いのちの歌 ~神様トンボに出会う~ | YU-MEとChanson(シャンソン)

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酔いどれ歌うたいのネガティブライフ

 

昨日は朝から晩まで

長電話の一日だった。

 

 

 

長いお付き合いの友人達に

申し訳ないと思いつつ愚痴をこぼした。

 

 

 

ひとり目の友人は

くだらん愚痴を笑いながら聞いてくれて

 

 

 

何というか

とても救われた。

 

 

 

それから話しているうちに

一緒に旅をしようということに。

 

 

 

予定は秋。

 

 

 

美味しいものを食べて

綺麗な景色を観て

いっぱい思い出を作ろう。

 

 

 

今から楽しみだわ。

 

 

 

ふたり目の友人には

最近あった悲しいことを話した。

 

 

 

電話の向こうで

一緒に悲しんでくれて

 

 

 

とても癒された。

 

 

 

こちらの友人とも

近々ごはんに行こうということに。

 

 

 

大人になるとさ

友達って作るの難しくなるから

 

 

 

変わらずにいてくれる友人の存在って

本当にありがたいよね。

 

 

 

大切にしなくちゃって

しみじみ思った。

 

 

 

 

 

さて今日の一曲は

竹内まりやさんの曲から

”いのちの歌”

 

 

 

世の中が大変だった

2020年に録音したものです。

 

 

 

よろしかったらお聞きください♪

 

 

 

 

 

 

 

花巻の備忘録の続きを。

 

 

 

 

 

そして私達は

ともんさんに連れられて

 

 

 

とある場所へ。

 

 
雨ニモマケズ詩碑
 
 
 
この詩碑には
宮沢賢治の遺骨の一部が納められているそう。
 
 
 
賢治は教員を退職した後
昼は農作業を夜は農民達を集めた私塾を始めた。
 
 
 
それがこの場所にあった羅須地人協会で
賢治の私塾兼自宅だった。
 
 
有名な「下ノ畑ニ居リマス」
 
 
遠くに見えるのが
その”下ノ畑”
 
 
 
「下ノ畑ニ居リマス」という言葉は
実は不在を知らせる言葉ではなく
 
 
 
教え子が訪ねて来た時に
 
 
 
「自分は畑に行って家を留守にしているが
おやつはそこに置いてあるよ」
 
 
 
という意味が隠されていたんだって。
 
 
 
食べるものが少なかった時代に
お腹を空かせた教え子への愛の言葉。
 
 
 
なんて素敵なの!
 
 
詩碑の周りを歩くともんさん。
 
 
たまたま買った金色のリュックは
ユーミンとお揃いなんだって。
 
 
 
お似合いだわ。
 
 
 
 
 
 
 
写真を撮りそびれてしまったけど
ここへ向かう途中。
 
 
 
まるで私達を導くように飛ぶ
黒い妖精のような虫がいた。
 
 
 
それもいーっぱい。
 
 
 
後からともんさんに教えてもらったのだけど
それはハグロトンボ、通称「黒トンボ」で
 
 
 
普段は水辺に生息しているトンボだから
森で見掛けるのは珍しいんだって。
 
 
 
しかもこの黒トンボは
神様トンボと呼ばれていて
 
 
 
神様の使いと言われるほど
とても縁起がいいんだって。
 
 
 
”これは吉兆だよ”
 
 
 
ともんさんが言う。
 
 
 
その言葉を聞いてハッとした。 
 
 
 
だってさ
 
 
 
音楽をやって
旅をして
 
 
 
こんな素敵な仲間達と
素敵な場所に立っている。
 
 
 
もう充分に幸せなんだって。
 
 
 
 
 
 
 
詩碑には後半部分だけしか
書かれていないけど
 
 
 
この場所に立った後に
あの全文を読んでみると
 
 
 
言いようのない
熱い思いが込み上げる。
 
 
 
 
 
 
 
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
 
 
そういう人に私もなりたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しいことを

そろそろ始めようと思う。

 

 

 

それは私の

音楽人生において

新たな一歩。

 

 

 

今まで歩いて来た道は

ここに繋がっていたんだね。

 

 

 

足掻いたことに

無駄なことはひとつもなかった。

 

 

 

そして何より

立ち止まらなくて良かった。

 

 

 

どんなに無様でも

歩き続けていて

本当に良かったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

YU-ME