笘はもう誰がどう見ても「格上」の存在。

覚醒しつつある久保が同じく「格上」の存在になりつつある日本にとって、この5バックは実に大きな可能性を秘めている。

 

拓実も堂安も絶好調だったから大量点に繋がったが、そうでなければ後半から起用した伊東純也の先発だってありだし、三笘と伊東のウイングバックが左右の翼となる布陣は強豪国に対してもかなりの脅威になるのではないか。

 

そうした先のこともだが、まず10日深夜のアウエー戦でバーレーンを相手にどういう布陣を組んでくるのだろう?

スタジアムで観戦したワールドカップ予選では、間違いなく「史上最強の日本代表」だったが、鎌田大地も中村敬斗もベンチに置いたままだった。

誰をどう使ってくるのか楽しみだし、さらに、冨安健洋や毎熊晟矢のように招集されなかった選手もいるのだから、日本代表の未来にはワクワクしてしまう。

 

いやはやホントに、中国はもちろんインドやマレーシア、香港やシンガポールにも負けていた頃から日本代表を応援し続けてきた僕たち元サッカー少年たちにとって、夢のような時代がやってきた。

そろそろ埼玉まで応援に行くのも体力的に辛くなってきた気もしたけれど、10月15日のオーストラリア戦も頑張って観に行こうと思っている。

 

【本日の夢の風予想】

 

先週、「プロの競馬仙人」をめざすためのヒントを掴めた気がしたのだが、今日は仕事が忙しくブログを更新するだけで精一杯。

競馬を楽しむ余裕がないので、予想したレースの指数と印をデータとして載せておくだけにする。

 

中山6R1勝C・1200mダ

◎オーブルクール(28)○チェルシー(22)▲レグザゴン(21)☆サベージラヴ(18)壱△ステラヴェルデ(18)弐△ヨッコサン(17)参△ダニエラハニー(15)四△カルネヴァーレ(14)

 

中京8R1勝C・1200m芝

◎フェリーニ(29)○ステラスプレンダー(28)▲アドマイヤジェイ(25)☆アエリーゾ(24)壱△ピースフルナイト(23)弐△サトノプリエール(20)参△アナベルエクラ(19)四△アパショナード(19)

 

中山8R1勝C・1800mダ

◎ダンツティアラ(23)○ウンガイソウテン(21)▲コッレヴェッキオ(19)☆アスプリージャ(16)壱△クラウンシエンタ(16)弐△ブリスフル(16)参△プレミアペガサス(14)四△フォーディアライフ(12)

 

中京10R「ムーンライトH」3勝C・2200m芝

◎ワイドエンペラー(41)○ミタマ(37)▲ルシフェル(37)☆ロードプレジール(36)壱△ニホンピロダイズ(30)弐△ウィズユアドリーム(29)参△ナイトインロンドン(29)四△シリアルノヴェル(27)

 

中京11R「エニフS」L・1400mダ

◎エンペラーワケア(26)○ライツフォル(23)▲レオノーレ(23)☆サンライズフレイム(22)壱△ペースセッティング(21)弐△コパノニコルソン(17)参△デンコウリジエール(16)四△ワールドウインズ(14)

 

中山11R「紫苑S」GⅡ・2000m芝

◎エラトー(30)○ミアネーロ(30)▲クリスマスパレード(29)☆ボンドガール(28)壱△テリオスサラ(26)弐△ハミング(26)参△ガジュノリ(25)四△サロニコス(25)

 

中山12R1勝C・1200mダ

◎グランプレジール(24)○ニシノルミリオン(22)▲エコロヴァルム(20)☆ソニックロプロス(20)壱△エコロエイト(17)弐△シャーンゴッセ(15)参△ハッピーサプライズ(15)四△ゴットリープ(13)