ナポリの心リッチ感♪ | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

スパッカナポリを出発する時に

カフェメッシコ(メキシコ)に入って

濃くて美味しい朝カフェを頂く。

 

 

ナポリのカフェには必ずお水が付いてくる。

フィレンツェでは聞けば付けてくれるけれど

聞かなければお水はくれない。

 

 

そしてこちらのカウンターでカフェを飲むと

みんな30〜60セントくらいカウンターに置いていく。

 

「カフェ・ソスペーゾ」という

貧しい人がカフェを飲みたい時に

お金を払わずとも飲めるよう

小銭を余分に置いていく分かち合いの文化だ。


ソスペーゾとは保留された、とか

一時的に、保管されているという意味。


誰か必要な人のための心遣いのステキな習慣ラブ



 

 

これはフィレンツェには無いよね。

なんとなくアラブ諸国の施し文化に似ているね。

 

 

なんだか、ナポリで生まれた人が

ナポリを愛してやまない気持ちが解るよね。

 

他のイタリアでは忙しくて忘れられてしまった

人情味溢れる温かな文化が

ここナポリではまだ残っているんだよね。

 






それは、なんとなく余裕が無くなってしまったフィレンツェから

モロッコに飛んだ時に私が感じるものと似ていて

 

いつも、モロッコの人はお金はないけれど

絶対に忙しくて余裕がないイタリア人よりも

心は豊かで、余裕があるよね指差し

 

と思っちゃうのよね。

それはもちろん、

日本→イタリア→モロッコの順で

心リッチ感は増すよね。

 

 

それは、

持っているお金の額と比例しない

他者への心配りができるか?否か?なのよね。

 

 

お金沢山持っていて

自分だけ豪遊しているのと違って

他者に施しをする「心の余裕があるか?」ってことね。

 

 

どこそこの外国の施設に多額の寄付をする富豪がいるけれど

あなたの周りの本当に助けが必要な人に

小さな助けを施す方が、きっと有用だと思うんだよね。

 

 

ナポリでは、ほんの数十円の施しの集合体が

誰か、カフェを一杯欲している人の助けになる。

もちろん、お金持ちは2杯分払っていく人もいる。

 

 

うちのイスラム教の夫の場合は

スーパーマーケットの出口にいる

感じの良いアフリカ人の男性には、たまに5ユーロ

 

近所の独身イスラム女性に犠牲祭の時には必ず

お金の入った封筒を渡しに行きます。

 

 

遠くの見知らぬ人より

近所の懇意にしている必要な人に届く

温かみのある施し。

 

 

ナポリのカフェは、自分が小銭がない時にも

自分の過去の施しで飲めるという便利なシステム。

 

 

全てのバールでカフェ・ソスペーゾの文化を

継承しているワケではありませんが

カウンターにバラバラ小銭が残されているお店では

是非、自分も参加してみたいですよね。

 

 

施しのお金は巡り巡って

必ずお金を出した人に返ってきますからお願い

 

毎度寄付をする度、

すぐに別の場所からお金が入ってきている夫を見て

私はそのことを強く確信しておりますウインク