今朝、一輪だけ白い彼岸花が咲いているのを見つけました。
白い彼岸花を見ると、昨年9月の満月の夜に天国に逝った愛猫ジェリーのことを思い出します。
ジェリーは17歳半で、母の胸に抱かれて逝きました。
私は仕事が終わって新幹線で駆けつけましたが、40分ほど前に彼は旅立ってしまいました。
新幹線の窓際で、中秋の名月がこちらに向かって光を放っているのを見て、
「ああ、ジェリーは今晩逝くんだな・・・」と直感でわかりました。
丁度私が新幹線の中から月を仰いでいた頃、ジェリーは天国に召されたのです。
死に顔は赤ちゃんに戻ったみたいに穏やかで可愛くて、何度も何度も撫でてあげました。
翌朝、庭深くに埋めてお墓を作りましたが、そのすぐ傍らに赤色に混ざって、
一輪だけ白い彼岸花が咲いていました。
なので彼岸花を見ると必ずジェリーのことを思い出します。
孤高の猫だったジェリーと、群れて咲くことをしない白彼岸花は面影が重なります。
中秋の名月の晩に逝くなんて、ジェリーらしいなあ・・・と思います。
私たちの手を焼かせることなく、自ら死期を選ぶように死んで行きました。
もうすぐ一周忌です。
ジェリーは今頃、うさぎさんと一緒にお餅をついているのかな・・・。