人の苦しみはどこから生まれてくるのか。
そして、人の妬みや嫉妬はどこから生まれてくるのか。
実はこんな出だしから始まったのは、このブログ、当初は「あなたは愛されていますか?」っていうタイトルだったからです。それが書いているうちに、違う方向に流れていって…。(これ、よくあるパターンなんですが…)
なので、出だしは、本当に10代の若者が人生において考えるようなことを言っているなぁ…と思わざるを得ないるのですが、でも、私が最近思うのは、歳を取ったほうが、こういった「人とは何なのか」と思わされるシーンに出くわすことが多いなということです。
人生50年と言われた時代から、約400年ちょっと。
宇宙の歴史から考えると、それは、ほんの一瞬の瞬(まばた)きにも満たない時間かもしれないですが、私たちは、この400年の間に、以前は全く想像もできなかった長さの時間を生きられるようになっています。
その長さはその昔、多くの人が夢見、それが叶えば幸せになれると信じていた長さであり、そして、それが叶った現在、多くの人が、長寿が本当に人における幸せなのかということに直面しています。
寿命が延びれば、幸せになれると無邪気に誰もが信じていた時代。
ところが、実際、その蓋を開けてみたところ、長く生きること、イコール、単純に幸せということでもないことが、徐々にわかってきます。
ある一定の歳を越えると、肉体は衰え、頭も徐々に機能しなくなり…。
誰もが歳をとっても、人は自分のピークをキープしたままで生きられると信じていた、そんな神話がもろくも崩れ去り、歳を追うごとに直面する現実…
それに比例して、心だけは、子供の頃に比して、より多くのことを考えるようになっていくという…
「忘却とは、神が与えた最高のプレゼントである」
確かに私たちは、時間の経過とともに多くのことを忘れていきます。
そのことによって、私たちは生きていくことができるのですが、ただ、そんな中でも、なぜか、いつまで経っても消えることのない記憶というモノがあり、その記憶の残りかたによって、その人のハッピー、アンハッピーが決められていくという事実。
私が大学で最終的に臨床心理(精神障害や心身症、心理的な問題や不適応行動などの援助、回復、予防、その研究を目的とする心理学の一分野)から認知心理(情報処理の観点から生体の認知活動を研究する学問)に専攻を変更したのは、この人をハッピーにも、アンハッピーにもするものが、個々人の中における記憶と、その記憶に対する認知の仕方(物事の捉え方)によって、左右されるからだということに、大きく気が付いたからです。
人は通常、何かに対峙したとき、自分を中心にして、その対象の物事に対する考えや思いを想起させ、その内容如何によって心を悩ませます。
例えば、親に叱られたとします。または我慢を強いられたとします。
普通は、叱られたことに凹んだり、または我慢をさせられたことに対し理不尽だと怒ったりします。なぜなら、そういう言動をした理由が、自分自身にはあるからです。
ですが、この時、親の視点に立って同じ物事を眺めたとしたら、その時、なぜ親が自分のことを叱ったり、我慢させたりしたのかといった、親の立場における理由が見えてきます。
その時、私たちは、先程感じたのと同じような凹みや理不尽さを感じることができるだろうかという疑問が出てきます。
これは「否」です。
これが「親と同じ年になったときに、親の気持ちがわかるようになった」と言われるのと同じ構造です。
つまり、同じ物事に遭遇していたとしても、それぞれの立ち位置によって、その物事に対する思いは大きく異なるということなのです。
そして、このことに気付けると、人生を生きる上で、様々なアドバンテージを得ることができるということなのです。
例えば、この視点移動が自由にできると、ビジネスにおいても、かなり有効活用ができます。
ビジネスで苦労するのは、それぞれの担当者がそれぞれの立場において、自分が担当している物事を進めようとするために、様々なことが上手くかみ合わないところに端を発します。
なので、ビジネスをスムーズに進めるためには、このかみ合わない理由を見つけ出し、妥協点を見出すことが必要なのですが、それを行うのに、この視点移動はかなり有効です。
例えば、どうやっても受け入れることができない提案があったとします。
「受け入れられません!」と押し問答することもできますが、もし、なぜ、相手がここまで必死に押してくるのかということがわかると、やり取りの仕方が変わってきます。
