世の中は便利になったのか、どうなのか。 | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。



田舎に来ると
いつも立ち寄る、手打ちパスタ屋さん。


私の前には
一人のご老人がいた。

「どうも耳が遠くってね、大きな声でお願いします。」と言うご老人に
店員さんが聞いていた。
「お支払いは、現金ですか?カードですか?」

「現金です、現金です。
私は、古い人間でね、
新しいのはもう、分からんのです。」

それを聞いていた周りの人間も
会話に参加する。

「現金が一番よね。」

ご老人は振り向いて、
みんなが一緒に話をしている。

なんだか、
急に
舞台劇を見ているような気分になった。


「カード払いを推奨しているのも、
結局は、銀行の儲けに加担するようなものよねぇ。」

「手数料があるでしょ?
結局、数パーセントは引かれちゃうの。
その上、維持費だのなんだの。」

「結局、昔ながらのほうが良いわよねぇ。」


ああ、なんだか、分かるなぁ。





世の中は、
便利になったようで
案外、
そうでもないのかもしれない。





今日もありがとう!
⬇︎



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最後までお付き合い、どうもありがとうございます。