試合は何が起こるかわからない。

 よく言われることです。

 天気が良かったり悪かったり、急変したり、突風が吹いたり。

 試合途中でグランドが荒れてゴロがイレギュラーバウンドして、思わぬピンチになることもあります。

 これまでの経験から、主審のストライクゾーンが微妙に変化してくることもありました。

 選手を取り巻く環境は刻一刻と変化しており、その変化の中で試合を進めることになるのです。

 今日の審判は、ストライクゾーンが少し広めだと思ったら、どうするべきか方法を考えなくてはなりません。

 何も方策をとらないまま試合をすれば、打撃が不利な状況のまま試合を続けることになりそうです。

 環境の変化を感じ取り、その環境への適応力を持たなければ試合の行方をコントロールすることは難しくなりそうです。

 環境の変化を感じ取ることは、選手、監督、コーチ、スコアラーほか、試合に関係する人々全員が情報交換をすることが大事になりそうです。

 ピッチャーの投球でボールが増えてきた、コントロールが悪くなってきたなどは、見ていればわかることです。

 風や雲、雨などもスッと周囲を見渡せば感じとれることです。

 何も感性を働かせずにただ試合を眺めているだけでは環境の変化に気づきにくくなるのではないでしょうか。

 試合中は、ボールの行方と選手の動き、人々の声や審判の動作、グランドや天気、空気の様子まで細かなチェックが必要です。

 かつて、常勝軍団を率いた経験から、これらのことは重要な事柄であって、これを続けると試合に勝つ確率は高くなりました。

そして、これを続けてやることは非常に疲れることでした。

でも、疲れても勝てればいいので、感性を磨き研ぎ澄ませて試合に臨みたいものです。

がんばりましょう。