「声量がある」と「大きい声を出す」は決してイコールではない | 荒川久美江オフィシャルブログ「夢人~ゆめびと日記」

荒川久美江オフィシャルブログ「夢人~ゆめびと日記」

元劇団四季女優、ボイストレーナー、婚活カウンセラー。
結婚相談所「Chez L'amour~シェラムール」代表。
「クミエ・アラカワミュージカルClass」主宰。


いくつになっても夢を忘れない!
夢は叶えるもの!

感謝を忘れず笑顔で生きていきます。

ハッキリ言います。

みんな「大きい声」を出そうとし過ぎですアセアセ

 

 

「声量」なんてそんなに直ぐにつくものではありません。

素人が闇雲に大きい声を出そうとしたら、必ず喉ひっ詰めて押し出そうとします。

しかも前へ前へと押し出し、声が響くための空間はどんどん狭くなるので

むしろ声は響かなり、声は小さくなり、もっと押し出そうとします。

そうするともう悪循環ガーン

声門が開いて声帯は振動しなくなり、ガリガリいったりひっくり返ったりし始めますアセアセ

咳き込むこともあります。

 

 

声帯は筋肉と粘膜の二層構造なので、

筋肉は悪い動きを覚えて習慣化していまい、

粘膜は力任せの圧力に耐えかねて浮腫んだり出血したりしますガーン

ああ、怖い・・・・タラー

 

 

 

だから初めから「声量」を求めるのではなく、

呼吸法で声を出す方向性や、呼気を安定して供給する体の支え、

そして声が響くようになるための空間の作り方(共鳴腔)、

共鳴腔を保ちながらの美しい発音の練習など順を追ってトレーニングしていけば、

自ずと声は響くようになり、大きい声なんて無理やり出そうとしなくたって、声量はついてきます。

 

 

 

私は「声量」=「響き」+「呼吸の流れ」だと思っています。

平たい顔族で、日本語を喋っている私たちは、声を響かせるのは確実に不利ですが、

それも正しいトレーニングを受ければ必ず解決していきますOK

でも一朝一夕は無理!

筋トレは長期間、毎日やらないと!

 

 

 

安直に「声量」を求めるのではなく、響く声を作り上げていく事こそ、

ボイストレーニングに必要な事ではないでしょうか!?

 

 

 

もちろん立派な体格で、元々声の大きい人もいます。

それはやはり恵まれた人と言えるでしょうけど、歌は声がでかきゃいいってものではありません。

歌にはフォルテもあればピアニッシモもある!

クレッシェンドもあればディミニュエンドもある!

繊細な表現力はトレーニングしなければ出来るようにななりません。

 

 

 

「そんな大きな声出そうとしないで!!」って私はレッスンで良く言いますが、

きっと珍しい指導者でしょうね~(;^_^A

でも、私の生徒たちは立派に「声量」のある子たちばかりですよウインク

 

 

 

人々が喜び感動する声は大きい声じゃなくて、

美しく響く声、空間を伝って飛んでくる声、繊細な表現力のある声・・・じゃないかな!?

 

 

 

声・・・・大事にしてほしいなハート

 

 

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ありがとうございますニコニコ