といっても、コロナ患者受け入れ病院の話じゃありません。
私がいま定期非常勤麻酔科医(+たまに救急当直)として働いている、ある北国の小さな病院のお話。
今のところ、院内にコロナ感染者は出ておりません。
今年1月7日の2度目の緊急事態宣言。
1回目の緊急事態宣言時、九州の病院から出勤停止勧告を受けた経験があるので、再度の出勤停止かも、と、心の準備はしておりました。
が、病院事務長からの答えは、
「もちろん、(感染者の多い地域から来る者が現地のスタッフや患者さんにウイルスをばらまく)リスクはありますが、我々としては来ていただけると非常に助かります!」
でした。
慢性的な医師不足の病院。手術をする医師も大半が非常勤。
それでも、骨折の患者さん、肩や膝、腰の手術を待っている患者さんがいます。
心血管やくも膜下出血の手術のように急を要するものではありませんが、それでも手術しないと「仕事ができない」、「自宅付近の除雪作業ができない」などの支障がある。
首都圏にはたくさん病院があって、患者さんが病院を選べたりするけど、ここではそれができない。
たらい回しってことばは聞かない。
たらい回しできるほど、病院が近くにないから。
今はコロナ禍の問題一色で、話題にも上らないけど、地域で唯一〇〇の手術ができる病院(〇〇に入るのは特別な手術ではありません)、地方には少なくありません。
そんな病院で、緊急事態宣言中も働いてほしいとの要望を受け、嬉しく思うとともに、「ここにいる人たちのコロナ感染源になってはならない、絶対に!」という気持ちを新たにしました。
勤務のために早朝・夜間に移動するので、移動の電車は比較的空いております。
飛行機もガラガラ。
電車も飛行機もHEPAフィルター搭載。
毎日首都圏にラッシュ時の電車で通勤する方々に比べ、安全性は高いと思います。
問題は、飛行機手荷物検査待ち等で並んでいる時。
床に「距離を保ってここに並んで」と足形が描いてあっても、詰めてくる人はいます。
今までは相手の荷物が触れたら大げさに反応したり、相手を先に行かせたりしていましたが、今後は「すみません、後ろの枠内で待ってもらえますか?」と言おう!
見知らぬ相手にも「接近やばい」という意識を持ってもらいたいから。
そう心に決めたのでした!
(飛行機が降り立つ直前の北国の景色)
今日も素敵な1日を!