1995年1月24日
「福山雅治のオールナイトニッポン」
〜「明日へのマーチ」篇〜
「今、僕に出来ること」篇より続き....
さて、そろそろ
番組も終わりのほうに
近づいて来たので、
ここからは、
ガンガンガンガン、
歌いまくっていきたいと
思います。
まずは・・・。
この歌を歌いたいと思います。
ボブ・マーレーというですね、
レゲエミュージシャンなんですけど
彼の歌を歌いたいと思います。
「NO WOMAN NO CRY」と
いう歌なんですけど。
この歌はですね、
彼は政治というか、
革命家という訳ではないですけど、
政治に向かって
随分と立ち向かっていった人で
その彼が友人や
一緒に戦っていった人たちに
歌った歌なんですね。
まぁ、軽く読んでみましょう。
歌詞はですね。
（最初、
聴き取れませんでした）
の官庁の庭に
二人で座っていた時のことだ。
善良な人達の中に
偽善者共が素知らぬ顔をして
混じっていたのを
二人で眺めていた。
そんな中で、
出会った大切な友人達も、
ひとり、またひとりと
闘いの中で倒れていった。
どんなに素晴しい未来が
やって来ようと
昔の日々は忘れられやしない。
だから、涙を拭うんだ。
泣かないでくれ。
俺の可愛い恋人よ、
泣かないでくれ。
俺には、まだ、
この二本の足が残っている。
だから、何があっても
俺は行かねばならない。
という闘いの歌ですね。
それでは、まずは、
この歌を歌いたいと思います。
ボブ・マーレーで
「NO WOMAN NO CRY」。
さぁ！そろそろ！
ド～ンと！ドカ～ンと、
ひとつ盛り上がる曲を
やろうじゃないかということで。
ひとつ、一緒にガーン！
と歌いたいと思うので、
スタッフのみなさんも
こっちのほうに入って来てください。
総勢10人くらいいますけどね、
まぁ～、なにしろね～。
今日、僕ができることいえば、
やはり、歌を歌うことなんでね。
おっ！来たね！
来たね！みんなっ！
なにしろ、
さっきもFAXの中でありましたけど、
前向きに...
一番前向きにっていうのは
ひょっとしたら、
被災地の被害にあった
本人達なんじゃないか
という話しをしましたが、
確かにそうだと思います。
ここでですね、
そういうふうに
前向きになっているみなさんと
一緒に歌える
至ってシンプルな、
ザ・ビートルズの
ロックンロールナンバーが
ありますので
これを、私のスタッフと
一緒に歌いたいと思います。
福：それじゃぁ～！！
野郎ども！！
用意はいいか～い！！
ス：イエ～～イ！！！
福：いいねっ！
なかなか、君たち、
歌いなれてないから
声が小さいかもしれないけど。
気合いの入った歌声たのむよ！
Are you ready？
ス：イエ～～イ！！！
福：大丈夫でしょうか？
ス：ハハハハ・・・・。
福：若干心配になりましたけど。。
たのむよ、ひとつ、
みんな、ホント。いくよ～！！
じゃ「 ツイスト＆シャウト」！！
（ワン・ツー・スリー・フォー...
とカウントを取り、
ものすごく力強く、
シャウトするましゃ。
めちゃめちゃ感動的！！）
福山雅治のオールナイトニッポン、
この番組は・・・
（提供各社を読み上げ）
以上、各社の協賛で、
東京有楽町ニッポン放送を
キーステーションに
全国33局ネットでお送りしました。
さて、今日は、
このあいだ、
先週の17日に起きた、
兵庫県南部地震について
みんなが考えたこと、
感じたこと、
今、僕たちにできること、
ということで
お送りしてきました。
本当にたくさんのFAXと、
ハガキも本当に
たくさんいただいてました。
みなさんの考えていること、
感じていることっていうのが
僕にも伝わりましたし、
僕を通じて、
きっとみなさんに
通じたことと思います。
なにしろ、みんな、
出来ることは
違うと思いますけど、
”今、出来ることというのを
僕はやる”のが、
それが、正直なところだと
思います。
それが、僕は、ある種、
出来ていれば、
その気持ちは
伝わるんじゃないかと
信じています。
みなさんも、今後、
今週、来週と、
まだまだ、
どんな状況になっていくか
予断をゆるさないところ
ではありますが、
今後、出来ることがあったら
どんどんどんどん、
参加していってください。
それでは、最後にですね。
この曲には、たくさん、
リクエストを
いただいていていました。
最後にこの曲で、
みんなで歌っていきたい
と思います。
聴いてください。
全ての意味をこめて。
「明日へのマーチ」。
この曲を歌っている途中で、
午前3時の時報が鳴り、
歌声が途切れて...。
1995年1月24日。
阪神淡路大震災から1週間後の
福山雅治のオールナイトニッポン
の放送は終了。
今、思えば...
ここで、番組の途中。
「明日へのマーチ」を
歌っている途中で
放送が終わったということは、
偶然であるということにしろ
これから先も、ずっと、
この歌は続いていくのだ！！
という意味で、
こうなるべくして、
この日の放送は終わったのでは。
という、
目に見えない不思議な力というものを、
感じられずにはいられません。
福山雅治のオールナイトニッポン
【俺のスタジオライブリクエスト】
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