この素晴らしき世界 〜一寸お尋ねします〜 | YU-MEとChanson(シャンソン)

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酔いどれ歌うたいのネガティブライフ

 

昨日は強めの雨だったから

結局は寄り道も出来ないまま。

 

 

 

それなのに家に着く頃には

雨も止んで…

 

 

 

あーあ。

 

 

 

まだちゃんと歩けないから

満足にお出掛けも出来ないね。

 

 

 

それだってさ

少しは歩けるようになって来たんだから

焦らず、ゆっくり治しましょ。

 

 

 

 

 

さて今日の一曲は

Louis Armstrongの曲から

”What A Wonderful World(この素晴らしき世界)”

 

 

 

某事務所にて

生音、生歌にてお届けします。

ピアニストは木須康一ちゃん。

 

 

 

よろしかったらお聞きください♪

 

 

 

 

 

 

 

先日、楽譜を買ってくださった

山口県のY姉さま。

 

 

 

Y姉さまとは

もう古いお付き合い。

 

 

 

師匠のところで

楽譜を買ってくださっていたのだけど

 

 

 

私が楽譜屋を引き継いでからは

今度は私が書かせてもらってる。

 

 

 

そのY姉さまが

先日買ってくださった曲が

 

 

 

越路吹雪さんの歌で

”一寸お尋ねします”という曲だった。

 

 

 

私はこの曲を知らなかったから

まずはYouTubeで検索して歌を聞いて

それから歌詞を読んでみた。

 

 

歌の内容を私なりに咀嚼したあと

楽譜を書き終えてお送りして。

 

 

 

数日が経った頃

Y姉さまから連絡が来た。

 

 

 

”ねえ、ユメちゃん

この歌の意味が分からなくて

何だか歌えないの”

 

 

 

私はその言葉に

思わず仰け反って笑った。

 

 

 

”姉さまったら

分からないのに歌おうと思ったんですか”

 

 

 

Y姉さまは続けて言う。

 

 

 

”ユメちゃん

この歌どういう意味だと思う?

何が言いたいの?

私は誰に私を探して欲しいの?”

 

 

 

古い歌ということもあってか

検索しても歌詞以外に情報が出てこない。

 

 

 

”そうねぇ…”

 

 

 

私はあくまで私の妄想として感じたことを

Y姉さまにお伝えした。

 

 

 

”この歌の主人公の女性は

とても繊細で心優しい人だったから

社会の色んなことに傷ついて疲れ果てて

駅のホームから飛び込んで

自ら命を絶ってしまったんじゃないか”

 

 

 

って。

 

 

 

ラッシュアワーの人ごみに

チラッと笑って消えたきり…

 

 

 

もうすっかり

生きることに疲れてしまったけど

ああ、これで楽になれるって思ったら

 

 

 

最後にチラッと笑った…のかなって。

 

 

 

だけどいざ死んでみたところで

楽になれることもなく

消えてしまった私を探しながら

その場所で彷徨い続けているのかなって。

 

 

 

”ユメちゃん

何だか腑に落ちたわ、ありがとう!

私、歌ってみる!!”

 

 

 

私の妄想話に納得してくれたY姉さまは

こんなに悲しい歌なのに

とても明るく前向きに歌いたいとおっしゃった。

 

 

 

そうですよ

きっと歌ってくださいね。

 

 

 

折角、書いたんですから。

 

 

 

 

 

Y姉さまが歌う気持ちになってくれて

嬉しかった私はスタバでひと休憩。

 

 
アールグレイティーラテと
ニューヨークチーズケーキ。
 
 

楽譜のお客さまと

色んなお話をするうちに

 

 

 

ひとつひとつの曲に対する想いを

深く考えるようになった。

 

 

 

きっと歌う皆さまは

心の中に居る言葉に出来ない”何か”を

歌に乗せて誰かに届けているんだよなぁ。

 

 

 

それって

素晴らしいなぁ。

 

 

 

そして何より

愛おしいことだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は恐怖の整体デー。

 

 

 

先生がおっしゃる通り

じわじわ回復してきた。

 

 

 

私の施術は先生の患者さんの中でも

トップクラスの難しさらしいけど

 

 

 

”必ず治します”

 

 

 

と、おっしゃる先生を信じて

ついて行こうと思う。

 

 

 

施術はすごく痛いけど

今日も張り切って行ってこよう!

 

 

 

 

 

 

 

YU-ME