もしかしたら、ひどく怖い上司の下にいるのかもしれません。
正当な理由がなく社に戻ったら、どんなひどい目に遭うかわからないため、よほどの理由がない限り、早々には引き取りません。
それがわかったら、その人が社に戻ったときに、その上司が納得する理由を渡してあげればいいのです。
「そんなの、その担当者がすることだろう!」と思われる人もいるかもしれませんが、人は円満に回って幸せになるものです。
そこに心を費やすことによって、お互いに幸せになれるのであれば、そこに心を砕くことは厭うべきことではないと思うのです。
私がこのことに気が付いたのは、海外のメンバーとの仕事の中でです。
彼らはまがいなりにも、その国の、そのプロジェクトの担当者として日本にやってきています。
「できません」一言では、そう簡単に引き下がれないのです。
何故、彼らが頑張るのかということに気が付いた時(視点が動いた時ですね)、彼らが帰国した際に、彼らが報告した内容で、上司なり、クライアントなりが「それならしょうがないな」と納得する理由(⇐ここ、嘘はダメですよ。後々、ばれますから)を渡すことにしたのです。
その理由は様々です。
とはいえ、経験値からすると、できない理由として人が納得するポイントは、
- 物理的にできない
- お金が足りない
- 法律的にできない
ぐらいです。
この3つのポイントのうちのどれかに、当てはまるのであれば、それを相手が上司やクライアントに報告しやすいように説明するだけです。
その時のポイントが視点を動かすというところです。
もちろん、このやり方が100%、全てに有効かと言われれば、それは違いますと言わざるを得ないですが、ですが、何か物事がスムーズに動かないとき、相手の視点に自分の視点を動かしてみて(これを行うには、もちろん、訓練は要りますが)、物事を考えてみるということは有効な手段だと思います。
そして、この視点を動かすということは、自分自身の人生をハッピーにするための大切な手法でもあると思うのです。
なぜなら、悲しい過去の記憶も、視点を動かすことによって、自分がひどく傷ついたと思った出来事すら、実は自分が愛されていたがために発生した出来事だということに気が付くこともあるからです。
最初は難しいかもしれませんが、世界はそれほどひどいものではないように思います。
【特徴】
「YoUME Method/ユミメソッド」とは、
心(マインド/メンタル)
身体(ボディ)
センシティビティ(感受性/感性)
の3つに同時にアプローチし、身体と心のメンテナンスを一気に行い、
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健やかなボディラインをもった身体をゲットし、
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それによって裏打ちされる強いマインドを確保することで
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個々人の中に眠るセンシティビティを発揮させることができ、
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それによって、ゴール達成の邪魔になっているリミッターを取り除き、
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持てる能力を十二分に引き出し、向上させ、
-
自分らしい生き方ができるようにする
メソッドです。
【効果】
人はボディ、マインド、センシティビティのバランスが崩れると、何かしらの不都合を感じるようになります。
この状態が長期化すると、心も身体も感覚が麻痺し、外からはわからなくても、本人における虚構感や倦怠感が募ります。
このバランスの崩れを元に戻すことで、ボディラインは元より、健康で幸せ、かつ自分の能力を最大に発揮できるようにすることが、YoUME Method/ユミメソッドのゴールです。
【要素】
YoUME Method/ユミメソッドは、自己啓発の祖とも呼ばれるルー・タイス氏と脳機能科学者の苫米地英人さんが体系づけたTICEコーチングや認知科学をベースにした気功やヒーリングといった様々な知見を用い、構成されています。
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