『君たちはどう生きるか』は「常識の範囲で自由にお使いください」と場面写真が提供されているので、ブログでも取り上げやすい。

今日と明日は、『君生き』の場面写真も使いながら、映画の話を書くことにした。

 

僕は18歳から29歳までの11年間、人生のかなりの時間を映画館の暗闇で過ごした熱狂的な映画青年だった。

当時のスケジュール帳を見ると毎月50本、年に600本は映画を観ている。

1本観るのに平均2時間くらいかかるとして、年に1200時間、日にちに直すと50日間は映画館にいた計算になる。

 

いま振り返ると、毎週末は馬券も買っていたし、GⅠレースの日には競馬場まで行った。

 

日本サッカーリーグのヤンマーの試合や日本代表の試合もよく観に行った。

 

あの頃は広島カープの大阪後援会にも入っていたからカープの試合もよく観戦した。

 

ハウンドドッグや尾崎豊や渡辺美里のライブが関西であれば必ず足を運んだ。

 

夢の遊眠社や青い鳥といった小劇場の芝居も、宝塚歌劇や新劇の芝居もよく観に行った。

 

当時は新聞配達で生活費を稼いでいたから、いったいどうやって映画代を捻出していたのか自分でも不思議。

時々、競馬で大儲けしていた記憶もあるし、新聞販売店から給料の前借りを繰り返していた記憶もある。

 

まぁ、ロードショー館にはめったに行かなかった。

 

心斎橋や堂島、新世界やトビタなどにある、自転車で行ける名画座で2本立てを観て、夕刊を配り終えてから

 

中之島のSABホールで大阪映画サークルの自主上映「特集・アメリカ映画のこの10年」などの2本立てを観る。

というような慌ただしい日々を繰り返していた。

心斎橋の戎橋劇場が600円、堂島の大毎地下劇場が500円、新世界のシネマ温劇なんか3本立てで400円だったし、大阪映画サークルの特集鑑賞会もグループ券を買えば400円で2本観ることができた。

 

平均すると1本300円くらいで観ていたのだから、月に50本観ても1万5千円。

新聞配達員にもなんとかなる金額だ。

 

そうやって「取り憑かれたように」映画を観た反動か、野田秀樹風に言うと「映画青年の晩年」を迎え、映画館に足を運ぶ回数が極端に減った。

 

いろいろ理由はある。

映画館では上映していない過去の名作が、ネット配信やレンタルDVDなどで簡単に鑑賞できるようになったのが、最も大きな理由だと思う。

追い打ちをかけたのがコロナ禍で、それまで月に1本くらいは映画館で映画を観ていたが、コロナ以降は年に数本となってしまった。

 

それでも、さすがは映画青年の晩年。

「この映画は、ぜひとも観たい」というアンテナの感度はまだ鈍っていないようだ。

 

たとえば2021年に公開された映画の中で、僕が映画館で観たのはたったの2本。

滝口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』と、クロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』だ。

 

『ドライブ・マイ・カー』はキネマ旬報のベストテンの日本映画部門で1位になり、アカデミー賞では国際長編映画賞を受賞。

『ノマドランド』はキネマ旬報のベストテンの外国映画部門で1位になり、アカデミー賞では作品賞や監督賞、主演女優賞を受賞した。

 

そして今週、月曜日、僕はまた自分自身の快挙に驚くことになった。

宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』がアカデミー賞の長編アニメ映画賞を、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞の視覚効果賞をアジア映画として初めて受賞したのだ。

 

2023年に、僕が映画館で観たのは、この2本だけ(『君生き』は2回観た)。

どちらかがアカデミー賞を獲らないか、WOWOWに入っていないので、月曜日はX(旧ツイッター)で「アカデミー賞」に関する投稿をリアルタイム検索しながら授賞式の経過を見守ったが、まず『君生き』の受賞を喜ぶコメントの嵐に感動し、続いて『ゴジラ』の快挙を喜ぶコメントが『君生き』の何倍も殺到する様子に感動して、授賞式の映像を視たわけでもないのに涙腺が緩んでしまった。

 

どちらも東宝の配給で、東宝は昨年、アメリカに自社の配給会社を設立したから、いきなりその成果が出たということ。

日本映画が全米で公開しやすくなったわけで、これは日本映画の今後を考えるとかなり大きなターニングポイントになると思う。

 

映画青年の晩年を迎えた僕も、久しぶりに血が騒いだ。

これに刺激を受けた映画監督やアニメ作家が、どんな作品を発表し、世界の映画ファンに日本映画の素晴らしさをどのように伝えていくのか、これからまた封切り作品をリアルタイムで映画館に観に行くようにしたい。

