街角のアヴェ・マリア ～人生ってやつは～

YouTubeを聞いてくださった方から

楽譜のご注文を頂いた。

私も忘れていた7年も前のライブで

歌った歌を覚えていてくださって…

まさに恐縮至極。

しかもシャンソン界の大御所の妹さまだった。

7年前といえば

長く続いた暗黒時代から

じわじわ、じわじわと

どうにか這い出て来たあたり。

前を向き始めた頃だった。

ああ、ほんとに

思えば長いこと歩いて来たんだなぁ。

基本的にヘタレな私だから

こうしている今だって

なんとなく鬱々としているけど

皆さまに支えて頂き”今”があることに

心から感謝して歌わせて頂こうと

ヘタレはヘタレなりに

心を新たにしました。

さて今日の一曲は

Alain Barriereの曲から

”街角のアヴェ・マリア(Petit Ave Pour Ray)”

フランス語版とはまったく違う

日本語で作詞された

金子由香利さんバージョンでお届けします。

ピアニスト＆女優は神田麻衣ちゃん。

監督、演出、編集はぱんくろうです。

よろしかったらお聞きください♪

山梨へ行った時に

ここにも立ち寄った。

新天街

実は娘のhagiも

こういう場所が好き。

色んなところを見せてあげたいけど

何しろ出不精だから難しい。

かつて青線だった時代もあるバラック街。

今でも営業しているお店は

確認出来るのはお寿司屋さんくらいかな。

昔は1階がお店

2階が住居だったんだって。

”カフエー”の鑑札。

今、遊廓跡は次々と解体されているから

なかなか見掛けなくなっているの。

綺麗に残っているのって貴重だわぁ。

そういえば私の祖母は

カフエーで働いたことがあるんだよね。

おばあちゃんは新しいものが好きで

誰しもが着物の時代にひとりでスーツを着て

街を闊歩していた人だったそう。

子供達や孫達の中で

唯一、その血を継いだのが私。

今でこそ

こんな仕上がりだけど

私も新しいものが好きで

豪快で派手好きで

長いこと水商売だった。

ただおばあちゃんは

有名な映画監督から

”女優になってくれませんか”

とスカウトされるほど美人だったそうだけど

残念ながら

そこはまったく受け継がなかった。

だからカフエーと聞くと

おばあちゃんを思い出すんだよねぇ。

使えるのかさえ分からないトイレ。

このドア

もう開くことはないんだろうなぁ。

入口が斜めに作られているのは

赤線に多く見られる造りだよね。

ここも斜め。

今はもう人の気配がないけれど

昔はこの2階に人々の生活があったんだよね。

そう思うと

たまらない気持ちになる。

客引きする店は分かるけど

暴力する店って…

すごい時代があったもんだ。

こういう隙間を見ると

中を覗いてみたくなっちゃう。

私が初めて働いたスナックには

レーザーディスクのカラオケがあった。

当時としては最新だった。

あの頃の私は

まだ人見知りが激しくて

お客さんと全然喋れないから

もっぱらカラオケ係。

永遠にレーザーディスクを

機械から出し入れしていたっけ。

そのうちママから

”歌ってみなよ”

と言われ

渋々歌ってみたのだけど

そしたらこれが好評で

一気にお店の人気者になった。

私の歌を聞きたいってお客さんで

お店はごった返して

お給料はチップだけで

日当の10倍くらいになった。

”こんなとこで働いてないで

あんた、早く歌手になった方がいい”

なんて

散々言われたけど

”私みたいのが歌手？

そんなの絶対になれっこないです”

って突っぱねていた。

あれからン十年。

まさかそんな私が

歌でごはんを食べているなんて。

本当に分からないよねぇ

人生ってやつはさ。

今日は抜歯後初めての歯医者さんへ。

先月、土台となる歯を作ったから

その型を取るんだと思う。

もうしばらく痛い治療はないから

美容院にでも行くかのような気分。

ゆっくりと出来るのも

今日までかな。

来週から予定が詰まっていて

何かと忙しくなってくるというのに

直近にならないと

お尻に火がつかない悪い癖が邪魔してる。

気合いを入れろ！私っ！！

YU-ME