これはTRPGというテーブルゲームを遊んだときのストーリーを、小説風にしたものです。グランクレストという作品のものになります
クローネ=アインスホルン 女15歳 アインバルドのロード。NPC
PC1:カイン=ファールス 男23歳 ロード/パラディンのPC クローネに協力するロード。
PC3:ヨーゼフ=ノイエンドルフ 男28歳 アーティスト/アンデッドのPC アインバルド国に成り行きで仕えているアーティスト
PC2:クレス=ホストーム 男18歳 ロード/キャウ゛ァリアーのPC アインバルド国に仕えるロード
PC4:ジェノム=ロー 男21歳 メイジ/エレメンタラーのPC ネーベルメーア国に仕える戦闘魔術士
PC5:コクガン 男32歳 アーティスト/レイヤードラゴンのPC ネーベルメーア国に仕えるアーティスト
クライス 男 年齢不詳。錬金術師のNPC 外見は3-40代ぐらいに見える?
ゲルプラン 男20代前半? ネーベルメーアのロードの跡継ぎNPC。ジェノムが仕えている。コクガンの友人
○私の話
私の名前はカイン=ファールス。放浪の騎士である。
とある別地方から旅をしてきた。今年齢は20才である。
ロードであり、我が聖印(クレスト)は盾に宿っている。
血筋だけはいい没落貴族の家に生まれ、15で結婚をした。
相手は新興の騎士の家の娘で、私の家の家柄を求めての政略結婚であった。
当然儀礼的なものであった。
我が信念の目的は覇道であり、贅沢を禁忌とする。
だが、その有様は妻にとっては憎しみの対象であったらしい。
憎まれてはいても妻であり、衝突を避けて領地から出奔した。
そして3年、私はこの地方へたどり着いた。
○前回の話
フリズガルド地方のある山で行き倒れた私は、クローネという少女に助けられる。しばらく逗留するも、クローネは病に倒れる。クローネを助けようと祖父のゲラールは薬草を取りに行って戻らない。私は何故かやって来た者達とゲラールを探しに出た。冬の怪物を倒し、ゲラールと薬草を見つけて戻るも、クローネの容態がかなり悪い。ゲラールが聖印を継がせてロードにして助けた。実はクローネはやんごとなき血筋の人なのだという。
○あれから
3年経った。クローネは戦死したアインバルドのロード ブラウハイトの代わりにアインバルドの領主となった。そして分裂したフリズガルド地方をまとめようと結束を呼び掛けたが、応じる者は少なかった。
フリズガルド地方の中心都市ドラゴンレインは今も冬の結界に閉ざされている。
そしてフリズガルド地方のロード達が独立ロードとなった。恐らくフリズガルドのレオニール王はその聖印を誰にも引き継げずに亡くなったのだろう。放っておけばこの地は混乱の渦となり、私が自分の国を建てるに相応しくなろう。
しかし・・・私は放っておけなかった。混乱にクローネが苦しむのは間違いなく、私はそれを見たくなかった。私はクローネを支え、クローネの望む平穏のために刃を振るっている・・・。
自分がそんなに優しい人間だとは思わないのだが、クローネには何かあるようだ。やはり命を助けられたのが大きかったのか。
○反乱鎮圧
反乱が起きた。反乱を起こしたのはクローネが結束を呼び掛け、それに応じたロードだった。私はヨーゼフとともに出撃し、これをあっさり片付けた。だが、何かきな臭く感じた。何者かによって唆されているような・・・?
今の状況を考える。四人の侯爵が睨み合っていて、王都は冬で閉鎖状態。全土に冬は広がっており、かろうじて港を持つ隣領ネーベルメーアからの食料輸入で各領地は保たれている。ネーベルメーアの領主は中立を宣言しているが、ネーベルメーアを押さえれば他に対して大きな力となる。最近ネーベルメーアで魔境が発生し、ロードが討伐に向かったと聞いた。うちを反乱で止めておいてネーベルメーアに手を出したいどこかの策略か?
