昨日のアジアカップグループステージ第2戦「日本vsイラク」戦、どう見ても素晴らしい内容ではなかったベトナム戦から、先発メンバーを2人しか変更しなかったのは何故なのだろう?

 

ベトナムに一度は逆転を許した最終ラインとGKをそのままにして、細谷真大を浅野拓磨に、中村敬斗を久保建英に変更したということは、初戦の苦戦の原因はFW陣にあったとみたということなのか?

 

素人目には、GKは経験不足を露呈して安定感を欠いた鈴木彩艶に代えて、Jリーグの優勝争いでひりつく試合を何試合も経験した前川黛也を、右サイドを停滞させた上に、対応が遅れて「あわやレッドカード」のレイトタックルで逆転の起点となるフリーキックを与えた菅原由勢に代えて、中に入ってスペースを作る偽SBの動きができて伊東純也との相性も抜群の毎熊晟矢を起用するのが当然に思えたので、そこを修正しなかったのは逆に驚いた。

 

もっと大胆なターンオーバーを期待していたが、それができないほど一部の選手のコンディションに問題があるということなのだろうか?

 

逆にイラクは、初戦のインドネシア戦からDFを3人、MFを2人、FWを1人、合計6人を代えるターンオーバーで日本戦に挑み、本大会から日本が採用している東京大学のサッカー部員15人、筑波大のサッカー部員10人からなる国内部隊が迅速かつ正確に情報収集し代表をバックアップし、他国選手の特徴、システムや戦術、セットプレー、監督の経歴や交代策を分析し、決勝までの7試合で当たるチームを丸裸にするという巨大分析チームの作業を徒労に終わらせることに成功している。

 

日本がやりたかったことをイラクにやられてしまった、という感じだ。

 

イラクは情報操作もやっていたのかも知れない。

木曜日、日本のメディアが「日本戦前にダニーロ・アル・サイードがイラク代表チームを離脱」というニュースを、「エースの突然の離脱によって、イラク代表チームはグループリーグ突破のための大一番となる次の日本戦で苦しい戦いを強いられることが予想される」と報じた。

 

僕は正直「誰?」と思った。

記事を読むと、昨年10月にイラク代表に初招集されたノルウェーのクラブに所属する選手。

僕は「まだ代表では何の実績も残していない選手が離脱したところで、そんなに影響があるのかなぁ」と違和感を覚えた。

 

その前日、水曜日には「日本人選手の情報をほとんど知らないイラクのサッカー記者が、自信満々にイラクの勝利を宣言してきたので、リバプールやアーセナル、ASモナコやスタッド・ランス、レアル・ソシエダでレギュラーを張っている選手のことを教えたら表情が一変した」という記事がネットで配信されていたが、これにも違和感があった。

 

今の時代、日本の選手がヨーロッパで活躍していることを知らないサッカー記者なんているのだろうか?

 

もしもイラクが国を挙げて日本を油断させようとしたのなら、日本(のメディア)はまんまと術中にハマってしまったのかも。

そう思えるくらい、昨日のイラク代表は「日本対策」があまりにも用意周到だった。

 

思い出したのは2021年9月2日、市立吹田サッカースタジアム(公式戦なのでパナソニックスタジアムとは表記でいない)で行われたカタールワールドカップのアジア最終予選「日本vsオマーン」戦。

 

1か月のヨーロッパ合宿でコンディションを万全に整えてきたオマーンの選手の動きが、練習の時点から溌剌としていて、試合が始まってみると、日本の戦術を徹底的に分析したのだろう、オマーンの守備が凄かった。

 

全員が走りまくって、向こうのほうが1人多いのではないかと思えるほど。しかも、カウンターのチャンスと見るや、オマーンは複数の選手が全力疾走でサイドを駆け上がっていった。

 

結局は何のアイデアも見せられないまま、日本代表は終了間際のカウンター一発に沈んで0-1の敗戦。

とてもアジア最終予選とは思えない、何だかキリンチャレンジカップでも観ているかのような試合だった。

 

