阿闍梨【外伝】一隅を照らす

❖そわか


引用 天台宗公式サイト 法話集



 

そわか


 般若心経の最後の一句、菩提薩婆訶とありますが。薩婆訶の意味は、事が成就するという意味のようです。観音様の真言はオンアロリキャソワカです。


 今回は少し違った、そわかをご紹介したいと思います。ある本の受け売りなのですが、そわかの『そ』は掃除のそ、そわかの『わ』は笑いのわ、そわかの『か』は感謝のか、と考えてみようとのことです。


 まず掃除です、水周りの掃除、特に便所掃除は烏枢沙摩明王様のご利益で金運に効果覿面というのです、それも人に見られないように密かに黙々とやるのがいい、トイレは個室ですから都合がいいですね。もちろん私もやってみました、とにかく掃除の後の気持ちがいいのは確かです。金運の方はびっくりするようなことはまだ起こりませんが、やや金運アップのような気がしています。  


 次の笑いですが、これはすごいです、しかるべく医学者の研究結果で、笑う事によってナチュラルキラー細胞が良い方に作用してガン細胞をやっつけてくれるのだそうです。笑う門には福来たる。笑う門には健康も来るようです。ちなみに面白い事で笑うのはまだまだ普通の初級者で、隣の人が笑ってるから笑うのが中級者で、上級者になると、「今のどこがおもしろい」と尋ねると「わからん」と答えてお互いに笑ってる。ここまでくると達人の域です、くよくよ(苦よ苦よ)なんかする暇ないよ、笑い飛ばせ。ということでした。


 最後は感謝です。とにかく世の中のあらゆる現象全てに感謝して、それを声に出して『有り難うございます』と言い続ける。人間の脳は言葉と行動を合致させないと納得しないようにできているそうです。急ブレーキを踏んで無事にぶつからずに済んだ後で「ああびっくりした」と言って行動と脳を納得させる訳です。特に面白くなくても周りが笑ってるのにつられていつのまにかおかしくなって笑っていることがあります。人間は理屈が先で、面白いから笑うというふうに考えがちですが、笑ってるうちに面白くなるということもありうるのではないでしょうか、この世の現象は全てニュートラルな状態であるはずです。だから先に『ありがたいな』と言葉を出してみれば、有難いことが起こるという事になるのではないでしょうか。私もやってみました。どんどんありがたいことが出て来ます。心の底から全てのことに感謝を味わえます。



(文・玄清法流 光明院 柴山 眞滉)

掲載日:2018年01月01日

https://www.tendai.or.jp/houwashuu/kiji.php?nid=190


❖桓武天皇講


大講堂において桓武天皇講を奉修しました。
本年は、法華懺法(呂様)を唱え、最澄様の最大の外護者であった桓武天皇様への報恩謝徳の法会を執り行いました。
出仕の僧侶は入退堂や扉を開ける際にも、桓武天皇像へ向かい平伏を行います。


引用 天台宗公式サイト