先日久しぶりにアラブの王子様が
フィレンツェに戻っているのを発見
王子はいつもカフェのテラス席で
超ダンディーにカフェを飲んでいる。
もう王子の年齢ではなくなってしまったが
昔から王子と呼ばれているので
そう呼ばせて頂く。
王子がフィレンツェに戻ってきたのは
本当に久しぶりなので
いつものカフェのテラス席に座ると
新人のサービスの男が
「お客様!そこはサービス料が必要な席です!」
と、カフェを持ち込もうとした王子を
引き止めようとした。
イタリアではカウンターでの立ち飲み以外
座れる席はサービス料が加算されるカフェばかり。
王子はドッシリといつもの席に座ってから
「お前のことを向こうの世界に送ってやろうか?」
と言い放つと、
新人の男のことなど気にもせず
いつものリラックスタイムに突入した。
新人のサービス男は上司を呼んで、
この客がサービス料が必要な席をタダで陣取っていると告げ口した。
その客の顔を見にきた上司は
「王子! お帰りなさいまし!新人が失礼を致しました」
と新人を向こうに追いやって詫びた。
王子を知らないお前が悪い
このお方はうちの上客なのだから別格なのだ。
王子はアラブの大富豪を従えて
とにかくVIP客を連れてきてくれる上客なのだ。
誰も王子には頭が上がらない。
もちろん、王子は一銭も払わない。
払うのはアラブの大富豪達だ。
大富豪がいない日は
カウンターからカフェを勝手に持ち込み
サービス料は払わないのが王子のしきたりだ
王子は、平民だが、
王子になるべく生まれてきた。
立居振る舞い
自信満々の頼れる態度
イタリア人もハッと振り向くエレガントなスーツ姿
豪邸、豪遊、いつでもお金持ちを従えて自由に生きている。
そんな王子と夫はモスクでお話ししたらしい。
王子は義姉のことも知っているらしく
「お前の日本人の奥さんは
よく君のあのお姉さんとやってきたな。
そしてここまで辿り着けたならもう大丈夫だ。
お前がモロッコ人の奥さんをもらっていたら
同居後すぐに家庭崩壊していただろうよ」
と言ってくれたらしい
ヤター!王子に褒められた
王子は先日までサウジアラビアで豪遊してきたらしい。
夏はカリブ海で富豪達と過ごしていたらしい。
王子、なんて素敵な生活なの!
今日もすごくエレガントな出立ちだったらしい。
こんなモロッコ人、見たことない。
自分を魅せる術を心得ていて
それを最大限に利用して大富豪をも信用させる。
これは見習わないとだよね!
うちの夫も洋服大好き人間だけど
スーツは着たことなくて
結婚式のネクタイ、私が締めたからね
(私、毎日高校でネクタイしてたから)
将来王子に見習って
スーツも着こなせる男にならないとだね
せっかく素敵なスーツがわんさか売っているイタリアだもの。
バッチリ着こなしてもらって
お付き合いする人の位もあげていって欲しいわね。
王子を見ていると
マインドの重要さをひしひしと感じるわ。
オドオドしていちゃいけないのよ。
俺は王子という確信を持っているからね。
そうすると、王子〜、着いて行きます〜
って人が続出するのよ。
王子〜私もカリブ海に連れて行ってぇ〜