同僚から

「来週Aちゃんの家に遊びに行くの。(一緒に)どう?」
とお誘いをうけた

Aちゃんは共通の元同僚で
6月に子供が産まれた

私より5歳ほど若いけど
アラフォーで晩婚のAちゃん

子作りをしていることも知らなかったし
妊娠の報告を受けた時
私は子供を作れない状況になっていたので

少なからずショックを受けてしまった

産まれたのを人づてに聞いても
連絡を出来ないでいた


同僚のお誘いはありがたかったけど

どう考えても
小さい赤ちゃんがいる家に遊びに行く勇気はない

自分が傷つくのが分かる

普段は
赤ちゃんや小さい子を見ても
自分の表面で処理をして
考えないようにしている


でも
Aちゃんの話をしただけで

「なんで私に子供ができなかったんだろう・・」
と1日悩むことになってしまった



物事には理由があるというけど
どうしても分からない


誰よりも子供が好きで
ずっと子供が欲しかったのに
何故、私に子供がいないのか・・

違和感すらある

子供のいない人生
子供のいない家族

この後どうやって過ごしていくのか・・


さっぱり分からない


もし、乳がんになっていなければ

今ごろまだ不妊治療をしていたのか・・
何歳までしていただろうか・・

不妊治療は
身体面、金銭面、彼との関係と
問題はつきない

あのきつい日々を
私はどこまで続けられただろうか・・
私はどこかで諦めることができたどろうか・・


答えは一生みつからない

でも
一つ思ったのは

諦められない私のために
神様が私を乳がんにしたのでは
ということ


乳がんにならなければ
悩み、苦しみ、悔いながら
続けていたかもしれない
辞められなかったかもしれない




もし今
治療に悩んでいる人がいたら

「全力で取り組んで欲しい」



私は不妊治療を始めてから
乳がんになり不妊治療を諦めるその時まで


できることは全てやった

躊躇なくやりつくしたので

もっとああしていたらなどの
変な後悔だけはない


不妊治療は信じられないくらいお金がかかるし
仕事をしながらの治療は簡単ではない


でもそんなの気にしかなった

お金を使い果たそうと
仕事をクビになろうと
かまわないと思っていた

全ての想いを行動に移した


もし
全力で頑張ってなかったら
一生自分を許さなかったし

責め続けていたと思う

 

 

結果は得られなかったし

答えは見つからないけど
 

 

唯一の救い

 




 

リュープリンを止めてから2か月半
やっと結果が出始めた

8月の血液検査で
白血球をはじめ全ての数値が
落ち着いた

白血球が足りないのは
自覚症状はなかったけど

「病気と闘う力がない」と
先生から言われていたので

正常値に戻ったことはやっぱり嬉しい♪

そして毎月の
血液検査+診察から解放されるのも
本当に嬉しい♪

先生も
「やっとリュープリンが抜けましたね」
とホッとしたよう

聞くと、
抜けるのには
もっと時間がかかることが多いらしく
私は早い方と言われた

1ヶ月分の注射だったから
1ヶ月で抜けるかと思ったら
そうでもないらしい


そして最近気付いたのだけど
変な気だるさがなくなってる!

苦手な夏なので
疲れは感じてるものの

言い様のない
メンタルと身体の不調が
改善されている!


ついこないだまで不調だったのに
突然の変化にびっくり


漢方が効いた?
リュープリンが抜けたから?


この機に
漢方を1種類に減らすことにした

効能がほぼ同じな
ツムラ24と25を1日3回服用していたのだけど

どちらか1つを1週間ごとに飲んで
効いている方を選ぶことになった

そんなに敏感に反応するとは思わないけど
とりあえずは24番からスタート

漢方始めた頃は
この2つが命綱のように感じていた
(かなり大げさだけど)

それを、
やめるまではしなくても
減らす勇気が出ているのは
素晴らしく画期的

良くなっているんだな~
と実感


大きな一歩だ


 


もう暑いより熱い!

