私事ながら...
実に
20年ぶりに
自転車に乗る。
フィレンツェは小さいから、
街中近くに住む私には、
必要ないといえば
必要なかったこともある。
それに、
盗まれる...
ということもある。
そして何より...
イタリア人の運転する車が、
か〜な〜り
乱暴ということが、
フィレンツェに来て、
自転車に乗らなかった、
最大の理由であった。
何しろ、
ウィンカーを出さずに曲がる...
なんて、
序の口で、
右折をすれば、
左しか見ずに、
強引に曲がる。
横断歩道を渡っていても、
信号さえなければ、
「歩行者優先」されることはない。
初めてナポリに行った時、
横断歩道で「青」になっても、
相も変わらず、
車は横行していて、
やがて、信号は「赤」になり、
そしてまた、
「青」になっても、
車は途絶えず、
横行している。
そうして、
渡れぬまま、
待ち尽くした、
アホな経験を持つ私。
自転車なんぞに乗ったら、
もらい事故をするだろう...
そう思っていたのだ。
それが、
ついに、
自転車を購入することになったのである。
実に20年ぶりな私は、
少々ドキドキではあったが、
案外、
体は覚えているもんだなと、
40をとうに過ぎてても、
フィレンツェの街中を
マウンテンバイクで乗回す
最近の私である。