●長州ファイブ | ★50歳からの勉強道~読書録★

★50歳からの勉強道~読書録★

本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

長州五傑は、文久3年(1863)、幕府禁制を
冒してイギリス留学した5人の若者。


幕府に見つかれば打ち首だし、
攘夷で沸き返る長州の仲間にバレても
殺されちゃう!


全員髷を切り、井上馨は養家を離縁まで
して、、正に決死の密航なのだ~!



2006年
監督・脚本    五十嵐匠
主演     松田龍平






勇敢なる5人は、おなじみ
伊藤博文、井上馨

そして
山尾庸三→日本工学の父
野村弥吉→日本鉄道の父
遠藤謹助→大阪造幣局長



主演は山尾庸三の松田龍平。


映画には出てこないけど、
孝明天皇廃帝計画の一人と噂の塙次郎を
伊藤博文と一緒に暗殺した、人物だ。


明治元年に帰国するまで、造船や工学を
学び、東京大学工学部の前身である
工部大学校を設立した。


さらにイギリスで、口のきけない少女と
恋に落ちたことから、盲聾唖学校の設立に
尽力した。ええ話やね~  (。´Д⊂)






野村弥吉(井上勝)は鉄道に圧倒される。
「汽車は諸方に快走し、
その速きこと疾風の如し!」


遠藤謹助は造幣を勉強。
「機械は日々幾万枚を刷り立て、
貨幣に番号を印するに人に頼らず」

造幣局名物「桜の通り抜け」の
発案者でもある。



この3人は長くイギリスに滞在し、
新しい日本の“生きたる機械”たるべく
技術を会得して維新前後に帰国した。


最初のホームステイはロンドン大学の
ウィリアムソン博士のお宅。






井上&伊藤コンビは、新聞で長州と
四ヶ国連合艦隊との戦争を知り、
止めるために1年で慌ててとんぼ返り
することに。


「戻って馬鹿な攘夷を
 やめさせなきゃいかん!」


二人は帰って国を変えろ。

三人は残り、技術をもって国を変えよう。


国からも藩からも逸脱し、国力の違いを
思い知った五人の悲愴な決意。
泣けちゃうねー


井上・遠藤・野村・山尾・伊藤




本物の長州ファイブ





それにしてもやっぱり、井上&伊藤コンビの
おマヌケなエピソードは微笑まし。(^^)


そもそも渡航の際、人足なみにコキ使われた
のも、勉強目的をネイビー(海軍)と
間違え、「ナビゲーション」(航海術)と
井上が言っちゃったからだし、


お腹を壊した伊藤のトイレのために、
こんな危ない格好で井上が支えてあげたり






伊藤は後年も、自分が生きているのは
井上の命綱のお陰、と感謝し続けた。
切っても切れないクサレ縁   (*´-`)



*~*~*~*~*~*~*~*



渡航前の様子など、一部事実と異なる旨
断りがある。でも過度な演出は無いので、
極力史実を伝えんとする誠意に好感。


ただ、寺島進の陰気なオッサン高杉晋作は
ナイわー。。。( ´△`)


花燃ゆの晋作クンが好きだもん~。
最近CMに出てるわぁ♡     (^з^)-☆