クローネの前に反乱したロードを引き出す。クローネはロードとして成長してきているが、まだまだ優しい。命ごいをし、許しもらえるなら今度は誠心誠意仕えますと言い募るロードに、赦しますとクローネは告げようとしていた。止めようか、少し考えるが、止めておく。私はクローネの心を守りたいのだ。どうせ唆されてのことであれば、また起きる。次は私が問答無用で八つ裂きにすればよい。
と、そこでクレスが止めに入った。ここは断固たる態度をとるべきです、と。クローネはは私とクレスを見てから、あなたから聖印を取り上げますと宣言した。ちょっと小動物めいて可愛い。
クレスはどうも、クローネに立派なロードになって欲しいように見える。元々代々この地の領主に仕える者らしいので仕方ない部分ではある。
裁きの場が終わり、私はクレスにこの反乱が誰かに唆されて発生した恐れがあることを告げ、情報収集を依頼した。クレスもそんなに情報収集が得意ではないはずだが、私よりましである。私には情報を集めてくれる密偵と、そばで考えてくれる参謀が必要だ。どこかに有為の人物はいないものか。
クローネの部屋を訪ね、彼女を慰め、励ました。ロードといってもまだクローネは15の女の子でしかない。たわいもない話をしながら、クローネをロードにしたゲラールを憎んだ。何でこんないい子にこんな苦労を背負わせるのだ!!
後、まだまだ頑張るらしい。投げ出してもいいんじゃないかと思うんだがな・・・まあ、クローネが頑張る間ぐらいは付き合うか。
○他国からの使者
ネーベルメーアから使者が来た。ジェノムというメイジとコクガンというアーティストだった。ジェノムは20ぐらいの若さで、鎧とショートソードを身に付け、およそメイジに見えない。コクガンは30ぐらいか。武器を持っていないので、ライカンスロープかレイヤー当たりだろうか?
用件としてはネーベルメーアで発生した魔境からゲルプランというロードの跡継ぎを救い出してほしいとのこと。ロードは既に戦死したらしく、このままでは国が滅びるという。急ぎの話かと思いきや、いきなりジェノムは報酬の話をしはじめ、うちの内情の問題点などをあげて交渉らしきことを始めた。私は面白がって聴いていたが、クローネは目が点になっていて、結構失礼な事まで言い出したからか、ヨーゼフがボソッと殴ったろか、などと言っていたのがさらに面白かった。
こんな変なメイジもいるのだな。
クレスがこれ以上聞くのか?的な視線を向けてきたので、強引に話を打ち切り、返事は協議してから返事をする旨を伝えてクローネを奥に連れていこうとしたところ、それまで黙っていたコクガンが必死な様子で、ゲルプランを助けてください!と言い出した。その様子にクローネは心を動かされたらしく、助けに行きます!と宣言していた。
ま、決まったものはしょうがない。行くとするか。
○冬の魔境へ
行く準備をしながら、クローネと話をする。クローネは思わず言ってしまったことを後悔しているようで、大丈夫だったでしょうかと不安そう。気にしないでいい、と笑いかけた。
ちょうど、錬金術師クライス=ディリゲントが来たため話を伺う。なんでもネーベルメーアの魔境は放っておくと広がる魔境であり、早急に討伐が必要であるらしい。かつての永遠の冬もこのような魔境があったのだという。私は少し、そうほんの少しだけ違和感を覚えた。何故彼はこのような事を知っている?しかもなぜ断言するのだ?
