Someday in the music

Someday in the music

演奏活動情報、アメリカでの留学生活、海外旅行記など。

Amebaでブログを始めよう!

さて、前回に引き続きアメリカでのハロウィンの思い出を書いていこうと思います。

10月31日ハロウィン当日は、練習や授業が終わった後私の師事していたピアノ科教授ご夫妻のお宅にお呼ばれして、ハロウィンパーティー(パンプキンカーヴィング)に参加させて頂きました!

先生のお宅に到着し、お庭に出るとそこには…既に中身をくり抜かれて下準備万端のパンプキンと大きなナイフや包丁が!
日本だったら絶対「危ない」と注意されそうですが、さすがアメリカ。豪快です。

{71322109-1671-4CD7-ABFE-9CE8AEA1CA92}

このかぼちゃは食用の物では無く、Pumpkin Carving 用の物で、皮が柔らかいです。

同じ門下生達と好きなパンプキンを選んで、いざ大きなナイフで削っていくのですが…お手本を見せてくれる先生の手つきが余りにも豪快で!ピアニストとは思えない!笑
私達も充分注意しながら、先生を真似てそれぞれの思うままにジャック・オ・ランタンを作っていきました。

日々のストレスをかぼちゃにぶつける私

{1BD78FD0-C3BC-4414-BDEE-C84120DE04FA}


私はなんとなく猫目に。もう片方のバランスを取るのが難しそうだったので、ウィンクさせました。目は穴を開けず表面を削るだけにして、口は形を表面に描いてからくり抜いていきました。

{4E6CEF8F-7781-4B52-B5E4-028AE4692E80}

後ろにはハートを

{A159E0D6-1951-4C1F-8FB3-0BECA156DBA8}

先生の作品

{7774F703-D7FF-4681-94AA-E4C3BA3C6F07}

完成したジャックオランタンはエントランスにずらっと並べました。それぞれ個性が出てて面白いです。

{EABC2968-0D47-495F-B86B-CF47D075DE40}

{109F04FC-8065-47C2-A231-D5264273A604}

{82A6EA99-961F-4363-8E0C-41CC54465644}


その後は先生の奥さんが作ってくれたディナーをご馳走になりました。

{CF8F1961-B549-48FA-9C68-230CB4EC6F7A}

アメリカ南部料理のチリ!大きな丸いパンをくり抜いて、中に注いでくれます。それをパンの内側を崩しながら食べるのですが…初めて食べたチリ、とっても美味しかった!
なんとなく名前からして辛そうだと思っていたのですが、唐辛子の辛味は全くありません。(チリパウダーは入っていますが、とてもマイルド。カレーは甘口派の私が食べられる。)
トマトとスパイスの風味が効いた、アメリカ風豆のトマトシチューという感じ。
何より、アメリカで初めて食べたキドニービーンズが美味しくて感動しました。こんなに豆が美味しいものだったとは…!しかもスーパーで色んな種類の豆の缶詰が安く買えるんです。それからは頻繁に豆を買うようになりました。

{3E75DA68-A487-43C4-943B-BFAF561D46B8}

そしてデザートにはパンプキンパイを。ちょうど良い解凍具合で、甘さも控えめで食感がまた素晴らしくて、お代わりしたいくらい美味しかった。とても幸せなひと時でした。

{0ADA8B62-F6DA-4659-AF7B-1DD1405999EE}

食事中先生のお宅にちびっこが来て、キャンディをあげてました。初めて聞く本場のTrick or Treat!

{02FD2065-5618-41A4-B417-78C4794F7A33}



そして夜は教会へ先生の作品が演奏されるコンサートへ連れて行ってもらいました。

{B0542D19-3960-4B0C-9F3E-5260E8A94D0B}

市のオーケストラの団員数名による室内楽のコンサート。響きが素晴らしく、私の好きな奏者さんの演奏も聴けて嬉しかったです。

{45E8B37E-287B-4D46-992D-972FEF729C60}

そしてハロウィンということでコンサート後はこわな素敵なレセプションが…。さっきあんなに食べたのに、また暴食してしまいました。(とっっっても甘ーいアメリカのお菓子をどか食い…)

{5914E9A5-0722-47E8-875B-CFD48BA9A1CC}



そんな感じで、数日に渡って様々なハロウィンイベントを体験する事ができました。とても素敵な思い出になりました🎃




またまた前回の記事から随分と間が空いてしまいました。こちらのブログでは主に留学生活の思い出について書いていこうと思います。演奏活動についての記事はこちらのブログへ→公式サイトブログ

