モロッコ人のホスピタリティー | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

モロッコ人のホスピタリティーは凄い。

 

何が凄いって、客側は予告無しで押しかけるのに

それを、いつでも、寛大に受け入れるところだ。

 

 

女性も忙しく外で働くようになった現代では

余裕を持って受け入れることは難しいけれど

モロッコでは専業主婦が多いので

色んな家庭でこのように受け入れてくれる。

 

 

私は最初、なんて失礼な伺い方をするのだろう!?

と思ったけれど

 

彼らにしてみれば

「今からいくからね〜!」と予告することこそ

 

「僕達、今から行くから何かお茶菓子でも用意しておいてね〜!」

と、まるで何かを催促しているように感じるらしく

だから何も気を遣わせないように予告しないのだそうだキョロキョロ

 

実際、お茶菓子は伺う側が

気遣いできる人であれば持ってきてくれるけれど

通りがかりで来る人などは

何ももってこなかったりもする。

 

 

すると、受け入れる側は

近所にパティスリー(お菓子屋さん)があれば

お客さんを家に置いてまで買いに行くこともあるし

子供に頼んで買ってきてもらう人もいる。

 

 

もしくは、家に材料があれば

そこからバグリール(モロッコ風穴開きパンケーキ)など

時間が掛かるお茶菓子を作り始める人もいる。

 

 

もう、そうなると

時の流れがゆっくり過ぎて

日本人の私には信じられないくらいお茶菓子を待つ。

 

 

モロッコ人は、そんなの当たり前といった感じで

ゆったりと待っている。



 



 

こうしておやつの時間を共にして

一緒にミントティーを頂いて

楽しくなってしまうと、すぐに泊まっていけと言われる。

 

 

 

私は自分の家で寝たいので

無理やり帰るけれど

親戚同士だと何も用意してきてないのに

モロッカンサロンが客用ベッドになるので

簡単に泊まっていく。


そして時間に余裕がある家庭では

何日でも泊まっていけと言われる。

 

 

もう、こうなってくると

日本人の私には信じられない域に達する。

 

 

彼らは基本的に客慣れしているのだ。

来客は当たり前の事として

客間のサロンは、常にピシッと掃除されて

いつでもどうぞ!状態になっている。

 

 

家の構造上、客間は誰も汚さないよう

立ち入り禁止状態になっていたりする。

 

家族用には別の小さなサロンが奥手にあり

そちらは、いくら汚しても良く

普段の朝食、おやつなどは、そちらを使っているのだ。


とにかく、お客様をもてなすことが上手で

最高の居心地でいられるよう

素晴らしい気遣いをしてくれる。

 

 

日本のおもてなしも素晴らしいけれど

それは、いっ時のもので

限りある時間だから出来ること。

 

 

アラブな時間はそうではない。

 

 

何故なら

「いつまででも泊まっていきなさい!」

と簡単に言うけれど

 

「あなたいつ帰るんですか?」

は、大変失礼な言葉とされ

絶対に口にしてはいけないのだ。

 

 

だから、その客はもしかして

1ヶ月くらい泊まっていくかもしれないのだ。

 

 

それは、日本人の私としては

非常に恐ろしい事に感じる。

 

 

だけど、それすらルーティンにしてしまう

モロッコ人の懐の深さよ!

 

 

日本人の私には、もう意味が解らないよ真顔

明日は、実際どんな風なのか?実践編をお話ししますねニコニコ