私が警戒する季節☆ | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

今年の桜の開花は早かったようで
Facebookでも沢山の桜の写真を楽しませて頂きました☆
 
皆さん、春はどんな気分になりますか??
 
私はウキウキ散歩しに行きたくなります♪
 
 
 
でも、世の中にはこの時期とてもイライラてしまう人達も沢山いらっしゃいます。
 
その最たる例はうちの義姉……。
 
 
 
 
 
彼女が、どうしてもワナワナ
近くにいる人に喧嘩を売ってしまう季節、
それは……
 
 
 
 
木の芽時。
 
 
 
 
クリスマス、家族団欒の幸せそうな
A natale puoi〜の
パンドーロのCMが流れ出す頃。
 
CMを見てみたい方はこちらからどうぞ。
 
 
 
 
 
 
そして友人達とドンチャン騒ぎする
イタリアの年末。
 
 
 
1年のうちでも上記の季節は
私がかなり警戒態勢を強化する期間であります。
 
 
私がずっと書き続けている3年日記を照らし合わせても
大体毎年同じ時期に義姉からの攻撃が勃発と記録が。
 
 
夫が言うには
義姉は人を落としいれるプロ級テクニックを持ち合わせており
 
私にも、彼女の罠にハマるな!
といつも注意を促しており
私もかなり警戒するのですが
上記の季節には容赦なく喧嘩は売られてきます。
 
 
 
私は常に警戒して
昼間は二人きりの時間は
攻撃から身を守るため
彼女の部屋には入っていかないようにしています。
 
 
そして私以外の子供達の監視の目がある時間に
入室するようにしています。
 
 
いつものように夜子供達がいる時間に
彼女の部屋にお掃除に入ったとたん
 
ムクっとベッドから起き上がった義姉は
ベッド脇に置いてある車椅子に
ガッと足を投げ出し
部屋の中で1番汚れているベッド脇を掃除したい私に邪魔をしてきました。
 
 
こ、これは、喧嘩売ってるね?
 
 
 
私が赤レンジャーだとすると
敵の攻撃を察知したので
ピンクレンジャー(娘)に応援を要請しました。
 
 
 
 
ピンクレンジャー!応援願います!!
 
この敵の攻撃を見てください!
敵へのアドバイスを願います!
 
 
 
ピンクレンジャーは正義感が強く
部屋に入ってくると
敵のお掃除妨害行為を察知し
すぐさま
 
敵よ、その足をどけなさい!
お掃除が出来ないではないか!
 
と言いよると敵は
 
こんな時間に掃除するなー!
とのたまう。
 
 
ピンクレンジャーは
赤レンジャーが掃除しなければ
誰がいつ掃除するというのだ!?
と問いただし
 
 
そのうち黄レンジャー(息子)がパタパタとやってきた。
 
黄レンジャー!君も応援頼む!
 
黄レンジャーはオドオドしながら状況を見守っている。
 
 
赤レンジャーは堪りかね
車椅子を強制移動して
掃除機をかけ始めた。
 
わー!何をするんだ!
私の残った足ももぎ取るつもりか!?
敵は喚いた。
 
 
ものの3分で終わる掃除の
何がそんなに嫌なのか?
言ってみたまえ!
とピンクレンジャー。
 
 
私はこの時間は休みたいんだ〜!
と敵。
 
 
1日中タバコ吸う以外は
寝っ転がってテレビ見ているクセに
何が休みたいだ!誰よりも休んでるだろうが〜!
 
私はお前のこういう理不尽な攻撃を
昼間から相手にできる暇人ではない!
お掃除は仲間のレンジャーの監視の下
公正な判断を下されながら行うので
昼間の掃除はあり得ない!
 
今後とも掃除は夜か他レンジャーがいる時に行うので
無駄な抵抗はやめるように!
 
と赤レンジャー。
 
 
真実を言い当てられ
言葉を失った敵は
悔しさのあまり舌を出して
あっかんべーをしてきた。
 
 
ピンク&黄レンジャーは
敵のあまりに低いレベルの攻撃に
一瞬固まった。
 
 
赤レンジャーは
その幼稚すぎる行動を観察しながら
時と共に敵はだんだん頭を侵されているのでは?
と思うと脱力した。
 
 
敵は3レンジャーに包囲され
悔しくて、出て行け~と喚き始め
 
とりあえず掃除機をかけた赤レンジャーは
撤退の準備を始めると
 
敵は、ハーッハッハッハッ!
とオウムのような声で笑い飛ばした。
 
 
その狂気の場を撤退した赤レンジャーは
黄レンジャーに
敵の最後のあの雄叫びをどう思うか尋ねると
 
「まるで魔女みたいだった!」
と答えた。
 
 
ピンクレンジャーは
「あの人は喧嘩を売るか、金をくれるか
 2つの事しか知らない!」と言った。
 
 
 
ピンクレンジャー(娘)は
人間の本質を見抜く目を持っている。
 
義姉は相手に何かを頼む時にはお金をくれて
思い通りにいかずにムシャクシャすると喧嘩を売ってくる。
 
 
でもお金では、
愛も人の好意も買えないのだ。
 
人に愛を与えずに、世の人間は思い通りに動くワケないのだ。
 
常に愛に飢え、求めるばかりで万年不満、
自分への関心をお金で買おうとする可哀想な人だ。
 

赤レンジャーは毎度の事ながら
ドッと疲れてしまうのだった。

それでもここ1年間、
ピンク&黄レンジャーが協力してくれる事で
とても精神的に救われているのだった。
 
 
******************************************
 
今回の妨害は全て私に向けての攻撃であって
子供達と義姉との関係は普段はとても良好です。
 
子供達は義姉がたとえ
こんな我が儘な子供のような態度を取っても
彼等の間では愛があるので
普段は義姉をリスペクトし
色々と助けてあげています。
 
 
義姉は本当は私になんか助けてもらいたくないのです。
足さえ切断していなければ
誰にも何もお願いすることなく
今までのように好き勝手生きていきたかったのです。
 
素直になれればラクなのに
もともと捻くれた性格なので無理なのです。
 
 
私はいつも自分の将来を思います。
誰でも年を取れば子供にかえっていくのでしょう。
子供の駄々こねなら可愛いものですが
老人の上記のような有り様は醜いものです。
なんでも甘えてお願い出来る性格なら良いのに!
 
 
いつだか夫に
どうして可愛くなっていくお婆さんと
意地悪バアサンみたいに
酷くなる一方の人に分かれるのだろう?と。
 
 
夫は
それは根本的な性格によるものだよ。
穏やかな人はそれが強調されていき
 
若い時は包み隠せていたけれど
根本的に意地悪な性格が隠れていた人は
化けの皮もだんだん剥がれていって
意地悪ばかりが強調されていくんだ。
 
 
私がいつか誰かの助けが必要になる時
出来れば可愛いお婆さんになっていたいものだなぁと
義姉に喧嘩を売られる度思うのでした チーン