阿闍梨【外伝】一隅を照らす

❖仏花はどうしてこちら向き?

引用 天台宗公式サイト 法話集




 

仏花はどうしてこちら向き?


(問)お仏壇もそうですが、お寺にお参りしても、お供えしてあるお花は私たちの方を向いています。仏様にお供えするのに、どうして仏様の方にお花が向いていないのですか。


(答)人に花をさしあげるときは、きれいな方を向けて渡しますが、受け取った人は、ありがとうと言って、花を賞(め)でた後、送り主の方に花を向け直します。そうした方が、みんなと花の美しさをわかちあえるからですね。


 仏様や墓前に花をお供えする時、「仏さま、ご先祖さま、どうぞこのきれいなお花をお受けください」という心を捧(ささ)げるのですから、気持としては花は向こう向きでしょう。しかし、美しいものを供養(くよう)したいと思うこころを捧げるのと同時に、仏さまや墓所を飾るという意味もあります。そうすると、向こう向きのままでは飾るということにはなりません。


 ためしに、一度向こう向きに供えてみてください。なんだか楽屋裏(がくやうら)をのぞいているようで変でしょう。では、こちら向きになおしてみます。やはりこの方がずっときれいで気持ちも落着きます。きれいに飾られると、仏さまの荘厳(そうごん)さもより増すことでしょう。それにお参りする人もきっときれいな気持ちになって、お参りしたという実感がわきます。清々(すがすが)しいこころを仏さまやご先祖さまが受け取ってくださり、その喜ばれたみこころがまたこちらへ伝わって供えた方の喜びになります。行ったり来たりですね。


 供える花は私たちのこころそのままです。お仏壇の花がしおれたままなどということがないように心がけましょう。


掲載日:2008年01月30日

https://www.tendai.or.jp/houwashuu/kiji.php?nid=48



素晴らしき言葉たち -Wonderful Words-


運命がレモンをくれたら、それでレモネードを作る努力をしよう。  



デール・カーネギー 1888年〜1955年


 『人を動かす』『道は開ける』などの著作で知られるデール・カーネギーの言葉やマインドは、現代のビジネス研修の場で広く活用されています。


 日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米ではレモンは「欠陥品、品の無いもの、出来損ない」の象徴とされています。今回の言葉の中でも「不運、不快なもの」という意味で用いられています。


 かつて、伝教大師最澄が「時に遭うはまた難(かた)し、人に遇うもまた爾(しか)なり」という言葉を残した通り、 日々生きていると周囲の環境や対人関係が自分の思いと裏腹に動くことがままあります。


 例えば、自分はこうしようと思っていたのに周囲から反対されたり、信頼していた人が自分の元から去ってしまったりなどでしょうか。


 そんな苦くて思わず顔を顰(しか)めるような経験に直面すると、「あきらめ顔で『私は負けた。これが運命だ。もはやチャンスはない』などと言い出す。


 そして世間に文句をつけ、自己憐憫(れんびん)にどっぷりひたり込んで」しまいがち、いわばレモンは生で食べられないから、なんでこんなものを送ってくるんだと文句を言い最終的に捨ててしまうことでしょう。


 しかしそうではなく、このレモンをどうやったら食べられるようにできるかと、捉え方を変えてみるのです。

 

 そして、今後レモンを貰った時はどうしようかとイレギュラーにも目を背けることなく、自分の糧にしていくことが実のある人生への一歩なのでしょう。


 レモネードをどのくらい甘くするか、スパイスを加えて風味を変えてみるなど、周囲に惑わされることなく自分なりに試行錯誤することもまた、人生の味なのかもしれません。


天台ジャーナル246号 2023.9.1


❖比叡山宗教サミット『世界平和祈りの集い』開催

 

1987年より毎年開催している比叡山宗教サミット「世界平和祈りの集い」は37周年を迎えました。今なお、世界各地では争いが絶えません。宗教サミットでは、世界平和実現のため、天台座主大樹孝啓猊下をはじめ、諸宗教の代表が比叡山上に集まり、平和の鐘を鳴らし、平和への祈りを捧げました。

引用 延暦寺公式サイト



宗派超え世界平和祈る 比叡山宗教サミット

8/4(日) 19:09


宗派超え世界平和祈る 比叡山宗教サミット

宗派を超えて世界平和を祈る「比叡山宗教サミット」が4日、大津市の比叡山延暦寺で開かれました。「比叡山宗教サミット」は、国内外の宗教者が一堂に会し、宗派を超えて平和を祈るもので、1987年に、当時の山田恵諦・天台座主らが中心となり開かれました。37年目を迎えた今回は、仏教やキリスト教・イスラム教などの宗教指導者ら約420人が参加しました。


集まった宗教指導者らを前に大樹孝啓天台座主は、「自然災害や武力抗争で命を落とす人が多くいる。一刻も早く復興や和解に向かうことを共に強く祈り続けたい」と呼び掛けました。平和の鐘が響く比叡山。世界の宗教者が心を一つにして黙とうを捧げました。


びわ湖放送

https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/f033b0e88060ea5c10024be52ac6cf4216ccc99b&preview=auto