モロッコのお墓参り | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

義姉は、亡くなってから数時間後に

もう既に埋葬されていたのですが

 

その3日後にお墓訪問のための専用バスが

ご近所の女性達を乗せて

お墓参りに連れて行ってくれるそうです。

 

 

埋葬の日と翌日は男性陣が向かうのですが

女性達はお葬式のお食事の用意で忙しくて

お墓参りをしている暇がないので

 

カサブランカの田舎の方面に車で30分ほどかかるお墓まで

みんなでバスに乗って向かうそうなのです。

 

 

 

私は残念ながらモロッコに長期滞在していても

お墓参りに行く機会に恵まれず

義母のお墓参りにも行ったことがありません。

 

 

だから写真でしか見たことがないのですが

義姉のお墓も、シンプルに土葬で

最初は盛り土がしてある程度なのですが

亡くなった40日後にその周りに、囲いのブロックが置かれるそうです。


お花を活ける習慣は無いのだとか。

 

 

義母のお墓には、きちんとブロックで囲われて

義母の名前と命日が書かれた石碑が置かれていました。

その石碑は、夫がいつも時間がないので

親友のB氏が代わりにオーダーして置いてくれたそうです。

 

 

お墓の管理人は特にいなくて

お墓周辺の田舎に住んでいる人達が

ボランティアで草取りなどやってくれるそうですが

 

お墓参りに来る人が必ずそのボランティアの人達に

お金を置いてってくれるそうで

実質彼らの仕事となっているのだとか。

なので、お墓の入口付近で物乞いも多く見かけるのだとか。

 

 






 

義姉が生前、車椅子で義母のお墓参りに行った時

お墓の周りは舗装されておらず、柔らかい土壌なので

車椅子の義姉は車輪が埋もれてしまうので前進できず

お墓の入り口で待っていることになったそうです。

 

 

すると、お墓参りに来た人達が

「可哀想な婆さん」(もしくは物乞い?)だと思ったらしく

みんなが小銭をくれたり、

ある人は持っていたパンをくれたりしたそうでびっくり

 

 

だけど、義姉はちゃっかり

「可哀想な婆さん」を演じて

貰えるものはもらっておけニヒヒ

全て受け取っていたそうですよ。

 

 

そしてお墓参りが終わって帰ってきたうちの親戚が

「何、あなた貰ったの!?信じられない!」

と義姉が色々受け取ったモノを見て呆れたのだとかチーン

 

 

 

うちの夫の母親(義母)も足が悪かったので

生前、ほぼ同じシチュエーションになって

お墓の入り口で車椅子に座って待っていたことがあったそうです。

 

 

そして同じようにお墓参りの人々が

義母のことを「可哀想な人」と思ったらしく

色々、手に握らせようとしたそうですが

 

義姉と違って「誇り高い」義母は

 

「とんでもない!私は物乞いしている人間ではない!」

と言って、みんなを追い払っていたのだとか爆  笑

 

 

 

義姉は大昔、若かりし頃

演劇をやっていたことがあるそうです。

 

通りで、色んな場面で人を丸め込んで

みんながそれを信じてしまっていたりしたワケですよニヤニヤ

 

きっと義姉の女優魂(ほぼ悪役)が

あらゆる場面でヒョッコリ出てきて楽しんでいたのでしょう。

 

もし私と義姉が違う関係で出逢っていたら

かなり面白い人で憎めない、と心から思えたのかもしれません照れ