日本語ってムツカシイ... | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




「あんた、料理あんまりしないでしょ!」


藪から棒にそう言われ、

少しばかり

絶句した。


「はぁ...」


かろうじて、

そう相槌をうつと、

「メールの返答から、そんな気がしたんだよ、あんた何型?」

「O型ですが、メールですか...」


「やっぱりね。」

と、彼は言った。


意図していることが

わからず、

問いただしてみると、

その客が日本から来る前に、

「出来れば、生の白トリュフを購入したい...」と言われていた。


季節は、まだ夏。


今年の天気は、

夏に雨が少なく、

ポルチーニ茸も

幾分遅めであった...気がする。


白トリュフの場合、

もちろん、

重さや大きさにもよるが、

不足の際は、

キロで何千ユーロとする。

果たして、

その方が来られる頃、

思うような金額で

購入できるかどうかは、

保証しかねることだった。


ゆえに、

トリュフ狩りなども企画している

あるワイナリーを紹介したのであった。


「そこには、タクシーで行けますか?」

という問いに、

行ける距離ではあるけれども、

フィレンツェ近郊からだと、

ある程度の金額がすること、

そのワイナリーに一番近い駅まで

電車で自力で行けるようであれば、

かなり安くはなるということを

解答として送っていたのであった。


イタリア...という

いろいろなことが明確でない国では、

果たして、

言ったような金額に収まるのかも、

来られる日が、

ストライキにあたらないとか

そんなことすら、

明確に答えられる術もない。


私の解答は、

その方にとっては、

曖昧模糊とした返事に聞こえたのだろう。


そこで、

冒頭の言葉が投げかけられたのである。


「あなたは、私の問いに答えてはくれなかった...」

と言われたのである。


そうだったのか...


言いたいことが

うまく伝わってなかった場合、

もう一回聞いてくれれば...

と思うのは、

あとの祭りで、

メールの文章だけで

相手の意図を理解し、

それに的確に答えるようにするのに、


日本語ってムツカシイ...


と、

改めて思う私である。



{BAB3464B-1F1C-4D46-9FAA-F6D6844F7582}





⬇︎  よろしければ、おひとつ...





最後までお付き合い、どうもありがとうございます。