●はじめてのホツマツタヱ 《天(あ)の巻》 @今村聰夫 | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

ホツマツタヱを分かりやすく訳した本。
天(あ)の巻
地(わ)の巻
人(や)の巻
の3部構成で今から3000年よりもっと前、
つまり古代縄文時代からの事柄だ。

日本に漢字が入ったのは1世紀頃らしく、
アイウエオを当て嵌め、そこから仮名も
生まれた訳だけど、、
今の考古学では縄文時代から稲作も交易も
してたのが常識なのだから、
当然のことながら人々は日本の言葉で会話し
ヲシテ文字の記録もある!
と、考えても不思議じゃない。てか自然。
神武以前はもちろん「欠史八代」も
バリバリ書かれていて誠に興味深い。


そして中身を読んでみると尚一層面白い。
これホントなら凄い!!  し、もしかすると
トンでもなく大事なので、、少しずつ
読みながら、知識として記録するにした。




Ø  宇宙創成~天御祖神

神が伝えてきた教えによると大昔、
まだ天地も定まらない時、宇宙も無く
アメノミヲヤカミ(天御祖神)だけが存在し
その回りに「ウビ」と呼ばれる混沌が
雲のように漂っていました。


ある日、天御祖神が大きく息を吐くと
「ウビ」が動いて「渦」を巻きはじめます。
(ビッグバン、宇宙の創成ですね。)

渦の中心がアメノミハシラ(天の御柱)と
なり、陽極と陰極に分かれて
分離集合の運動が起こります。
軽い物質は陽極へ、重い物質は陰極に集まり
陽の物質から天空と太陽が生まれ、
陰の物質から地球と月が生まれました。



天上にはタカマノハラ(高天原)と呼ばれる
神の世界が広がり、
その中心に天御祖神が坐します。
記紀には不在の神なのですが、各地に
天祖神社として鎮座することから
往古日本民族はこの天上世界が万物の大元で
ある、との思想を持っていた事が伺えます。


天御祖神は地球を生命の星にする為
天地自然の運行を管理することにより
一年を四季に分け、生命維持の環境を
整えられました。


人間の体は天御祖神の御姿を縮小した模型、
国家とは天井世界を地球に投影したもの、
国政議会は高天原の縮小版であります。
故に国政議会の議場はタカマ(高間殿)、
「君」を始め参議の重臣たちも皆
「神」と呼ばれるのです。



①初代天神クニトコタチ

渦の中から最初に出現した神を
クニトコタチと申し上げます。
日本に国家形態を初めてもたらす
初代となる「天神」(アマガミ)で
国の名をトコヨクニ(常世国)と言います。


②二代目クニサツチ

初代クニトコタチには8人の皇子
ト、ホ、カ、ミ、ヱ、ヒ、タ、メがあり
八方に降ろしてそれぞれのクニ(州)を
治めさせることにしました。
これがクニキミ(州君)の起こりです。

故に常世国は八つの州から成ったのですが
人口が増えるに従い、その中に邦(クニ)が
出来ていきました。
八皇子の中から一人の統治者を選ぶはずが
誰もが遠慮して譲り合ったので
分治の形を採ることになりました。そこで
8人を総称してクニサツチ(国狭槌尊)と
申し上げ、天神二代目に位置づけたのです。



③三代目トヨクンヌ

八皇子神にはそれぞれ5人の皇子があり
皆嫡子に政権を譲りますが、天神一族も
増え、分治形態が困難になってきたので

全体を統率する一人のキミ「君」と
それを補佐する八人のトミ「臣」、
国政に参加しないタミ「民」の3階層に
分けることになりました。

この時「君」に選ばれたのが
「トのクニサツチ」の皇子で
トヨクンヌ(豊斟渟尊)と呼ばれます。

初代クニトコタチの曾孫にあたる御子は
百二十人にもなり、日本国家創建の神々の
一族として、繁栄を遂げました。
トヨクンヌの治世まで、政はもっばら
男性が行うこととされ、天神三代の世は
順調に発展したのです。




*************

大事なことは日本の五十音の重要性。
いろは48文字にはアイウエオの母音があり
全ての子音は母音を伴う。

一つ一つの音には意味があり
一つ一つの音は言霊でもある。

今でも言葉に言霊がある、というのは
日本の五十音一つ一つに言霊が宿っている
と解釈するのが正しいのかも。