●一九八四年 @ジョージ・オーウェル | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

去年のアメリカ大統領選辺りから
この本が大注目されているという。
何かと思えば、欧米社会が共産党支配の
ディストピアになってしまう超悲惨物語!!
しかしコレ、、近い将来現実になりそう ?
マジ予言の書じゃね??、、てワケ。


何がそんなに心配かと言うと、、
《中国の情報操作や厚顔無恥のウソ宣伝》
これは今や常識。 誰〜も驚かないんだが
なんとアメリカの大統領選で公然と【それ】
が行われ、多くの人が【それ】を目撃した。


この違和感に私も強い衝撃を受けたんだ。


民主主義の旗頭たるアメリカのメディアが
明らさまな嘘を言い、SNSの情報は規制され
司法は明確な憲法違反に沈黙した。
アメリカは一体全体、どうしちゃったの?!



アメリカの大統領選にそんな大規模不正が
まかり通るわけないじゃん、
身勝手男トランプが権力に固執して
騒ぎ立ててるだけでしょ。。って
【常識的に】そう思う気持ちは分かります。

しかし。
過去最高得票で当選したバイデンは
アメリカ合衆国第46代大統領に就任して
2ヶ月間、何をした?
どんな演説をし、何処の国の元首と会談し、
どんな話題を世界に発信した??
トランプ当選時の大騒ぎとは比較にもならぬ
その影の薄さを見れば、過去最高得票が
如何に不自然か【常識的に】分かるだろう。


今だに単独記者会見も開いてないんだよ。
日本のニュースでも「バイデン大統領」
ではなく、主語を「バイデン政権は・・」と
するには、それなり意味がある。




ジョージ・オーウェルがこの本を出したのは
1949年。死の間際、最後の作品になる。
今から70年前の戦後間もない時期であり、
奇しくも共産党支配による中国人民共和国
が誕生した年でもある。


舞台は今は無き「元ロンドン」なのだが
物語に出てくる、真理省、平和省、愛憎省
五ヵ年計画、党員の日課「二分間憎悪」、
監視社会、歴史の書き換え作業など・・
党員が組織的に働く描写は、もしかして
オーウェルが中国共産党の内情を
熟知しているのでは?と思えるほど。


インドで生まれ、ビルマに勤務、
浮浪者に混じって生活した「パリ、ロンドン
紀行」を書いたルポライターであり、
スペイン内戦では従軍して瀕死の重傷、
第二次世界大戦でも民兵に志願する。
BBCに入社後はインドを担当。
等々、何とも異色の経歴を持ち、
アジアへの造詣も深いオーウェルは
死ぬ前に何を警告したかったのか。。



私が注目したのは、馬渕睦夫大使も仰って
いた「マッキンダーの地政学」が
新世界の勢力図に利用されていること。

オーウェルは第二次大戦中の1943年
ルーズベルト、チャーチル、スターリンの
テヘラン会談から、この三国鼎立への着想を
加速させた、と解説されているが、

「ハートランドを制する者が世界を制する」
(ロシアのこと)の法則は今も健在だし
ディープステートであるイギリスとアメリカ
が同じ国になっているのも実に興味深い。

世界は3つの区域に分かれ
故意に終わらない戦争を継続している。
これは人民に危機感を抱かせ
労働、忍耐、忠誠心を自発的に強制できる
実に巧みな統治方法なのだ


馬渕大使はマッキンダーの地政学を
ロシアが侵略国家なのではなく、逆に
最も侵略を受け続けてきたハートランド
なのだ、と解説してくれている。




そして、「1984年」には新言語である
「ニュースピーク」が開発され、広まりつつ
あるんだが、これはそっくりそのまま
1970年代のエスペラントを思わせる。
私の高校時代、かなり流行っていて
親友の1人は実際に学んでたもんなぁ。。


しかし、内容は恐ろしく破壊的で
全ての言語を簡素化し「良い」か「非良い」
で済ませる、というコンセプトの下、
素晴らしい、とか、申し分ない、などの
微妙なニュアンス言葉は排除される。

言葉が存在しなければ、その思考も存在
しなくなる。つまり、
思考を制限する為の言語。恐ろしいけど
実際のエスペラントと酷似している。





てなことをツラツラ考えるとですよ。
この本はSFでも予言でもなく、当時
ロシア革命に始まり、世界革命を企図して
第二次世界大戦を起こした共産主義者の
【計画】をオーウェルが暴露したのでは?
と想像してしまうのだ。   


当事進行中だった「戦争後に革命を起こす」
は中国で成功したものの、日本で失敗。
GHQとして乗り込んできた社会主義者集団
・ニューディーラーは天皇制を壊せず
日本は辛うじて赤化を免れたのだった。
(危なかったよねー)  (・д・。)


共産主義とは?マルクスとは?
↑↑↑これを観ればよーく解る!



しかし。。
その後も着々とアメリカの社会主義化は
深行し、ヒラリーで完成するかと思いきや
トランプ登場で計画は頓挫。
それ故、不正までしてトランプを追い出し
今また「バイデン政権」にて再々進行中、、
という訳だ。 


数冊読んだディープステート関連の本でも
この「1984年」の中でも、
共産主義による世界支配の完成を 
同じく【2050年】と明記しているのは
偶然ではないのかもしれない。



共産主義の理論、哲学はとても巧妙。
高等とは言いたくないけど、
高度に狡智。しゅごい。(・д・。)