昨日のイラク戦もそうだ。

選手に闘う気持ちはあるように観えたが、体がついてこないという感じ。

 

それで言うと、月曜日にもこのブログに書いた、2016年10月6日の埼玉スタジム、ロシアワールドカップのアジア最終予選「日本vsイラク」戦に印象は近い。

あの試合も、本田圭佑をはじめヨーロッパ組が「闘う気持ちに体がついてこない」ように観えた。

 

あの試合は後半アディショナルタイムに山口蛍が劇的なバースデーゴールを叩き込んで、サポーターの大歓声でスタジアムが揺れた。

 

だが、コロナ禍で5千人弱しか入場できなかった2021年秋の吹田スタジアムは、サポーターの熱気も感じることが出来ず、蛍のようなラッキーボーイが現れる雰囲気でもなかった。

 

昨日のイラク戦も完全アウエーで、日本は1点を返すのがやっと。

中東の笛も味方につけて、1-2とイラクが戦略どおり逃げ切ってみせた。

 

まぁ、選手もスタッフも、僕らサポーターも「決勝トーナメントでなくてよかった」と気持ちを切り替えるしかない。

カタールワールドカップのアジア最終予選も、日本は追い詰められてから調子を上げた。

 

今回もそうであって欲しいもの。

グループ2位通過だと決勝トーナメントで韓国、イラン、開催国カタール、オーストラリアと対戦する可能性が高いのだそうだが、むしろこれは成長の好機だ。

 

次のグループステージ最終戦、対インドネシア戦からギアアップして、決勝トーナメントをチーム一丸、全速力で駆け抜けてくれることを期待したい。

終わってみれば「やっぱり日本は強かった」という戦いぶりを見せることが、ワールドカップでの躍進に繋がることは間違いないのだから。

 

【本日の夢の風予想】

 

今日は馬券を買いたいレースがなかった。

予想したレースの指数と印をデータとして載せておくだけにする。

 

小倉7R1勝C・2000m芝

◎アリスヴェリテ(36)○トリオンファルマン(24)▲フォレスタ(17)☆マーゴットミニモ(15)壱△ピースオブザライフ(12)弐△サトノヴィーナス(11)参△イゾレエオリア(9)四△ユイ(9)

 

中山8R1勝C・1800mダ

◎ブレイゼスト(28)○ヒサメ(24)▲カムランベイ(17)☆コレクテイニア(17)壱△コリエンテス(15)弐△ヴァンナチュール(12)参△アッティラ(11)四△ラフシー(10)

 

中山9R「初茜賞」2勝C・1800mダ

◎メイショウコバト(28)○サノノエスポ(21)▲ラブベティー(21)☆フェブランシェ(19)壱△ヘニータイフーン(19)弐△メテオールライト(17)参△フィンガークリック(15)四△クリニクラウン(13)

 

小倉10R「戸畑特別」1勝C・2000m芝

◎サスケ(22)○シランケド(20)▲テラフォーミング(17)☆ヴィトーリア(14)壱△タナサンブラック(13)弐△メイショウウネビ(12)参△ポリクシニーズ(11)四△マイネルデステリョ(11)

 

京都11R「石清水S」3勝C・1600m芝

◎マラキナイア(46)○ラケマーダ(42)▲セオ(36)☆ブランデーロック(35)壱△ジュンブロッサム(34)弐△トランキリテ(34)参△ケデシュ(33)四△ホウオウラスカーズ(33)

 

小倉12R1勝C・1200m芝

◎トーホウジュナール(25)○メイショウヒゾッコ(25)▲アエリーゾ(19)☆シュライエン(19)壱△サンポーニャ(18)弐△オックスリップ(16)参△オルフェスト(16)四△ヨウシタンレイ(16)

 

中山12R1勝C・2200m芝

◎セイウンパシュート(26)○ニシノコウフク(23)▲ヤングローゼス(16)☆フォーグッド(15)壱△ブラックヴァール(14)弐△ヒシタイカン(13)参△ローブエリタージュ(11)四△サトノトルネード(10)