「たらい回し」にたらい回されて | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




なんとも言えない空。


暑くなる…って
聞いてはいたけど、
本当に暑くなった。



「ご苦労様だったわね…」


受付のシニョーラは、

そう言って、私を出迎えてくれた。

送り返されてから、1時間半くらい経過してたから

大変だったことだけは、伝わってるみたいだった。


「お手数ついでにね、お支払い、ここの機械が使えないから、この病院の入り口にあるサービスセンターに行ってもらいたいのよ。」


出た。

これだもの。


最初にこの建物に入る時、

あえて聞いていたことがあった。

それは、

支払いがこの建物内で可能であるか…ということ。


入口の若い兄ちゃんが、二つ返事で言った。

「大丈夫!受付で、ぜーんぶ出来るから。40分後に来てくれれば、間違いない!」と。


それでも、

40分の時間潰しは簡単ではない。

先に支払っておこうと、

受付の前にそのサービスセンターに行ったのだけど

その時はなぜか機械が反応せず、

他の機械は修理中であった事を思い出した。


他の建物に行けば、

いくつかの支払い機がある事は知っているけれど

コロナの最中、

そこに用事が無ければ、入れてはくれない。


困ったな…


とは思ったけど、

もう一度行ってみる事にする。


実は、

「携帯のアプリからでも支払いが出来ます。」

と書いてあったから、

前の日に試してみたのだけれど、

それすら上手くいかなかったのも、

この「たらい回し」に繋がっていたりする。


指定されたサービスセンターに戻ると、

今度はちゃんと機械が動いていて、

全くキツネにつままれたみたいな感覚に陥りながらも、

操作をすると、

今度は、

「お釣りがないので、現金は使えません。」

と表示される。


いちいち、すんなりいかない。

機械までも。


ただ、

普段は持ち歩かない銀行のカードを

その日たまたま持ち合わせていたのは、

昨日のアプリでの支払いが上手くいかなかったせいで、

全く、

ついているのか、

いないのか。


支払い額、4ユーロ。


おかげさまで、

無事、カードで支払い、

再び、受付のおばちゃんの元に戻る。


が、

今度は、

おばちゃんが居ない。


隣のおばちゃんに声をかけると、

「YUKIさんよね。」と確認された。


多分、

この日の「話題の人」だったのかと思う。


「たらい回し」で、

4回も受付に顔を出し、

2回も支払い機で奮闘し、

その日はそれだけで体力を使い、

診察で抜糸したのが、遠い昔のようだった。


「あと4、5日、シャンプーでは髪を洗わないでください。」


診察の時、

あのイケメン医者が言っていたけど、

どうも守れそうにありません。





⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。