これはTRPGというテーブルゲームを遊んだときのストーリーを、小説風にしたものです。グランクレストという作品のものになります。
クライス=錬金術師のNPC
ヨーゼフ=アーティスト/アンデッドのPC
クレス=ロード/キャウ゛ァリアーのPC
ショコラ=メイジ/アルケミストのPC
ドラティ=アーティスト/レイヤードラゴンのPC
ブラウハイト=地元のロードのNPC。クレスが仕えている。
○私の話
私の名前はカイン=ファールス。放浪の騎士である。
とある別地方から旅をしてきた。今年齢は20才である。
ロードであり、我が聖印(クレスト)は盾に宿っている。
血筋だけはいい没落貴族の家に生まれ、15で結婚をした。
相手は新興の騎士の家の娘で、私の家の家柄を求めての政略結婚であった。
当然儀礼的なものであった。
我が信念の目的は覇道であり、贅沢を禁忌とする。
だが、その有様は妻にとっては憎しみの対象であったらしい。
憎まれてはいても妻であり、衝突を避けて領地から出奔した。
そして3年、私はこの地方へたどり着いた。
○行き倒れる
私がフリズバルド地方に来たのはただの偶然だった。この地方はかつて
永遠の冬に覆われていて、それを建国王レオナールが治めてこの地の支配者となったらしい。
私は辺境の地にこそ私の覇道の始まりがあると考え、この地に来たが、この地の冬を甘く見ていたらしい。
山の中で迷い、私は行き倒れてしまった。
まだ死ねないなと思いつつ、しかし妻と領地から逃げ出してきた私には似合いの最後かもしれないな、とも思った。
○クローネとの出会い
目が醒めると見たことのない天井だった。
きょろきょろと周りを見渡してみたところ、この地方の民家のようだ。
やっと起きたか。声がかかり、現れたのは見覚えのない老爺だ。
ゲラールだと言う。こちらも名乗ったところ、何故ロードがこんなところにいるのか?と聞かれた。追求されたくない私は、まあちょっと、と濁した。
助けてもらった事に礼を言ったところ、礼ならクローネに言えという。
クローネとは?と聞き返す前に、女の子が現れた。
良かった、目が覚めたのね。そう言う女の子は12才ぐらいに見えた。
この子がクローネか。
スープを勧められたのでありがたく頂いた。
疲れた体にそのスープはとても染みた。
初めて会う子だが、何故か彼女を見ていると幸福感を感じた。
そしてなにか疎外感を感じた。
私は元気になったら出て行こうとしたのだが、冬が深いので、とクローネに引き止められ、また立ち去りがたく感じていたため、しばらく厄介になる事にした。
○爺さん出発
一月の間、この村に滞在して過ごすうちに、いろいろな事がわかった。
一番大きいこととしては、冬の終わりが見えないこと。
例年ならもう春に向けて暖かくなっていく時期なのに、その兆しすら見えないらしい。
そして体が冷たくなる病が流行っていること。直ぐに死ぬ病ではないが、動けなくなるため村自体が動けなくなりそうな事態に見える。
そして、とうとうクローネも病に倒れた。私に癒しの力があれば良かったのだが、我が聖印が示すのは護りの力である。病にやつれていくクローネを看病することしか私には出来なかった。剣を振るって病を倒すなり、私が病を引き受けるなり出来ればよいのに。
私がここに逗留しだしてから三週間ほど経ったある日、ゲラールが置き手紙を残しいなくなった。クローネの病に効く薬草を探しに山に向かうのだという。かなり難しいのだろうとも思ったが、私がゲラールを追うとクローネが一人になってしまう。
ゲラールの帰りを待ちつつクローネを看病し、待った。
1週間が経った。ゲラールは帰って来ない。
この日、クローネがおじいちゃんを探してと訴えてきた。私なら大丈夫だから、と。
クローネが心配だが、クローネの願いも叶えてやりたい。クローネに対しては任せておけ、と胸を叩き、クローネを案じつつ山へ登る準備を始めた。
○千客万来
ゲラールを探すために旅立つ直前に来客があった。
近くの村人だろうか?