もう過ぎてしまいましたが…10月31日といえばハロウィン🎃日本では今ではすっかりお馴染みのイベントとなりました。
私は留学中、アメリカで本場のハロウィンを体験することが出来ました。
アメリカでは、8月末〜9月頃からスーパーや雑貨屋さんなど、色々なお店がハロウィンモードに変身します。

{3CE9FCBA-A22C-4A54-A97C-092F44FF23CD}

{99C8F4F2-62E3-4F91-958B-6881E0C6D6FD}

{007F2994-67A7-46A0-A86B-DC9FF804F459}

雑貨の他に、お菓子もこんな風にハロウィン仕様のパッケージになったり。カフェやレストランや様々なお店では、パンプキンスパイス味の飲み物やベーグルやスイーツが販売されます。

そしてかぼちゃ(Squash)も。アメリカには色々な種類のかぼちゃがあって、日本ではなかなか見かけない物や派手な模様のかぼちゃもあって面白かったです。食べれる物と、観賞用・かぼちゃのお化け用の食べれないかぼちゃとがあって、グロッサリーストアで沢山売られていました。
{7ACD7E9F-FFF3-4931-A2BC-9C60C09B7988}

{2CFD3D8B-76DF-4ED6-82A4-1BDBFB334A96}

{0BE81EC8-7925-4EF9-B990-3B297C883D4F}

(一通り買って調理してみましたが、個人的にほっくりしてしっかりと甘みのある日本のかぼちゃが1番好きでした)

学校でもハロウィンパーティーがいくつか行われていて、私もいくつか参加しました。1番大きいものはハロウィンの数日前、私の寮で行われたFright Night ...お化け屋敷!
{62F2C58C-EA52-421D-8809-6EB28CAFE3F6}

{78D55710-0F65-438A-B94F-B8AD5D532B5E}
寮のエントランスに長蛇の列が出来ていて、知り合いが居たので私も混ぜてもらって並びました。暫くして受付まで辿り着くと、お化け屋敷に入るにあたって誓約書を書かされました。

それから数人毎にエレベーターに乗って寮の2階にある共同スペースへ。いくつか部屋があり、案内人に連れられて暗い部屋へと足を進めて行きます…。
お化け屋敷の内容は、ハッキリ言ってあまり覚えていないんです…笑 驚かすのは作り物のオブジェじゃなくて本物の人間だったので、スリルはありました!が、一緒に入った子達がはしゃいでて怖いというよりも楽しかったのを覚えています。笑

{393B8EC3-50C3-4791-89C3-4E0DA00E2E8F}

{115188E4-D0AF-4F7D-B742-065B914574B8}

{EA4D611E-DA93-4239-8848-D6A69AE80F1B}

お化け屋敷を出た後は広いスペースに沢山のお菓子があって、まさにハロウィンパーティーという感じでした!ポップコーンにハロウィンゼリー、カップケーキにアイシングクッキー。

クッキーは自分で好きなようにデコレーションできるようになっていて、楽しくて2枚も作ってしまいました。

左が私の💀
{75775398-DEC7-4B5C-A734-0614D7F63396}

{712F25EA-2D7C-4BFA-AFE0-CC9316710140}

{D47BCF91-A2A3-465D-AC56-F4883CC133B3}


そしてハロウィン当日の学校の様子ですが…。朝寮を出てキャンパスに向かって歩いていると、コスプレをしている人達を沢山見かけました!


{131A61A3-15AD-4FCC-8BEB-E8A4F42D7BD8}
(すごい!笑)


コスプレというと少し敷居が高い感じがしますが、顔にグロテスクなメイクをしたりハロウィンらしい装飾を頭につけたり、少し派手な格好やキャラクターの服を着たり…日本では少しぎょっとするような事も、さすが本場ではもっと身近に感じる事が出来ました。授業の教室の扉を開けてハロウィンメイクをした子が座っていた時はびっくりしたけど笑

図書館のハロウィンイベント(アンケートに答えるとお菓子が貰える)や寮の私のフロアのイベント(挨拶してお菓子を貰うだけ🍫)もひそかに参加しました。

そしてこの日の夜は、私の師事していたピアノの先生ご夫妻がハロウィンパーティーに誘ってくださっていました。長くなってしまったので、その様子は次回お届けします。

公式ホームページを開設しました。
演奏情報や過去の演奏会の記録など、このブログよりも見やすくなったと思います。
よろしければご覧になってみてください♪
(https://yumakopolka.wixsite.com/yumakitahama)
③他部門&表彰式、優勝者記念コンサート

この音楽祭(コンクール)は5日間に渡って開催されていて、最終日には表彰式と一緒に各部門の優勝者によるコンサートが開かれることになっていました。なので翌日からは練習室の空き時間を予約しつつ、他の部門の演奏を聴いていました。

