美しい声はまず姿勢から! | 荒川久美江オフィシャルブログ「夢人~ゆめびと日記」

荒川久美江オフィシャルブログ「夢人~ゆめびと日記」

元劇団四季女優、ボイストレーナー、婚活カウンセラー。
結婚相談所「Chez L'amour~シェラムール」代表。
「クミエ・アラカワミュージカルClass」主宰。


いくつになっても夢を忘れない!
夢は叶えるもの!

感謝を忘れず笑顔で生きていきます。

新しい生徒さんがいらっしゃった時、必ず私は最初にその方の姿勢をみます。
今の方は、子供から40代くらいの方までとにかく腰を反ってしまっている方がとても多いです。
そして首が前に突出して真っ直ぐになってしまっていたり(ストレートネック)、
逆に体の事を全く意識せずに、無理やり大きい声を出そうとして来たあまり、
顎が前に出てしまい首の後ろが折れてしまっている事もあります。


現代人の姿勢の悪さは、PCやスマホやゲームなどの発達によるものが多いですね
それによる運動不足、または偏食による栄養の偏り、または睡眠不足、ストレス・・・。
どれをとっても声のために悪影響のことばかりです。
「便利」は時として人間に「不利益」をもたらす事もありますね


歌い手は体が楽器本体と同じです。
以前も書きましたが、特に体幹の柔軟性が必要とされます。
体幹の一番下にある「骨盤底」の生き生きとした力強い跳ね戻りも重要で、
その動きが声の伸びやかさを司っていると言っても過言ではありません。
「骨盤底」の事を別名「骨盤角膜」とも呼び、それは「横隔膜」と連動しているのです。




そしてそこから豊かな呼吸を導くのは紛れもなく「脊椎」なのです。
「脊椎」は、歌うための組織の基盤と言えます。
なのでこの「脊椎」に歪みや捻れがあると、
自由で豊かな呼吸は妨げられ、声は当然出にくくなるのです。



最近ではTVの医学番組でよく「骨盤の歪み」が様々な不調や病気を引き起こす原因となる事を繰り返し言っていますが、歌を歌うことにとっても骨盤や脊椎の歪みは大きなトラブルの元だということを、もっと皆さんに知ってほしいと思います。


いい声を出すためには、喉から入るのではなく、
まず楽器本体である「体」に目を向けるべきなのです。


そして次に美しい共鳴(響き)を作るために必要な空間の使い方、
つまり口の開け方や発音なども正しい事を学んでください。
豊かな呼吸を導き、しっかりした体の支えから生み出される歌声はとても美しいです。
その声に役の思い、心情を乗せて、しっかりお客様に届けましょう