訝しみつつドアを開けると、半袖の服を着た男が立っていた。この寒いのに・・・私はすごいと感心する前に呆れてしまい、半眼で相手を見てしまった。
男の名はヨーゼフといい、名高い錬金術師のクライスを連れて来ていた。ゲラール殿はご在宅か、という。私は今はいないが、と前置きし、とりあえず中に招き入れ、事情を説明することにした。
お茶を用意しようとしたのだが、普段はクローネがやっているためさっぱり勝手がわからない。かといって病床のクローネにやらせるなど言語道断である。
不慣れながらも準備をしていたところ、クライスが自分が代わりにやろうと言い出したのでおまかせした。
お茶の用意をお任せして座ろうとしたところ、またドアが叩かれた。今度こそ村人だろうとドアを開けたところ、今度は15才ぐらいの少年が鎧に身を包み、馬をひいて立っていた。この雪の中馬でここまで着たのか?と私は又しても驚いたが、馬の額に聖印がある。なるほど、彼もロードの様だ。ひょっとしたら馬がロードかもしれないが。
彼は私を見るとゲラール殿はご在宅か?と勢い込んで尋ねた。今はいない、と前置きし、事情を説明するために彼も中に招き入れた。少年の名はクレスというらしい。
さてそろそろお茶の準備が出来そうな頃。香ばしい香が漂っている。珈琲らしい。再びドアが叩かれた。また客か、千客万来だな、と思いつつ、私はドアを開けた。
そこにいたのは20才ぐらいのかわいらしい印象の女性だった。またゲラール殿かなと思っていたら、その女性はここで美味しい珈琲を煎れていませんか?と騒ぎ、後ろにいた男性に頭を後ろから叩かれていた。男性の方はあまり特徴がなく印象が薄く感じた。女性の名はショコラ、男性の名はドラティ。ショコラは珈琲に目がないのでこのような出会いになったが、実は高名な錬金術師のクライスを探しに来ているらしい。クライスを見て喜んでいる。
○皆の話
普段はせいぜいクローネとゲラール、そして客である私ぐらいしかいない部屋に私を含めて6人。かなりの大所帯である。
それぞれに来訪の理由を話し出す。
ヨーゼフはゲラールに頼まれて高名な錬金術師のクライスを探し、見つけてここに連れて来たのだという。ゲラールが話していた錬金術師の手配とは彼の事だったか。
クレスは地元のロードブラウハイトに仕えていて、魔境討伐の途中でブラウハイトからゲラールへの手紙を託されたのだという。魔境討伐の途中で使者・・・状況がおもわしくないので増援?いや、それならこんな村の一老人には送らない。もっと都市とかに送るはず。ゲラールが実は一騎当千で、ということもあるかもしれんが・・・。状況が思わしくないので為念で後事を託せそうな人物に連絡といったところだろうか?
ショコラは地元のロードブラウハイトに仕えるべく赴任してきたそうだ。この村で流行っている病は他の村々でも流行っているらしく、それをなんとか出来る人物として高名な錬金術師のクライスを探しに来たとのことだ。ドラティはショコラの護衛らしい。
私も私の事情を話し、これからゲラールを探しに出かけるところだ、と伝えた。
クライス殿が言うには、ゲラールはかつてこの国一の騎士であったこと、ゲラールが向かった場所には確かにこの流行り病対策となる薬草が生えている、しかしその量はこの村を救うには十分だが、近隣の村々まで全て救うには足りない、ということだった。
私はクローネのためにゲラールを助け出したかった。しかし、既にゲラールが亡くなっている事も十分に考えられる。その時にはせめて薬草だけでも回収せねばゲラールが死んだ意味がなくなる。私はクライスに同行を願った。しかし、クライスはこの村の人々を手持ちの薬草で落ち着かせるために残るという。代わりにショコラに薬草の知識を伝えるという。
ショコラは村々を救うために薬草を取りに行きたいと言っていたので、一緒に行く事になった。その護衛としてドラティ。クレスは元々ゲラールを探しにここまで来たので同行することになる。ヨーゼフは戦いを求めてこの地方へ来たらしいが、ゲラールには恩があるので探しに行くという。