参加者のレベルは様々でしたが、その中に必ずズバ抜けた才能の持ち主がいました。その度に感動し、びっくりしていました。

弦楽器部門では、友達になったポーランド人のヴァイオリニストとピアニストの演奏を楽しみにしていました。彼女はバッハの無伴奏と、バルトークのラプソディー、ルトスワフスキの作品を演奏しました。彼女の音を1音聴いた時、本当にびっくりしました。音質は繊細でありながらも、バルトークでの情熱的で力強い表現、魂のこもった音。なにより演奏する時のオーラが凄まじく、一瞬たりとも目と耳が離せなかったです。そしてアンサンブルとしても非常にクオリティが高く、息もぴったりで聴いていて気持ちが良かったです。本当に素晴らしくて、終わってから興奮して話しかけてしまいました。勿論1位は彼女でした。 

彼女達は最終日での室内楽部門でも演奏していました。その時は以前わたしも演奏した事のあるシマノフスキのアレトゥーサの泉と、バルトークを演奏していました。バルトークは弦楽器部門で演奏した時の方が好きでしたが、ポーランド人によるシマノフスキの演奏は生で初めて聴いたので、とても印象深かったし、しっくりきました。彼らは室内楽部門でも満点1位を頂いていました。

他にびっくりしたのは、サックス部門の2人のイタリア人。凄く上手い人が出て来たなぁと驚いていたら、その次に出て来たもう一人のサックスプレイヤーが更に突き抜けていました!曲は現代曲、ベリオのセクエンツァ。1曲目は始めにパソコンからオスティナートとしてHの音を流す所から始まるのですが、その全てが現代奏法のとても面白い曲でした。聴いてる人は何が何だかわからない、というような曲かもしれませんが、非常に技巧的で、とにかく彼のキレが凄まじくぶっ飛んでいました。魅せ方も素晴らしかったです。この2人とも満点1位でした。

室内楽部門では他にも、またまたポーランドから来た他のヴァイオリンとヴィオラのデュオが素晴らしく、演奏曲の1つにアメリカでよく聴いていたヘンデルのパッサカリアがあったのですが、全く別の曲と思えるほど素晴らしい演奏をしていました。彼らも1位の満点を出していました。

最終日の表彰式&コンサートは地元のテレビカメラも入って、大々的に行われました。私は舞台上で表彰された後、ヒナステラのピアノソナタを演奏しました。満員のお客さんが演奏を聴いてくださり、とても嬉しかったです。

{FD5A6189-E579-4F22-971C-D415137EA092}

{04BDB270-D879-4FB2-971C-F071FB4CED6F}

{C84AE972-F986-479E-828A-C90E031ADDB5}
(写真が暗いですが、舞台は明るかったです)

他にも、他の参加者の素晴らしい演奏をもう一度聴く事ができて嬉しかったです。 ギターやチェロ、フルートやヴァイオリンソロ、ソプラノなどなど…。
このコンクールでは自分の楽器だけでなく、様々な楽器の演奏を沢山聴く事が出来るのが良いなと思いました。力を入れているのは室内楽部門のようで、色んな編成のグループが参加していました。アジア人が少なく、日本人が私しかいなかったのも良かったです。
ここで得た経験は、かけがえのないものとなりました。

{66964525-9855-499F-83D3-581696D14812}


{D0DA1983-7615-4E7B-9C50-D61F3B58D414}

全てが終わってホテルへ帰る時、あの学生達がネットで調べたと思われる日本語で話しかけてくれて、「スゴーイ」と言ってくれてなんだか嬉しかったです。
音楽は国境を越えるなと思った瞬間でした。

次の日からは一人でローマとヴェネチアを観光しました。早朝のローマ行きの列車に乗るためにまた送迎で一悶着あるのですが…。美しいイタリアを旅して、沢山の輝きを得ました。観光については、またいつかアメブロの方に書きたいなと思います。

②コンクール前日〜当日、結果発表

翌日、早朝ホールに向かうとまだドアが閉まっていました。練習も出来ないので町を散策する事に。

{740AE39F-FA19-49E4-BCE7-33C1278F1087}

(奥に見えるのが町)

再びホールに戻ってくるとドアが開いていたので、中に入って見ました。丁度主催者の一番偉い方が居て、英語が話せる方だったので練習できるか交渉した所、ホールで弾いていいよと言ってくださりました。丁度誰も居なかったので、後から他の参加者が来るまで一人で練習させて貰いました。

{592DCE0B-37C5-497D-A082-1DD734A91024}

{9C920057-324F-46D7-9272-A46D444F57DA}
(コンクール会場)

