![73](https://stat.ameba.jp/user_images/20151110/07/yumenikki/0b/05/j/o0620046513479582403.jpg?caw=800)
そう感じた翌日、朝一番のバスに乗ろうとバス停に立っていると中年男性の運転する軽四自動車がす~っとバス停の前に停まり窓が開いて「どこまで行くん?」と運転席から声を掛けてきた。「今日は大宝寺から巡ろうと思ってます」というと、「よかったらお乗りや」と言ってもらったので乗り込んだ。(6:55)
車中、「俺の兄は先達をしたことがある」「俺も二回お四国を巡った事がある」という話をし出したので、お遍路あるあるで話が進んだが、しばらくしたら身の上話になって「若い頃女房を亡くした」「小学生の男の子を高校まで育てた」などの話を聞いてると目的地が近づいてきた。「ここまで乗せてもらったお礼に奥さんの冥福を祈ってお参りしたいんでお名前を教えてください」とお願いして車を降りた。(7:22)
「享年40、明美さん(仮名)の冥福」と「八幡浜市郷の大和田さん(仮名)のご健康」そして亡き父母の冥福を祈りながらこれからの札所を巡ろうと気持ちを新たにすると、八十八ヶ所の丁度半ばのお寺をこれからお参りすることに気がついた。これも何かの啓示なのか?と考えながら進む。(7:34)
何ともさびれた感じの駐車場に到着。早い時間なのに数台の車(他府県№)が停められていた。(7:52)
歩く速度からすると、さっきの駐車場のどれかの車に乗ってきたのだろう、岡山の人達かな?熊本の人達かな?などと考えながら会釈して追い越すと、後ろで「歩くのが早いなぁ」という声が聞こえた。ワタシが早いというよりも貴方たちが遅いだけ!と思いながら先を行く。
勤行を終えたあと初めて「お願い事」をした。経本を閉じ両手で携え目を閉じ両親の戒名と大和田さんと明美さんの名前と願いを声を出さず唱えるとお大師様に通じるような気がした。(8:15)
この日は日帰りで大宝寺と岩屋寺を巡る予定だが「リュック」は背負って来た。(8:20)