期せずして5人のパーティとなった私たちは旅立つにあたり、いくつかの誓いを立てることにした。私はクローネを救うという誓いとゲラールを見つけだすという誓いを立てた。ゲラールの方の誓いは他の者とも共有した。
○魔境の謎
クレスは魔境討伐からこちらへ来たということなので、せっかくなので魔境でどんなものを見たかを聞いてみた。クレスいわく、雪だるまのような魔物が襲ってきたのだという。氷柱を飛ばしてきてこちらを凍らせようとするのだと。
私の乏しい知識では聞いたことのない魔物で、正直少し疑っていた。しかし、ショコラが聞き付け、それは異世界から召喚されるジャックオーランタンという魔物に似ているという。そちらが飛ばしてくるのは炎らしい。
私はタイミングを見計らい、クライス殿にこれこれこういう魔物をクレスが見たというが、これはこの地方が永遠の冬に閉ざされていたときのものではないか?と尋ねた。なかなか鋭いな、とだけ教えていただけた。
○戦いを求めるもの
ふとしたタイミングでヨーゼフと二人だけになった。何故戦うのか?とヨーゼフに尋ねられたので、ロードに生まれたからには世界に自分の領地を得るものだ、と答えた。逆に、ヨーゼフに何故戦うのか?と尋ねたところ、戦いを求めてさ迷っているのだという。 ならば私に仕えないか?と誘いをかける。
おまえの戦いを見てからだ、彼は返した。ま、認めさせることが出来なければ、私もその程度だということだろう。
○病室にて
出発前にクローネを見に行く。クライスが処方した薬が効いているようで、静かに寝息を立てている。ゲラールは間に合わないかもしれないが、この娘は助けたいものだ。
○冬の山へ
次の朝、ゲラールが目指したとされる場所へ出発する。結構山の奥の方で、迷いそうになったが、なんとかそこへ辿り着けた。
途中、氷壁のような場所があり、ドラティ、クレス、ヨーゼフが登ろうとして落ちたりしたが、私が登って手を貸すとみんな難無く登りきった。馬に乗ったまま氷壁を登るクレスが印象的だった。書いておいてなんだが、私はどうやって手を貸したのか思い出せない。
現地が見える場所まで来るとわかった。確かに雪だるまのような魔物がいる。クレスはこっそり近づく事を主張したが、私は正面から堂々と挑むことにした。
近づいていくとあちらも気づき、正面からの戦いとなった。3合ほど打ち合い、魔物を打ち倒す。
魔物を掃討したのち、薬草を探すと確かに生えている。そしてあまり見たことのないこしらえのロングソードが見つかった。どうもクレスが使っているものに近い、ブラウハイトの紋章のようだ。ただし、古いものの様に感じるらしい。ゲラールのものだろうか。
そして、更に登ったところに強大な混沌の気配を感じた。この気配は危険だ。恐らくそれにゲラールは襲われたのだ。私たちはゲラールを探してその強大な混沌の気配の元へ登って行った。
○白き脅威
登っていくと、白い大きなトカゲがいた。小山のような大きさで、白い息を吐いている。ショコラいわくフロストサラマンダーという魔物ではないか、ということだった。そこに駆け込んでいったものがいた。ゲラールだ。
ゲラールは長い枝を持っており、それがすさまじい光を放っている。閃光刃の印と思われる偉業だ。すばらしい光がフロストサラマンダーを焼き斬ろうとして、果たせなかった。だが、半身を切り裂いており、あと少しで倒せると思えた。
止めを刺せ!ゲラールが苦しげに言う。こやつをそのままにしておくと、こやつを中心に永遠の冬が訪れてしまう!!だが、言うゲラールも深手を負っており、苦しげだ。さっさとフロストサラマンダーを片付けて、手当てをせねばならぬ。
最初、私はフロストサラマンダーの攻撃を集めるべく、盾にクレストの光を集めてやつを挑発した。するとやつは私めがけてやってくる。想定どおりだ。目の前に来たやつを叩く。当たるものの、非常に硬く、ほとんど痛手を与えられない。クレスはゲラールと同じようにクレストの光を剣に集め、やつに叩きつける。この攻撃は有効なようだ。
