先日、友人の洋服屋さんを見に、隣町まで足を延ばした。
夫の好きなブランドのジャケットが入荷したというので
見に行ったのだけど、イマイチだったので却下。
そして他に特に見るものもないので
やたら人が入っているバールに入ってみると
どうやらこの街の人気店らしく
レジ前は行列になっている。
私達はドルチェ（お菓子）を見に行って
日本っぽいシュークリームがあったので
生クリームとシャンティリークリームの２種をオーダー。
フランスではシャンティリーが生クリームなのだが
イタリアでは生クリームとカスタードクリームが混ざったものを言う。
夫はお菓子を決めた後
レジにお金を支払いに並びに行った。
そのお菓子をお皿にのせてくれているお姉さんが
鼻を犬のようにヒクヒクさせて
「あ〜、今、もの凄く良い香りがしたわ〜
なんていう香水かしら？嗅いだ事のない香りだわ〜
」
私が、
きっと、夫の香水よ。いつもアラブの高級香水を
出掛けに１０プッシュ以上しているから
「どこに売っているのかしら〜！？
フィレンツェのあのお店かしら〜！？」
あれはモロッコから取り寄せているのよ。
フィレンツェには売っていないわよ。
彼女はずっと残り香に集中して
ほぼ犬の鼻状態でクンクン、クンクン
全神経を鼻に集中させながら
夫がいるレジの方に歩いて行った。
私はシュークリームを二つ持って、窓際の席についた。
夫が支払いを済ませてカフェを運んできて
「彼女に香水の名前、聞かれた？」
と言うと
聞かれたよ〜、でもこれドバイの香水だから
イタリアでは入手できないんだよと言ったら
ガッカリしていたよ。
先日もカレッジの瀉血場で
看護師達が誰の香水だ？って大騒ぎになって
一人が僕の香水を嗅ぎつけて聞いてきたんだよ。
うちの夫は、赤血球過多なので
毎月血液検査をして、値が悪いと
献血センターで血を抜く瀉血（しゃけつ）という治療を続けている。
ただでさえ、高級香水で
２プッシュで相当香るだろうに
彼は長年のクセで、お出かけ前に最低１１プッシュはしている。
もはや、何度指摘してもやめないので
それに関してツッコミを入れるのはやめたけれどな
しかし、そのドバイの高級香水とは
何なのだろう？
フェロモンを刺激する成分が入っているのだろうか？？
あり得るよね。
香りで女性がついて行ってしまうくらいだからね
しかし、私はもうアラブの高級香水には無反応な
鼻がバカになってしまった人として、いつも隣に座っている