今年は桜の満開も例年より遅いのだろうか。
そう思えるくらい木曜日の東京・国立競技場は寒かった。
3月も下旬に入ったのに、これが「寒の戻り」というやつか、使い捨てカイロを持参していなければ風邪をひいていたかも知れない。
翌朝7時台の新幹線に乗ったので、京都のTOHOシネマズ二条で『君たちはどう生きるか』の英語吹き替え版と『デューン 砂の惑星 PART2』を観るとか、京都シネマで『落下の解剖学』と『PERFECT DAYS』を観るとかして、夕方から亀岡のサンガスタジアムに向かってもよかったのだけれど、映画代や昼食代の分を交通費に充てて、いったん東大阪のわが家まで帰ったのは、防寒対策を強化するため。
感覚的にサンガスタジアムのほうが国立競技場よりも寒い気がしたからだ。
結果、正解だった。
舞鶴航空自衛隊の飛行ルートなのかサンガスタジアムでしょっちゅう目にする飛行機雲が3本同時に見えるとかしたくらい、天気もすごく良くて、空気が澄んでいる分、底冷えした感じ。
何よりも6万人近く入った国立に比べると1万人余りの観客では熱量が違う。
空席が多いからか、風通しも良くて、僕は観戦中ずっと両方のポケットに入れた使い捨てカイロを握りしめたままだった。
さて、パリオリンピックのアジア最終予選を兼ねた「AFC U23アジアカップ カタール2024」まであと3週間余り、大会前最後の調整機会となった国際親善試合「U―23日本代表vsU―23マリ代表」戦は、デジャヴ感満載。
開始2分、FKからこぼれ球を現在J1リーグの首位をいく好調FC町田ゼルビアの平川悠が決めて日本が先制したのだ。
だが、木曜日のワールドカップ予選のように「今日は何点獲るんだろう」とワクワクはしなかった。
U-23マリ代表の試合前のシュート練習が迫力満点で、選手のポテンシャルの高さは一目瞭然。
もし北朝鮮のフル代表と戦っても勝てるのではないかと思えるほどで「今日は苦戦必至」と覚悟していたからだ。
気持ちとしては去年の11月、静岡県清水市のIAI日本平スタジアムで観た国際親善試合「U―22日本代表vsU-22アルゼンチン代表」戦に似ている。
あの試合は日本が前半18分に先制したが、前半22分に守備陣の連係ミスから追いつかれ、後半5分にはFKを決められてアルゼンチンに逆転を許した。
だが、相手はオリンピックやワールドカップで優勝経験を持つサッカー大国。
日本の選手はチャレンジャーという気楽な立場もあって、そのあとも溌剌としたプレーを見せ、対するアルゼンチンは時差ボケとかもあったのだろう、選手に疲れも見えはじめ、終わってみれば「5-2」で日本が大逆転勝利を収めた。
でも、これはホームの利を活かしただけ。
「アルゼンチンのホームなら結果は逆になっていたかも」と思えるくらい紙一重の勝利だった。
と、僕は思っている。
そのアルゼンチンと比べても、マリの選手のポテンシャルは遜色ない。
それどころかマリの選手のほうが上回っているくらいだった。
案の定、前半34分に、またしても日本は守備の連係ミス(というよりはボランチに入った川崎颯太の単純なミス)から同点ゴールを決められ
後半8分には、あっさり逆転ゴールを許した。
アルゼンチンと違ったのは、マリの選手に疲れが見えなかったこと。
個人の能力も高い上に、全体をコンパクトに保つ組織的なサッカーも崩れなかった。
一方、日本の選手は、最後まで戸惑った印象が強い。
ひと言で表わすと「経験不足」を露呈していた。
もちろん、それを補うための親善試合なので、本番でメダルも狙えるであろうU―23マリ代表の本気のプレーを体感できたのは大きいと思う。
「1-3」という敗戦を気にする必要はないが、心配なのはこの「経験不足」の部分だ。
昨日も書いたが、最高のワインを作るには最高の素材と熟成期間が必要。
オリンピック最終予選という熟成期間の終盤を控えるU―23日本代表に、残された時間は多くない。
さらに、素材に関しても、フル代表のように海外組を自由に招集できるわけではない。
マリ戦も、アルゼンチン戦で活躍した鈴木唯人(ブレンビー)をはじめ福井太智(バイエルン・ミュンヘン)や福田師王(ボルシアMG)といった海外組を呼べていなかった。
パリオリンピックは7月26日から8月11日までなので、予選を通過すればシーズンオフにあたる海外組も招集しやすいのだろうが、チームを熟成させる時間が足りるのだろうか?