仕切りなおして、再びやつに対し、クレストの光を盾に集めて挑発する。だが、やつは氷の吐息を私たち全員に対して吹きつけてきた。残念だが、私は無理やり攻撃を私自身に集める技を持っていなかった。私自身は剣や盾にクレストの光を集めて受け止めることで、ほとんど痛手を負わないが、やつを倒すために近くまで寄ってきていた、クレス、ドラディはそうはいかなかったようだ。ヨーゼフは体が不死身のものらしく、平気そうだった。とっさに攻撃を残していたドラティをかばう。
再びやつを叩くも、やはり私の打撃では有効なダメージとなりえない。それどころか、エリア攻撃を持っているせいで、私に攻撃を誘導しても意味がない状態になっている。やつは私ごとみんなを氷の吐息に包めばよいのだ。
どうせダメージが出せないのだからやつの反対側に回ってくださいよ、とクレスが言う。く・・・屈辱的だが、事実だ。私はやつの背後に回り、挑発を行うことにした。やつの背後に回ったので、やつがこちらに来てくれない限り、攻撃は届かない。
再び、フロストサラマンダーに対して、クレストの光を集めて挑発する。だが、やつはまったくこっちを向かなかった。どうせそれぐらいしかできないと、無視されたようだ。なんという屈辱。私は攻撃が届かないため、いざというときにほかのものをかばうべく、身構えた。やつは再び氷の吐息を吐いた。クレスが危なかったのだが、ヨーゼフにかばわれていた。
ショコラがプリマ・マテリアと呼ばれる根源によってクレスの剣にまとうクレストの光を復活させ、それを用いてクレスがやつを切り裂くことで何とかフロストサラマンダーを倒した。
なんと言うことだ。私はこの戦いでほとんど役に立っていない。私は、王になる器ではないのか???
だが、ゲラールは助かり、魔境は発生しなかった。おそらくは良いことなのだろう。
○継がれる紋章
ゲラールとともに村に戻ったところ、クローネがひどく苦しんでいた。薬草を取ってきたものの、この容態ではどうなるかわからない。クローネを案じていると、ゲラールがなんと、自らの聖印をクローネに受け継がせた。もう老い先短いとはいえ、なんということを。これでクローネもまた、ロードとしての生を歩むことになる。それが血塗られたものであることを知らぬゲラールではないだろうに。
聖印を受け継いだことで、クローネの容態は安定した。聖印は持ち主を守るためだ。ゲラールがいう。これ以上聞けば戻れぬぞ。もとより、クローネを助けたいというだけで私はここにいる。これ以上とやらが何であろうとたいした問題ではない。
ゲラールが言うには、クローネはやんごとなき血筋のものであるらしい。そして、この地方の中心であるドラゴンレインが巨大な雪嵐に包まれたとも。
私は、私に幸福感を与えてくれたクローネを守りたいのだが・・・彼女はロードとなってしまった。わたしは・・・どうすればよいのだろうか。信念たる覇道を歩むべきなのだろうが・・・私の意思は・・・。
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プレイの反省点
・混沌操作はどうも何回でもできる模様。リプレイでその様にしていた。
・カインを防御特化にしすぎた。打撃力があまりなくて戦闘でダメージを
出せない。
・誘導の印はカイン以外を攻撃するときにダイスを1こ減らせる点はいいが、
エリア攻撃で同じエリアにいるとダイスを減らせない(カインがいるから)
結果として別エリアにいる必要があるが、攻撃の射程が0。結果として
攻撃したかったらエリア攻撃する相手には誘導の印は役に立たず。
弓を持たせるか?しかしガードの防御力が低下するので最大の特徴
のはずの防御が下がる・・・。カバーリングは射程が1あるので可能だが。
普段は射撃武器を装備していて、攻撃してからマイナーで盾と持ち替え
る・・・やはりガードが低下するな。剣の分が。
射程を延ばす特技とか有ればいいのだが。
・信念:目的が覇道であるため、そういう風にプレイしたが、PC1っぽくなくて
他のプレイヤーが困っていた模様。もっと葛藤すべきか?別にPC1じゃなくても
かまわないのだが。
・途中メモがなくなっていた。気をつけてとらないと。キャンペーンではリプレイが大事だ。