季節が夏だから暑いのは分かるけど
私一人が熱い!

オフィスでは

長袖のカーディガンがかかせなかったのに
今では率先してエアコンの温度を下げている。。

なんでこんなに体が熱いの?

恥ずかしくらいに暑くなってきて
 

まるで更年期(そのとおりだけど)か
デブ(最近太ったけど)なのを
周りに宣伝しているように
一人火照っている

夏が過ぎれば少しはおさまる??

先日

友人の家に皆で集まった際は
私と、もう一人太り気味の女子が
「暑い、暑い。」と訴えているのに
他の人たちは
「え~、寒いくらいだよ~」と涼しい顔・・

あ~
副作用であってほしい・・
漢方が効いてほしい・・


暑がるのってなんだか恥ずかしい
 

気だるさ、無気力さが残っているけど
私の唯一の趣味の旅行に行けば
アドレナリンが出てなんとかなるのでは
と思っていた

でも結局
劇的に元気になったりすることもなく
体力が落ちているのか
いつもの旅行のハイペースでは過ごせない

いつもは旅行の後半になると
「帰らなきゃいけない」と落ち込んでくるのだけど
今回はそれも無く
「無気力」が役に?立ったよう

帰ってきたら
反動で鬱になるのではと心配していたけど
それも無かった。。


良くも悪くも
「無感情」が勝ってしまった

私の「不調」はなかなかしぶといな~


他の症状で言えば
不眠は完全に改善したけど
突然ののぼせがまだ続いている



ホルモン治療の副作用が出始めたころ

言い用のない感覚を
ネット上で検索をしていた

その時ヒットしたのが
「無気力」「無表情」という言葉

どなたかが5年くらい前に書いたブログで
私のその時の感情にぴったりで

「あ~、同じ人がいるんだ」と心から嬉しかった

自分だけじゃない
私が間違っているんじゃない
それを知れることができ

こうやって治りました、とか
このくらいで改善しました、とか
それがなくても

「同じ境遇の人がいる」ということだけで
本当に救われた気持だった


私がつらつらと書いている症状が
いつか、何年後か
誰かの目に留まるかもしれない

それで少しでも
助けになるのであれば本当に嬉しい
 

去年、手術を受ける頃
まだホルモン療法を始める前
ある本で、先生がホルモン療法について
話しているのを読んだ


ホルモン療法は深刻な副作用は少なく
睡眠障害や、イライラ、鬱などは
薬や漢方でどうにかなる
だけど唯一防げないのが「物忘れ」
これはどうにもならず
自分の患者さんである会社の幹部の女性が
仕事に支障が出たら困る、という理由で
ホルモン療法をうけなかったと

おおまかだけど
こんな内容だった

このことをすっかり忘れていたのだけど
今回の旅行で身にしみて思い出すこととなった


私は今まで年齢なりの物忘れはあったのだけど
笑って言えるレベルだった

忘れ物や、無くし物などは
気をつける必要もなく、全くない


そんななのに
旅行に出発して30分以内に
5つもの忘れものに気付いた

サングラスを2つ持っていくつもりが1つ忘れた、とか
片づけるつもりの物を置きっぱなしにしてきてしまったり
肝心の薬を飲むのを忘れていたり

どれも大したことはないのだけど
普段忘れ物をしないので

え??これ誰???

ともはや自分の行動とは思えない


私以上に驚いていたのは彼で
私の口から「忘れ物をした」
という言葉を恐らく聞いたことがないので

「一体どうしたの??」
と真顔で驚いていた


その途端に思い出した

これも副作用なんだ・・


今まで仕事でミスをしなかったのが
奇跡のように思えた


旅行中も
モールの広い駐車場で
車をどこに止めたかすぐに思い出せなかったり
やはり忘れ物をしてしまったり


もう自分が自分とは思えず
呆れるばかり・・


今日も仕事のミスをしないよう
必死に意識を保ってる