今、朝ドラで、すずめちゃんと律クンが
「そよかぜの扇風機」を作ってるけど
本書の著者、理学博士の佐治晴夫先生は
実際に「ゆらぎ扇風機」を開発したお方。
ドラマのモデルになってるか知らないが
これは「1/f ゆらぎ扇風機」として
パナソニックから販売されている。
理想的な風でも、全く変化無く一定に
吹き続けたら、人は気持ち良いと感じない。
そのポイントが自然の「ゆらぎ」で、
「予測のつかない微妙な動き」なのだ。
かといってデタラメではなく、「1/f」
=振動数frequencyに反比例。
この「ゆらぎ」から宇宙は誕生し、
銀河も星も、地球も私ら生命体も生まれた。
扇風機どころか、根源的な「宇宙原理」なのだ
こんな難しい宇宙創造や
カオス、不確定性原理、フラクタルなど
次々説明してくれるこの本は、
「1月のおはなし」から「12月のおはなし」まで
必ず、金子みすゞさんの詩と
季節のお花なんかの雑談から始まる。
金子みすゞさんは大正時代の天才童謡詩人
で、26才の若さで星になってしまった
けれど、、、日常の何気ない風景の中に
宇宙と人間のあるべき姿、自然の摂理を
写し取る感性・・・佐治博士が大好きな人だ。
「こだまでしょうか」のCMで有名になった。
そんな佐治博士の口調も常に優しくて、
雲は太陽の子供なんです♪
雲があるから、私達は生きられるのですよ♪
★私たちはみんな、星のかけらなんですよ★
なーんて、楽しく解りやすい解説には
枕草子や万葉集、方丈記、芭蕉、宮沢賢治
ハイドンやブラームス、ゴーギャンやら
老子も、般若心経も出てくる。博識だなぁ。
★宇宙150億年の時間を1時間に縮めると
私達の一生は0.1秒にすぎません。
その一瞬に宇宙の全てを生きているのです。
受精後32日目の胎児にはエラの面影があり
34日目で両生類の顔になる。
38日目に肺で呼吸ができるようになり、
40日目にヒトらしい姿になります。
地球が一億年かけてやったことを
8日間で駆け抜けるのです。
みなさんに魚の頃の記憶はありますか?
★人間が知恵を持つようになってからの時間
も、宇宙年齢と比較すればほんの一瞬です。
世界各地の神話がよく似ているのは、
ヒトの DNAに深く刻み込まれた
宇宙創生以来の記憶なのかもしれません。
やっぱり自然科学と宗教って一体なのか。
私達の体の原子は星や宇宙と同じです、、
ってことは、密教の大日如来の説明と
全く一致しちゃうし、
金剛界曼荼羅は、有限に無限を閉じ込めた
フラクタルです、と先生も仰っている。
さすが空海。密教しゅごい~。
フラクタルは宇宙を支配している。
さて、今までの物理学は、
宇宙はどうなっているのか?【How?】
という問いに答えを探してきた。
ところが視点を変えた大問題が【 Why? 】
これは新しいぞっ! (*_*)
引力は何故そのような仕方で作用するか?
重力の大きさや光の速度は何故この値か?
どれもこれも、人間が存在できる
限界ギリギリの物理定数なのはなぜか??
これまでは、たまたま地球が出来て、
たまたま環境が整い、偶然人間が出来た・・
という見方が一般的だった。
でも、
ホーキングなどの理論物理学者が提唱する
「人間原理」(anthropic principle)によると、、
な、な、なんと! 人間の知性を生み出す
ために、宇宙はデザインされている!!
その理論は、、
★宇宙の存在を認識できる「頭脳」が
存在しない場合、宇宙は存在するだろうか。
★例えば、真っ暗でリンゴが見えない時
リンゴはある、と言えるか。
観察者がいて、物は初めて存在するのだ。
★宇宙は宇宙自身が存在するために
その観察者としての人間を創った。
おわー! なんだそれ?
やっぱり神さまいるのでしゅか?
また眠れないじゃないの。
はちと神さま
はちはお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土べいのなかに、
土べいは町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
そうして、そうして、神さまは、
小ちゃなはちのなかに。