若すぎる死。 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

先程、フランスの義兄の奥さんの

妹さんが亡くなったと訃報が入った。

 

50歳だった。

 

 

乳がんと卵巣がんが

最終的に脳に転移して亡くなったとのこと。

 

 

あまりに若すぎる死。






 

 

彼女とは3度、会ったことがある。

2度、フランスで。

1度はモロッコで。

 

 

最初フランスで会った時には

フランス人の旦那さんと離婚したばかりだった。

彼との間には小学生の男の子がいた。

 

 

 

その後、モロッコ人と再婚し

双子ちゃんを授かって幸せそうだった。

 

 

 

そして長男が先日5月に

彼の従姉妹に当たる子と結婚したのだという。

 

 

こうして息子の結婚式を見られて

とても安心して天国に旅立ったのだそう.....。

 

 

何故、従姉妹と結婚したかというと

彼はフランスで生まれたけれど

彼のオリジナルを忘れないように、とのこと。

 

 

結局、子育てするのは母親なので

やはり子供のアイデンティティー形成には

妻がモロッコ人なのが文化を継承するのに手っ取り早いのだ。

 

 

ユダヤ教も、結婚する女性がユダヤ教徒であるのが好ましいという。

 

 

我が家のように妻が日本人だと

イスラムの継承は私には出来ないからね。

 

少なくともモロッコの味だけは

継承できると思うけれど......。

 

 

 

何よりも、母である彼女が

結婚式を見れたことが良かったのではないかな。

 

 

双子の息子ちゃん達を残して逝くのは

とても辛いことだと思うけれど。

 

 

そして彼女はなんと!

モロッコに棺を送って

モロッコのお墓に入ることを望んだのだという。

 

いくら両親はモロッコ人とはいえ

フランス生まれ、フランス育ちなのに!

 

 

みんな反対したらしいけれど

現在年金生活のご両親はモロッコで生活しているので

そちらに近いお墓に入ることを彼女が決めたという。

 

 

これでは、子供達がお墓参りに簡単に行けないではないか......。

 

 

それとも、お墓参りのために

頻繁にモロッコを訪れるように.....

ということなのかな??

 

 

 

モロッコ人は、遺体をモロッコに送る人が多い。

 

棺を飛行機で運ぶのだ。

4000〜6000ユーロ掛かると聞いたことがある。

 

 

うちの夫はイタリアで家族の近くで埋葬してくれと言っていた。

 

私は....どこでも良い。

 

 

私が夫より先に死んだら

土葬の危機だが、別にそれでも良い。

 

 

死んだ後に、しかばねに執着したって仕方がないではないか。

 

 

もし考えるとしたら

子供達がお墓参りをしたいのであれば

イタリアがいいのかな?


色々な思いはあるけれど

 

彼女のご冥福をお祈り致します。