練習場所は3ヶ所あり、その内2ヶ所は室内楽やソロ楽器用の伴奏者のために使われていました。ピアノソロが使えるのは1ヶ所で、30分毎の予約でした。
夜に予約して、それまでホテルで休もうかと考えていると、送迎車内で一緒だったオペラ部門に参加する方達に声を掛けられました。これから車でビーチに行くそうで、一緒に行かないかと誘ってくださり、1人では行けない場所なので、せっかくの機会だと思い連れて行ってもらう事にしました。

彼らは中国人で、歌の先生ご夫妻とその小さい娘さん、案内役のとしてイタリアに留学中の大学生と一緒にこのコンクールまで来たようでした。彼らは全く英語が話せないので、スマホの翻訳機能を使ってたどたどしいコミュニケーションを取っていました。でもとても気さくな人達で、一緒に観光できてとても楽しかったです。

{A5859930-348B-4F18-A4B2-AC78ED3D6F68}
(フロリダのビーチとはまた違った美しさのエメラルドの海)

{F53C4B57-3D73-4DBF-81BA-FF584529FD97}
(面白い模様の崖)

送迎の都合で4時間ほどビーチに居なければなりませんでしたが、崖の上に続く坂を登りジェラートを食べ、そこで現地の人と沢山お話をして良いリフレッシュになりました。何より美しい風景を見てイタリアの空気を目一杯感じる事が出来て、コンクール前日でしたが、たくさんのインスピレーションが湧いて良かったです。

{DA05CC87-BAB9-4CD4-B3E0-55C426595EDA}
(崖の上から見る海)

{8BCE6592-C012-4772-8BE5-72ED19DE5E11}
(崖の上の街並み)


そしてコンクール当日。
このコンクールはピアノだけではなく、アコーディオン、ハープ、ギター、ピアノ、弦楽器、管楽器、歌、室内楽と沢山の部門に分かれていて、更に年齢ごとにカテゴリー分けされています。
私のカテゴリーは本番が夕方で、それまでに30分の練習を2回予約していたので、ゆっくり準備が出来ました。

受付や会場案内や雑務はこの町の学生のボランティア達が務めていましたが、彼らも英語が話せる訳ではないので様々な行き違いが発生していました。
運営もきっちりとはしていなくて、時間がその都度変更になっていたので、私も本番前に演奏開始時間のことを確認しようとしたのですが、聞きたい事がうまく伝わらず。困っていたら、逆に何を言っているのかわからないというような理不尽な対応を受けてしまい…。まあ仕方ない、なんとかなるだろうし無視しようと思ってその後は自分の演奏の事だけに集中しました。

本番はせっかくイタリアまで来たのだから悔いの残らないように楽しもうと、ハイドンのピアノソナタとヒナステラのピアノソナタを審査員の方々に紹介するつもりで演奏しました。
評価はわからないけど、その時の自分を発揮する事が出来たのではないかと感じました。

終わってから嬉しかったのは、さっき受付で対応されたあの学生たちがホールで私の演奏を聴いてくれていたようで、「すごい、びっくりした」「カッコ良かった」と褒めてくれた事です。一気に心が繋がったような気がしました。

全員の演奏が終わった後は、他の参加者と仲良くなり、話していました。ドイツに留学中のアジア系の子は日本の知り合いも多く、懐かしい人達の話題で盛り上がりました。他にはポーランドから来ていたピアニスト達とヴァイオリニスト。その内の一人はなんとモンゴル人ピアニストで、とても気が強く、そして楽しい子で、完璧なポーランド語と英語を話していました。シマノフスキアカデミーから来た彼女達とはすぐ仲良くなって、ずっと話していました。

そして結果ですが…なんと1位Premio Assolutoをいただきました!✨初めての国際コンクールで、このような結果をいただけてびっくりしましたが、同時にとても嬉しかったです。
結果発表では点数付きの賞状を頂きましたが、その時あの受付の子達も拍手をくれて一緒に喜んでくれて、とても心に残る瞬間となりました🍀

{633476D5-69CB-4F46-ADD8-32C89449A356}
(彼もポーランド人ピアニスト)

{6FD28E46-DADA-4308-BF13-2E219E88093D}
(夕日に照らされる広場)

{7BF9A835-A0F9-4B82-959A-6AE8FC82CF4D}
(美味しいジェラート。1.5€)

結果発表後はシマノフスキアカデミーの子達と外でジェラートを食べながら話していました。
モンゴル人のピアニストとヴァイオリニストは弦楽器部門と室内楽部門を一緒に出場するようで、次の日からのコンクールが楽しみになりました。