メダルを狙うにはOA(オーバーエイジ)枠の活用も不可欠で、どのみち新たにチーム作りをすることになる。
海外組が揃うのはその時になるから、いま心配しても仕方がないのかも。
と思ったところで、「フル代表のGKに鈴木彩艶を使い続けているのはオリンピックを見据えているからなのかも」と合点がいった。
まだ21歳の彩艶をU―23に招集すれば貴重なOA枠をGKに使わなくてもいい。
それは、まだ22歳のMF久保建英にも言える。
久保の場合、招集できるかどうか分からないけど、本人も東京オリンピックの悔しさを晴らしたいだろうし、ぜひ出場して欲しいもの。
そうすればOA枠に、たとえば冨安健洋、遠藤航、三苫薫などの海外組を起用して「経験不足」を補って余りあるかなり強力なチームができる。
オリンピックで金メダルを狙うという経験は、必ずフル代表にも還元できるはずだから、もともとそういうプランで彩艶を使い続けているのなら、納得はいく。
そう考えると、心配よりも期待のほうが膨らんでしまうから不思議なものだ。
セレッソ大阪のサポーターとしては、パリオリンピックのピッチでセレッソ育ちの西尾隆矢と藤尾翔太の姿をぜひ見てみたい。
マリ戦で前線でのボールの収まりどころになっていた藤尾にも、アルゼンチン戦で存在感を発揮した西尾にもチャンスはあるだろう。
それにはまず4月の最終予選で活躍して、チームに不可欠な選手であることをアピールしなくてはならない。
最終予選はDAZNで全試合配信されるので今から楽しみだ。
その前に、月曜日のU-23ウクライナ代表戦でも、未来に希望が持てるサッカーを視せて欲しいものだ。
【本日の夢の風予想】
今日は午前中から京都で取材があって、競馬を楽しむ余裕はない。
こういう日に馬券を購入しても的中しないことのほうが多いのは分かっているが、今日の取材は「馬の文化」にまつわるもの。
馬の神さま藤森神社にも行くので、これは馬券を買って的中を祈願したほうがいい気がする。
というわけで、波乱の可能性を探る数値「夢の風係数」が高い中京8Rと阪神11Rの3連単馬券を買うことに。
指数と印、買い目は以下のとおりだ。
中京8R1勝C・1200m芝
◎コスモアディラート(25)○ダイヤモンドフジ(21)▲タガノスペルノヴァ(21)☆サク(20)壱△チカポコ(19)弐△アコルダール(17)参△ラナキラ(17)四△ロッククリーク(16)
夢の風係数 25+16+36+4+14+11+6+7=「119」
3連単1頭軸マルチ126点買い (5)-(1、2、10、11、12、13、14)
阪神11R「六甲S」L・1600m芝
◎メイショウシンタケ(36)○ドロップオブライト(31)▲ジャスティンスカイ(30)☆ノースザワールド(29)壱△エイシンスポッター(28)弐△トゥードジボン(28)参△グレイイングリーン(25)四△スコールユニバンス(25)
夢の風係数 20+32+15+14+6+1+11+13=「112」
3連単1頭軸マルチ126点買い (7)-(3、5、6、8、10、12、15)
いつものように馬券を買わないレースの指数と印もデータとして載せておく。
中山7R1勝C・1800mダ
◎ウェイワードアクト(24)○ジャクソン(11)▲ベイビールビオ(9)☆アッティラ(5)壱△ゲットアップ(5)弐△コスモメイゲツ(5)参△ジーククローネ(5)四△ジャスパーワールド(5)
中山9R1勝C・1200mダ
◎グレイスカリヨン(14)○パイリヴレ(14)▲ゴットリープ(13)☆サニーサフラン(13)壱△トーアスカーレット(13)弐△スーパーリベロ(9)参△グローブフェイム(6)四△ナンデフェスティヴ(6)
中京10R「ロードカナロアC」2勝C・1800mダ
◎サンテックス(20)○マリアナトレンチ(20)▲シゲルショウグン(19)☆シュガーコルト(19)壱△ミヤジシャルマン(18)弐△ダッシュダクラウン(15)参△テーオーレガシー(14)四△パーサヴィアランス(13)
中山11R「マーチS」GⅢ・1800mダ
◎ブライアンセンス(39)○ウェルカムニュース(26)▲ダノンブレット(25)☆ヴァルツァーシャル(23)壱△キタノリューオー(23)弐△ペイシャエス(19)参△キリンジ(18)四△クリノドラゴン(17)
中京11R「高松宮記念」GⅠ・1200m芝
◎ママコチャ(45)○マッドクール(43)▲ウインマーベル(41)☆ナムラクレア(38)壱△ルガル(36)弐△ソーダズリング(35)参△ロータスランド(35)四△ウインカーネリアン(34)
阪神12R2勝C・1200mダ
◎ヤマイチエスポ(27)○ゼットノヴァ(26)▲タイキエクセロン(23)☆ディキシーガンナー(23)壱△ミユキアイラブユー(23)弐△エナジーロッソ(22)参△スカーレットジンク(19)四△リーゼントミニー(17)
中京12R「鈴鹿特別」2勝C・1400mダ
◎ギョウネン(30)○ヴィヴァン(25)▲ドライブアローカス(23)☆ロードフォンス(18)壱△カッティングジェム(15)弐△グラスシフォン(15)参△バルミュゼット(15)四△カゲマル(13)