でもほとんどの人はきっと知らない・・
関東最大!てか他に例がないであろう
人工手掘りの「地底伽藍」ダー!!
そう、単なる自然の洞窟じゃないんですよ。
多分縄文時代からあったであろう洞窟を
平安、鎌倉から江戸時代までの行者たちが
延々掘り続けた、、密教の修行窟。
広い!深い! で、なんとなんと
二層三層の立体構造!スゴいぞ、これ。
大船駅から車で5分。
地元民には何の変哲もない、ド田舎の
生活道路沿いにあるため、実は
10年以上スルーしてた。なんてことだ。
狭い入口、中はひんやり、真っ暗ケ。
撮影禁止なので、内部は資料写真より。
アリの巣みたいに沢山、部屋があってね、
壁や天井には様々の仏画や曼荼羅、仏像等が
彫られ、ロウソクをかざして鑑賞する。
壁面は全て、脱獄犯がスブーンで穴掘る
映画で見たようなあまりに生々しいノミ跡。
湿り気を帯びた、人の手の息遣い、、
静かな暗がりを進路に従って歩くうち、
知らぬ間にふと上に、、下から?
他の人の持つ灯りがスっと揺らめき過ぎる。
幻想的だわぁ。
日天、月天と名付けられた通気孔からは
上層階が覗ける。なんちゅう複雑構造!
溝には水が流れ、どこからか吹く風に
ロウソクもしばしば吹き消されてしまう。
さらに中味の充実っぶりがまたスゴい。
胎蔵界、金剛界を梵字で表す種子曼荼羅や
阿字観、大師堂、五大明王、、等々
三密瑜伽の修行ができる立派な密教道場。
最近「三密」と検索するとコロナしか
出てこないけど、本来は密教用語。
手で印契を結び、真言を唱え、瞑想する。
「身口意」の三密による瑜伽(ヨガ)の行で
本尊と一体化し、即身成仏を目指す。
この洞窟に関する調査は2つしかない。
昭和49年、早稲田大学理工学部の数名が
内部構造を明らかにし、
翌50年サンフラワークラブ・ロアジール
アカデミー研究会という旅行クラブによる
本格的な調査が行われたのみ。
しかし一部崩落箇所もあり、どの時代に
どの彫刻ができたのか、、
鎌倉時代の和田合戦で落ち延びた
朝比奈三郎はどの穴から何処へ脱出したのか
、、細かい謎はいっぱいあるという。
洞窟の中には、一つの願いをこの御分身に
毎日願い、叶えてもらった人が
また納めに来ているお部屋もあったよ。
私は何をお祈りしようかなぁ。。
私は空海さん大好きなので、
密教に欠かせない宝具の五鈷杵(ごこしょ)
と、桜の木の念珠も戴いてきた。
なんか、なんか、嬉しいの〜♪(o^^o)