杉本苑子さんが5月31日に亡くなった。
91才老衰、ということで、大往生なのかな。
合掌。
杉本さんの小説に、新しいことをいっぱい
教わってきたけれど、初めて対談形式の本で
生のお言葉を聞いてみたら。。。
女子会みたいに、わちゃわちゃしていた~
杉本苑子さんは大正14年生まれ。
吉川英治に師事し、
「孤愁の岸」で直木賞。これは宝暦治水事件を
描いたものだけど、杉本作品はタイトルでは
主人公がワカラナイ・・・という困った特徴が。。
2002年文化勲章受章。
同い年の永井路子さんとは、戦友みたいに
話が合う!
しかも女性らしく、ちょっと目立たない所を
チラッとめくって観察するような視点・・・
・・からの~~大胆推理!という所も似ていて
そうそう!そうよね~!と盛り上がる。
白村江の敗戦は第一次ポツダム宣言受諾ね。
唐・新羅から二千人も進駐軍が来たのよ。
菅原道真に受験生が合格のお願いなんて、
とんでもない話ね。あんな人にお願いしたって、合格も出世も無理ね。私だったらもっと
縁起のいい、力の強い神様に行く。
「気配りのすすめ」を道長が書けば
当時のベストセラーね。
奥州藤原氏は本当にアラブの王様よ。
信西と悪左府頼長は、日本史の中では特筆
すべき人物だわ。藤原仲麻呂から始まる
理想主義的な政治家の系譜があって、
悪左府、信西、梶原景時、高師直、石田三成
本多正純、新井白石、、全て失意のうちに
挫折して、今の政権、中曽根六波羅。(笑)
清盛は面白いわ。あれは田中角栄の
日中国交回復に似てますよ。
信長が叡山という大骨を引っこ抜いたのが
近代の幕開けよ。あの時点の日本の癌だもの。
秀吉は証券マン的ね。
ガラシャ怖い。ブルっちゃうわよ。(笑)
紫式部と清少納言、両方私は好きじゃない。
私もよ。
そうね、もの書きにはいい女はいないのだ。
いやいや、女子中、女子高、女子大、職場も
女だらけ、昔から元気な女の子が主人公の本
が好き、女流作家の本ばかり選んでしまう・・・
習性の私にとって、杉本さんは憧れです。
これからも、末永く読んでいきますよー
再び合掌。南無阿弥陀仏。有難うございます。