長い間、自己流で歌っていた人や、
他人の歌を真似して歌ってきた人、
完全に誤った発声をして来た人・・・
などは、その癖をとるのにかなり時間がかかります
正確な音程で豊かな声を体から発していくには、
必ず「体の支え」というものが必要です。
それを喉周辺の筋肉で行っている人がとても多いのです。
首を固くする人は、体全体が固くなります。
そして固い体から豊かな声は絶対に出ません。
そういう人は不安で不安で、常に自分の声を聞いています。
しかも、耳を通して外から入ってくる声ではなく、
体の内側で骨を通して響いている音です。
なので自分では良く聞こえますが、
外の人にはほとんど聞こえず、
こもった声と捉えられてしまいます。
声を遠くに飛ばし、きちんと観客に声を届けるには、
自分で発した声を一々聞いていたのではダメなのです。
首周辺を固めて守るのではなく、
開放してどんどん呼気を通してあげてください。
では、どこで支え、不安を解消するか・・・・
それが、腹背筋や脇の筋肉、そしてお尻の筋肉なのです。
遠くに飛ぶ豊かな声は、下半身の深い部分で支える必要があります。
喉で音程を支えようとするのは、完全に間違いです。
どうか気をつけてくださいね。