空き巣集団は半年くらい
経った頃に逮捕された。

集団だと分かったのは
逮捕されてから。

現金はもちろん、通帳も
印鑑もカード類も
返って来なかったけど、
店のパート従業員の
履歴書を犯人が持っていて
それがうちのであるか
刑事さんが確認に来た。

その時逮捕されたのは
空き巣に入った家に
住人が2人家にいて、
1人は気付かれない間に
逃げ出したらしいけど、
もう1人の住人が犯人達に
捕まって拘束された。

でも逃げた住人が即座に
警察に通報して犯人達は
逮捕された。

住人が2人いてよかった!
犯人に捕まった1人だけやったら、
長時間怖い思いをしたに
違いないし、もしかしたら
傷つけられてたかも知れない。

逮捕されて空き巣集団だと分かり、
余罪は次々に出て来た。

うちの場合は事前に
何日もリサーチして
夫婦2人暮らしで
商売をしているから
朝早くから夜遅くまで
留守だとわかっていた。

リサーチのために
何日かは私達が朝家を
出る時から尾行して
帰る時間も分かってから
犯行に及んだと刑事さんが
教えてくれた。

それを聞いただけも
怖くて寒気がした。
たぶん私がトンボのカフェから
パソコン教室に行く時も
犯人たちは私を尾行し、
教室まで来て私が生徒なのか、
働いているのか
確認していたに違いない
と思うと怖過ぎる!


銀行の通帳と印鑑を使って
遠くの支店に行く時は
1人が家のそばで待機し、
銀行に行った仲間が
出金する際に家に確認の
電話をするかも知れないから
時間を見計らって
銀行の仲間が電話して
家のそばで待機してた1人が
再度家に入り電話を受けてる。
・・・なんてずる賢いやり方!

この時は若い女の子を使って
母が入院中で代わりに
出金に来たと言ったらしい。

確認の電話をした銀行員に

電話に出た犯人の1人が
「妻は入院中やから娘に
出金させに行かせた」と言ったとか。

私に成りすますような
ちょうどいい年齢の女が
いなかったための
苦肉の策やったのやろうけど、
私にしてみれば銀行も甘い!

私がトンボの通帳から
100万円を出金に行ったら
本人確認が出来ないと出せない!
と言う癖に、いくら家に電話して
本人でない男がそう言ったからって
すんなり大金を出すなんて!