 

手始めに3月20日午後6時30分から東京のTOHOシネマズ日比谷で行われる「『ゴジラ-1.0』アカデミー賞受賞記念大ヒット御礼舞台挨拶上映」のチケットの抽選に申し込んだ。

ネットが繋がりにくかったので、かなりの応募者なのだろう。

とても当たるとは思えないが、3月21日のワールドカップアジア2次予選「日本vs北朝鮮」戦(国立競技場)を観に行く予定なので、前の日、ゴジラの舞台挨拶に行けたら嬉しい。

奇跡的に当選しないものか、月曜日の抽選結果発表を楽しみにしているのだった。

 

【本日の夢の風予想】

 

今日は、馬券を買いたいレースがある。

中京9Rだ。

指数や印、波乱含みかどうかを判別する「夢の風係数」や買い目などは以下のとおり。

 

中京9R「弥富特別」2勝C・1900mダ

◎コンティノアール(22)○メイショウコジョウ(19)▲マテンロウガイ(18)☆トーホウボルツ(17)壱△カンピオーネ(16)弐△ディープリボーン(16)参△フライヤートゥルー(16)四△ニホンピロハーバー(16)

夢の風係数 10+60+18+28+8+4+1+12=「143」

応援している矢作厩舎の馬◎コンティノアールが指数差「3」で抜けた。

夢の風係数も「143」とかなり高いので、ここは迷わず軸馬に指名し、紐荒れの高配当を狙ってみたい。

 

3連単1頭軸マルチ126点買い (2)-(1、4、6、7、10、12、16)

 

いつものように、予想したその他のレースの指数と印もデータとして載せておく。

 

中山7R1勝C・1800mダ

◎ブライテストドーン(14)○ファルコンミノル(13)▲フランコルシャン(8)☆マンダリンボレロ(8)壱△ブレードキング(7)弐△ミニョンルミエール(7)参△アイベラ(6)四△フェザーモチーフ(5)

 

阪神8R2勝C・1800mダ

◎ルナビス(20)○タガノアレハンドラ(13)▲プメハナ(13)☆モルチャン(11)壱△オシゲ(9)弐△クリノクリスタル(8)参△スカンジナビア(8)四△ラブスピール(7)

 

中京10R「豊橋S」3勝C・1600m芝

◎マラキナイア(38)○セーヌドゥレーヴ(37)▲シャイニングフジ(33)☆ビヨンドザヴァレー(32)壱△ペイシャフラワー(31)弐△サンカルパ(30)参△ホウオウラスカーズ(28)四△カーペンタリア(27)

 

阪神10R「淀屋橋S」3勝C・1200m芝

◎ミルトクレイモー(33)○ブッシュガーデン(32)▲シュアーヴアリア(29)☆ソウテン(28)壱△ロードラスター(28)弐△ウォータールグラン(26)参△シュヴェルトライテ(25)四△ラキエータ(24)

 

中京11R「ファルコンS」GⅢ・1400m芝

◎ダノンマッキンリー(42)○キャプテンネキ(41)▲ソンシ(40)☆ナムラアトム(38)壱△サトミノキラリ(37)弐△オーキッドロマンス(36)参△ロジリオン(32)四△タイキヴァンクール(30)

 

阪神11R「若葉S」L・2000m芝

◎オルトパラティウム(35)○アドマイヤテラ(34)▲キープカルム(33)☆ミスタージーティー(32)壱△パシフィックルート(31)弐△ジューンテイク(29)参△ノーブルスカイ(21)四△ホウオウプロサンゲ(19)

 

中山11R「フラワーC」GⅢ・1800m芝

◎ヒラボクミニー(35)○ミアネーロ(32)▲カンティアーモ(31)☆テリオスサラ(29)壱△マルコタージュ(29)弐△カニキュル(28)参△テリオスルル(25)四△スティックバイミー(23)

 

中京12R1勝C・1400mダ

◎エリーズダイヤ(19)○エテルネル(16)▲デアデルマーレ(15)☆シュテルンロット(11)壱△ローラスノビリス(10)弐△メイショウヒメゴゼ(8)参△マジカルワード(7)四△ランブロファイア(7)

 

中山12R2勝C・1200mダ

◎デュードメール(27)○カンザシ(24)▲エコロドゥネス(23)☆スクーバー(22)壱△ヤングワールド(20)弐△ニルカンタテソーロ(19)参△シュガーフロート(17)四△バンドールロゼ(16)