犠牲祭は終わらない。 | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

なぜ私は犠牲祭当日

家族とではなくB氏の家にお世話になっていたのか??

 

それは義姉が階下のドラ息子宅にいたからだ。

 

その前年はドラ息子が

犠牲祭当日に奥さんと大喧嘩になった。

 

何故なら、ドラ息子は

この羊はママ(義姉)が買ったのだから

お前(奥さん)は食べるな。

と言ったのだ。

 

 

確か、その年はまだ義母がいたので

私は義母と一緒にいるという目的でそこにいた。

 

 

でも、義母亡き今

夫もイタリアで働いているのに

義弟の未亡人の奥さんと女2人で一緒にいて

しかも階下から頭悪そうな人間が

アホな喧嘩をしているのを聞いているのは耐えられなかった。

 

 

義弟の奥さんも

私がいなければ、せいせと彼女の実家に帰るだろう。

 

 

だから私はB氏にお願いして

犠牲祭前日から、客間に滞在させてくださいとお願いした。

 

B氏宅の2階は全てのフロアーがお客様用に作られているので

誰も入ってこないし、トイレもお風呂も自由に使えて

この上なく便利だった。





 

 

犠牲祭当日は、屋上で3頭の羊が屠られた。

屠専門のオジちゃんが来て

ササッと屠って皮を剥いでくれて

私達は飛び散った血のお掃除に明け暮れた。

 

 

羊は逆さにして血抜きされている間に

新鮮なレバーを取り出して一口大に切り

一つずつ網脂に巻いて串刺しにして炭火焼きにする。

 

 

これは、とても美味しい♪

1年に一度、食べたくなる味だね。

 

 

ここまでは私も耐えられる。

 

 

しかし犠牲祭は終わらない。

 

犠牲祭とは、正月休みが1ヶ月間続くようなものだ。

みんな1年中働き続け

ここぞとばかりに犠牲祭には実家に帰り

1ヶ月間仕事を休んだりするのだ。

 

 

 

つまり、商店も閉まり続ける。

 

 

鶏屋も魚屋も閉まっている。

 

 

そして人々は有り余る羊を食べ続ける滝汗

 

 

この間、みんな休みなので

親戚中からお呼びがかかる。

 

 

もちろん、出てくる料理は羊料理。

 

 

だんだん自分が羊臭くなっているのを感じる笑い泣き


そして発狂して羊世界から逃げ出したくなる泣

 

 

B氏のお宅に1週間お世話になった上に

これから海に旅行に出かけるよ!

旅行の用意をして車に荷物を詰め込むわよ流れ星

と、私達親子もB氏ファミリーの家族旅行に便乗出来ることに飛び出すハート

 

 

お〜、救いの神よふんわりウイングスター

 

 

海辺の街に行けば

魚も食べられるだろう。

 

羊生活から解放されるだろうオーナメント

 

 

この時期旅行に出かける人は多い。

国をあげての祝日に便乗した長期休暇を

みんな旅行をして楽しむのだ。

 

 

私は毎年耐えられない羊生活3年目の夏

旅行に出かけられる嬉しさと共に

翌年からは絶対に犠牲祭時期にはモロッコに来ないことを誓った。

 

 

それくらい、私にとって羊生活は重く

苦しく、臭く、楽しめない行事だったのね笑い泣き