イタリアの意外なこだわり ーカッフェー | 私のイタリア時間

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イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。







イタリアと言ったら、

カッフェ。


コーヒーの美味しい国である。


Barに行けば、

常に人が居て、

ひとときのカフェを楽しんでいる。


それぞれにこだわりがあって、

注文がやたら長い時がある。


「あ、カッフェをひとつ。カップはグラスで、ちょっと多めに!」


一人がそう頼んだかと思えば、


「カッフェマッキアートをお願い。でも、泡なしね。そんなに熱すぎないのをね!」


横にいる人は、また別の注文の仕方をする。


そんなのを矢継ぎ早に何人も注文するのだから

それを聞き分けて用意できるバリスタは

本当に凄いなぁ...と毎回、思う。


ちなみに、

うまく聞き分けることの出来るバリスタが入れるカッフェは、

なぜか、手際も良くて

しかも、美味しい。


それぞれのカッフェに

こだわりもあれば

無言のルールも存在する。


例えば、

食後にカップチーノを飲まない。


消化を促すカッフェは、

多くのミルクを要さないからだ。

せめて、カッフェマッキアートだけど

日本食店でお手伝いをしていた頃も

食後のカッフェで

カッフェマッキアートの注文は

本当に稀な事だった。


その昔、

夜の時間帯にカップチーノを頼んだら、

「ブォン ジョルノ〜 かい?」と

言われた事がある。


イタリアでは普通、

朝の時間帯に飲むものだから。


日本から来られる方が

「夕食後のコーヒーは?」と聞かれ、

カップチーノが欲しい時には、

注文の時に

「私たち、さっき起きたばっかりでね!」

とか

「今の日本時間は、朝なのよ!」

なんて一言を

あえて付け加えたりする。


そうしたら、

大概は、怪訝な顔をされない。


言われる前に言ってしまう。


そうすると

相手はツッコミが出来なくなる。


もっとも、

最近のフィレンツェは、

だいぶ、いろんな観光客に慣れ、

それでも普通に対応しているけれど。



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 案外、普通に寝ています。


カッフェひとつで

そんなにこだわりのあるイタリア人が

意外な話、

夜のカフェには躊躇する。


眠れなくなるから...って話だけど、

確かに昼に比べれば

注文する人の数は少ない。


逆に、「デカッフェはないかい?」と聞いたりする。


食にこだわりのあるイタリアは、

また

食に関する考え方も保守的な面がある。


古くからの言い伝えを

頑として守っているイタリア。


なんだか愛着すら湧いてくる。




⬇︎今日もありがとう!


最後までお付き合い、どうもありがとうございます。