しかし、違和感程度であり、早速私たちはネーベルメーアの魔境討伐へ向かった。
○ゲルプラン探索
魔境の中はものすごい寒さであり、皆凍えていた。私は新しく着ることにしたスーツアーマーのおかげで平気だった。まだまだ兵士たちが散り散りになって中にいるらしいので、私たちは二手に別れ、兵士を保護し、ゲルプラン殿の情報を集めることにした。馬に乗るクレスにはガード役としてヨーゼフをつれて大きく回ってもらい、私はジェノムとコクガンを連れて行くことにした。
途中、見たことのない魔物を見た。黒く硬そうな肌、翼がある人型の生き物。盾と鎌を持っている。他の魔物と違い、特に氷雪の生き物という感じはしない。他にはこの3年でよく見た氷雪狼などがいた。私は魔物を見つけても無視して進み、魔物を引き付けた。私の防御を大きく破れる魔物はおらず、私に攻撃する魔物をジェノムとコクガンに倒してもらっていた。コクガンは直立する竜に変化し、ばったばったと魔物を打ち砕いていた。こいつも欲しいが・・・恐らくあの様子からするとゲルプランから離れることはなさそうだな。
そして、ゲルプランがいると思われる方向にジェノムとコクガンが気づいた。クレスを呼び、そちらへと向かった。
○暗躍する者たち
ゲルプランが奥にいると思われる広場には氷の竜とさっきの黒い魔物が少し立派になったものが待っていた。打ち合わせ通り、私が敵を引き付け、回り込んだ他の者が攻撃する。だが、氷の竜は速かった。コクガン以外は私ごと氷の竜のブレスに巻き込まれる。
私がジェノムを、ヨーゼフがクレスを庇う。痛いが、全くたいしたことはなかった。そして次の瞬間、ジェノムがその真価を発揮した。
凄まじい炎が氷の竜と黒い魔物を包んだ。氷の竜は成す術もなく崩れ落ち、黒い魔物もかなりの痛手を負ったようだ。逃げようとしている。
私は全身を包む氷が気になったものの、黒い魔物を生かしておくのは危険だと感じた。突き進み、盾と剣をたたき付ける。
残念ながら止めはさせなかった。黒い魔物は、おのれ人間ども、我が主がいれば、などと言い残し、空へと去った。
あれが永遠っていうの冬を呼ぶものたちであるならば、また会うことになるだろう。
○浄化
広間の奥でゲルプラン殿が見つかったらしい。駆け寄るコクガンやジェノムを見ながら、私は崩れ落ちた氷の竜に近づいた。そして、盾の聖印をかざし、混沌核を浄化した。
ふと視線を感じてそちらを見ると、クレスが困ったような目でこちらを見ている。恐らくはクローネに従属していない私が、混沌核を浄化することを見過ごしていいのか、止めるべきではないのかと葛藤しているのだ。クローネを慮っての事だろう。
こうして私はまた一つ力を蓄えた。
○同盟締結
ゲルプラン殿を救い出して少しすると、アインバルドとネーベルメーアの同盟が発表された。クローネから全く相談がなく、私は驚いた。いいと思ったら飛びつくような性質があるのかもしれない。いいと思ってもすぐに同意せず臣下に相談するよう、言うべきだろう。あまりに飛びつくと底が浅く見られる。
今回、ネーベルメーアとの同盟という成果があった。食料の輸入に関してかなりの利点があるが、同時にネーベルメーアに対して食指を伸ばしていた侯爵からは睨まれることとなる。さてこれがプラスとなるかマイナスとなるか・・・。クローネはこの食料のアドバンテージを利用することを善しとはしないだろう。クローネを守るなら、侯爵を排除ないし従わせ、この冬を終わらせる必要がある。
しかし・・・動乱が続く方が私の夢たる、世界に自分の力を示すことはしやすくなる。私はどうすればいいのか・・・。
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プレイの反省点
・今回も氷系の敵が出ることが分かっていたのに、火炎属性の攻撃手段を用意出来なかった。ルルブをひっくり返したのだが、パラディンにできるのは火矢ぐらいで、それをするためには盾を捨てることに・・・持ち替える事も考えたが・・・その場合、剣を捨てて盾と弓を持ち替えて、普段は盾で殴るか?そしたらガードもできるなあ・・・。
・誘導の印は今回かなり強化したので役に立たないということはなかった。誘導で自分にダメージを集めて自分で自分を回復でき、ようやくパラディンらしいプレイになったのではないか。
・信念:目的が覇道であるため、今回もそういう風にプレイした。クローネを尊重しつつ、たまに覇道を進む人物ぽいところを見せて、クレスとの対比でいい感じになっていると思う。
・火炎属性だが、魔法で武器に付ける方法がプロフェットのライトニングチャージしかない。そこで初級メイジ雇用でプロフェットを雇い入れ、重要なシーンでかけさせることを次回提案したい。