阿闍梨【外伝】一隅を照らす
❖『人の悪口』を言うと、幸せが逃げていきます。
1986年10月27日、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の呼びかけで欧米、アジア、アフリカ、南米、ソ連、東欧からあらゆる宗教代表者約100名が、イタリアのアッシジへ集い、それぞれの宗教儀礼で「平和の祈り」を行った。このとき日本からも故山田惠諦天台座主猊下をはじめ、仏教、神道、諸宗教組織、キリスト教代表者9人が参加した。
『人の悪口』を言うと、幸せが逃げていきます。
今日は、皆さまがもっともっと幸せになるための教えをお伝えします。
スタートとしては、逆に「これをすると幸せが逃げていくよ」というお話から始めます。
結論から申し上げると、人の悪口を言ったり、SNSなどで他人の誹謗中傷を書き込むと、あなた自身の幸せが逃げていきます。
昨今、コロナ禍の影響で多くの方がストレスを抱えています。
すると、人の悪口を言ってしまう方、匿名だからとSNSに誹謗中傷を書き込む方がいらっしゃいます。
すごくもったいないです。
自分で自分の人生をボロボロにしているのです。
人の悪口を言ったり、誹謗中傷を書き込むと幸せが去っていきます。そして疫病神に好かれます。
つまり、『人の悪口』『誹謗中傷』を言う人は、自分で自分を不幸に堕とし込んでいるのです。
ちなみに、他人への悪感情が無くなるわけではありません。
ですから、心の中で「あいつイヤだな~」「何か嫌い!」といった感情は出てきます。
これは仕方がありません。人間ですから…そんなに強くありません。
言葉に出さなければ良いのです。
言葉に出そうになったら…グッとこらえる。
これが「修行」となり、あなたの「幸せレベル」が上がります。
『人の悪口』を言葉に出さない。『他人の誹謗中傷』を書き込まない。
ぜひ、今月の行動目標として下さい。
必ずや、もっともっと幸せになれるでしょう。
■ある親子の体験談
よくお参りに来られるお母さんとお嬢さんがいます。
最初にお参りされた時に、私が法話の席で「『人の悪口』を言えば言うほど…幸運が逃げて行きますよ!」と話をしていました。
その話を聞いて「私たちは、いつも他人の悪口を言い合っている」ということに気づいたそうです。
そこで、心をあらため「人の悪口を言わない!」と2人で誓い合ったそうです。
2人で誓い合うだけでなく、私のところにやってきて「これからは『人の悪口』を言わないようにします!!」と宣言されていきました。
それから2ヵ月の後、お参りに来られたおふたりの「素敵な笑顔、晴れ晴れとしたお顔」に驚いて、声を掛けました。
そうしたら…「人の悪口を言わないようになってから、良いことばかりです。幸せなことばかりが起こるし、本当に『人の悪口を言わない』ことのご利益を感じました。」とのことでした。
すばらしい体験をされました。
でも、実際に行動に移したからいただけたご利益です。
頭でわかっているだけでは、何も変わりませんので、ぜひ行動して下さいね。
(文・長福壽寺 今井 長秀)
掲載日:2021年07月01日
https://www.tendai.or.jp/houwashuu/kiji.php?nid=231