(天台宗宗務庁 滋賀県大津市)



❖先月末から報道されている、『天台宗僧侶による性暴力被害』と該当僧侶の僧籍剥奪の申告について、天台宗宗務庁が正式に受理したとの報道がありました。




 

天台宗の寺 “住職から性暴力”尼僧が訴え 事実関係など調査へ

2024年2月8日 20時18分


四国にある天台宗の寺の住職から十数年にわたり性暴力などを受けたと訴え、尼僧が住職ら2人の僧籍を取り上げるよう申し立てたことを受け、天台宗が事実関係などについて調査を始めることがわかりました。


四国に住む50代の尼僧の法名・叡敦さんは、2009年から去年1月まで、四国にある天台宗の寺の60代の住職から「逆らうと地獄に落ちる」などとどう喝され、繰り返し性暴力などを受けたと訴えています。


また、この住職を紹介した80代の大僧正についても助けを求めても相手にされなかったと主張しています。


叡敦さんは、信仰心を利用し長期にわたり心理的監禁状態に置かれたとして、先月、住職と大僧正の僧籍を取り上げるよう天台宗に申告書を送っていました。


天台宗務庁は対応を協議するとしていましたが正式に受理したということで、今後、参務と呼ばれる役員が天台宗の規則に基づき申告書の内容について事実関係などの調査を始めることがわかりました。


天台宗務庁は「申し立てた女性が、天台宗の尼僧であることも確認されたことなどから申告書を受理した。調査を進め、その結果をもとに審議していきたい」としています。


60代の住職は、今月1日の時点で取材に対し「私から申し上げられることはありません」と話していました。


配信 NHK 2月8日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240208/k10014352621000.html 




 

【東日本大震災を知らなかった】天台宗僧侶の性加害告発 監禁状態にされた被害女性は「PTSDを嘲るように『ぴーすけ』と呼ばれた」と証言、悲痛な日記を入手


香川にある天台宗の寺の住職が、足掛け14年にわたり女性を心理的監禁状態に置き、性加害を繰り返していた──被害を訴える尼僧・叡敦さん(55)の告発は衝撃的だ。ノンフィクション作家・広野真嗣氏が、悲痛な訴えをレポートする。


 * * *

「平成22年か23年に日本で大きな地震があったんですよね?」


 取材中、そう尋ねてきた叡敦さんの言葉に私は絶句した。東日本大震災のニュースに触れられない。そんな日常は想像を絶する。小さな寺の内部で、何が起きていたのか。


 叡敦さんは現在、天台宗務庁(滋賀県)に対して2人の僧侶の僧籍剥奪を求めている。1月31日には都内で記者会見を開き、申し立ての内容を公表。相手は、自身への加害行為を行なったA住職(60代)、その手助けをした師匠のB大僧正(80代)の2人だと明らかにした。


 叡敦さんの祖父は香川県の高僧で、自身も幼少期から天台信仰に親しんだ。26歳で結婚後、病気の両親を1人で介護する生活に入るが、支えになったのは信心。父に続いて母が世を去った直後の2009年8月、母のいとこでもある大僧正B氏が住職を務める滋賀のX寺院で母の供養を済ませた。


 信仰心に篤い叡敦さんは、「生き仏」と崇敬されるB氏の発言を端緒に問題に巻き込まれていったという。


長い髪を剃られた


 B氏は、比叡山での修行を成し遂げた者だけに許される「北嶺大行満大阿闍梨」という称号を持つ、現在6人しかいない最高位の僧の1人だ。


 懲戒審理申告書にある叡敦さんの訴えによれば、B氏から「一番弟子であるA氏」が住職を務めるY寺を参拝するように指示されたが、面会後にA氏につきまとわれるようになったという。


 恐怖を覚えるも大阿闍梨のB氏には親しくするよう促され、警察にも相談できない。そんな叡敦さんをA氏が体調不良を口実に呼び出す。叡敦さんがY寺に赴くと態度を豹変させ、暴力的に性的な行為に及んだという訴えが、申告書に記されている。


〈(叡敦さんが)A〔原典では実名、以下同〕に対して怒りをぶつけると、Aは突如「お前の存在そのものが悪いんじゃあ!(略)」などと怒声を上げ、申告者を庫裏に引っぱり込み、強姦した〉


〈Aは、その後、申告者をホテルに連れまわすようになり、説教を交えつつ頻繁に性行為を強いた。性行為の間、Aは、申告者に対し「南無観世音」「オンアロリキャソワカ」等のご真言を唱えるよう指示した〉


 行動をエスカレートさせたA氏は、2010年3月、腰まであった叡敦さんの髪をハサミとT字カミソリで剃り、抵抗する意思を挫いていったという。


 叡敦さんが提出した陳述書には、〈Aは、私に長時間説教を繰り返した他、Aの許可がない外出を禁止し、私の外出時には、監視するように傍についていました〉という責苦も綴られる。


 外出時はモノ扱いだったと叡敦さんが語る。


「ある時は僧侶の葬式に行くと言って、Aの車に乗せられました。“式の間は車のトランクに隠れていろ”と言われ、1時間半ほどじっとしていた」


 恫喝も続き、恐怖で新聞やテレビも見られない。


 暴言も度を超え、「ダニ」「犬」、さらには女性の局部を示す英語をもじって「ヴァギちゃん」と呼ばれることもあったと叡敦さんは訴える。


❖以下は、サイトを、、


2024.02.09 07:00  週刊ポスト

https://www.news-postseven.com/archives/20240209_1940250.html?DETAIL&from=imagepage_f-h1