シエナのパリオ 2024 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

フィレンツェから50Km

ローカル列車で1時間半。

シエナの街はこぢんまりと

美しくまとまっている。

 

 

フィレンツェのような華やかさではない

とてもスマートなセンスの良さを感じる。






 

 

シエナ外国人大学もあって

美しいイタリア語を勉強したい外国人も

世界中から集まる街。

 

 

だけど、私はあまりシエナとご縁がなく

恐らく観光で何度か降り立った記憶しかない。

 

 

私はフィレンツェの街に惚れ込んでしまったから

もう、そこに居れば楽しくなってしまうので

他の近隣のトスカーナの小さな街に

あまり興味すら抱かなくなってしまうのだ。

 

 

 

だけど、今回はご縁があってシエナから呼ばれて

何度も、何度も足を運ぶことになった。

 

 

だけどそこは、

世界遺産になっている

あの美しいカンポ広場ではなく

 

全く違うあさっての方向に

私は毎回行って、仕事が終わって

もう帰る時間になってしまう。

 

 

だけど、ほんの一日だけ

青空が出たその日、今日だ!と

歴史地区の方に足を延ばしてみた。

 

 

 

バスの中から、もくもくと上に向かう

小さな入道雲が連なっていて

それが青空に映えていた。

 

 

一つだけ大きな入道雲があって

それだけ、濃いグレーの部分があって

???雨でも降るのかしら???

 

 

と思ったけれど、こんなに晴れているのに

何かの間違いでしょ!と思って無視。

 

 

私は視察を兼ねながら

歴史地区を歩いた。

 

 

フィレンツェには無くなってしまった

レトロなお人形やおもちゃが売っている

雑貨屋さんに入った。

 

 

昔、こんなお人形を祖母にプレゼントしたことがあった。

祖母は、大層喜んで、飾ってくれていたけれど

彼女が亡くなった後、あの人形はどこにいったのだろうか?

 

 

 

今日はパリオの日なのよ!

 

とオーナーの女性が言った。

 

 

え??あの馬のレースのパリオ??

全然知らないで訪れたのにポーン



私は別に馬のレースには興味がないけれど

世界中からこの馬のレースを見たい人が集まって

シエナの街のエネルギーがギュッと高くなる日だ。

 

 

カンポ広場に行ってみると

なるほど、パリオの観客席がグルりと広場を覆っている。

 





15時半から伝統衣装を着た音楽隊が

ここの前をパレードして通るわよ!

 

と言われ、私は、

人が大混雑になる前に 

カフェを飲んで、そそくさと帰る準備をした。

 

 

 

無駄に人混みの中にいたくない。

パリオは夜の19時半あたりからだというし。

 

 

私は用事を終えて

家に帰ってふと、ネットニュースで

 

 

「シエナのパリオ、豪雨のため延期に」

 

 

という見出しを見たポーンポーンポーン

 

 

何しろ、パリオが延期なんて

そう何度も起こることはない。

 

 

そのニュースでは

誰かがYouTubeにあげていた

扇子状で、すり鉢型の変わったカンポ広場が

物凄い土砂降りで、人々が逃げている姿を映した動画を見た。

 

 

 

やはり、あのグレーの入道雲は

あの時はほんの一点のグレー色だったけれど

夕方になって一気に全てがグレーの雲を呼び寄せて

豪雨を降らせたのだろう。

 

なんか、不気味な雰囲気がしていたもの。

 

 

 

パリオが豪雨で翌日に延期になり

翌日も雨で延期になり

7月4日、やっと開催されたらしいですよ。

 

 

え??私がひょっこり歴史地区に足を延ばしたりしたから

大雨降らせたのかしら??キョロキョロ

 

 

いやいや、世紀の晴れ女の私がそんなおいで

 

え??色んな怨念背負って行ったのでは??ですって?

 

 

 

 

そんなおいで世紀のツイている女の私が口笛

 

え? 後ろに何か憑いているですって?

 

 

 

いやーーーーガーン

それは、誰かにお祓いしてもらわないと不安